特許ウォッチ

公開番号2025117233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011970
出願日2024-01-30
発明の名称情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
出願人シャープ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G06V 30/14 20220101AFI20250804BHJP(計算;計数)
要約【課題】形式の異なる書類を適切に判別するとともに正しい対象文字を抽出することが可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、書類の画像データに基づいて書類の形式を判定する判定処理部112と、書類に含まれる複数の項目のうち書類の種別を表す項目である区分を抽出する抽出処理部113と、判定処理部112の判定結果と抽出処理部113により抽出される前記区分とに基づいて、複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第1動作モード又は第2動作モードに設定する設定処理部114と、を備える。抽出処理部113は、設定処理部114により設定される動作モードにより画像データから対象文字を抽出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
書類の画像データに基づいて当該書類の形式を判定する判定処理部と、
前記書類に含まれる複数の項目のうち当該書類の種別を表す項目である区分を抽出する第１抽出処理部と、
前記判定処理部の判定結果と前記第１抽出処理部により抽出される前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第１動作モード又は第２動作モードに設定する設定処理部と、
前記設定処理部により設定される動作モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出する第２抽出処理部と、
を備える情報処理システム。
続きを表示（約 1,700 文字）【請求項２】
前記判定処理部は、前記書類がレシート形式の書類であるか又は前記レシート形式以外の一般帳票形式の書類であるかを判定し、
前記設定処理部は、前記判定結果と前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる日付、金額、発行元、宛先の少なくともいずれかの前記対象文字を抽出する前記動作モードを、一般帳票モード又はレシートモードに設定する、
請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項３】
前記判定処理部により前記書類が前記一般帳票形式の書類であると判定され、前記第１抽出処理部により前記区分として、見積書、注文書、納品書、請求書、又は領収書が抽出された場合に、前記設定処理部は、前記動作モードを前記一般帳票モードに設定する、
請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項４】
前記判定処理部により前記書類が前記レシート形式の書類であると判定され、前記第１抽出処理部により前記区分として、見積書、注文書、納品書、又は請求書が抽出された場合に、前記設定処理部は、前記動作モードを前記一般帳票モードに設定する、
請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項５】
前記判定処理部により前記書類が前記レシート形式の書類であると判定され、前記第１抽出処理部により前記区分として、領収書、又は、見積書、請求書、注文書、納品書、及び領収書以外の書類であるその他書類が抽出された場合に、前記設定処理部は、前記動作モードを前記レシートモードに設定する、
請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項６】
前記判定処理部により前記書類が前記一般帳票形式又は前記レシート形式の書類であると判定され、前記第１抽出処理部により前記区分として、見積書、請求書、注文書、納品書、及び領収書以外の書類であるその他書類が抽出された場合に、前記設定処理部は、前記動作モードを前記レシートモードに設定する、
請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項７】
前記第２抽出処理部と、前記一般帳票モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出する第１処理と、前記レシートモードにより前記画像データから前記対象文字を抽出する第２処理とを実行し、前記第１処理と前記第２処理との結果に基づいて、前記区分に対応する出力結果を決定する、
請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項８】
前記判定処理部により前記書類が前記レシート形式の書類であると判定された場合に、前記第１抽出処理部は、前記レシートモードに対応する第１文字認識処理が実行された前記画像データにおいて前記区分を抽出し、
前記判定処理部により前記書類が前記一般帳票形式の書類であると判定された場合に、前記第１抽出処理部は、前記一般帳票モードに対応する第２文字認識処理が実行された前記画像データにおいて前記区分を抽出する、
請求項２～７のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項９】
書類の画像データに基づいて当該書類の形式を判定することと、
前記書類に含まれる複数の項目のうち当該書類の種別を表す項目である区分を抽出することと、
判定結果と前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第１動作モード又は第２動作モードに設定することと、
設定される動作モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出することと、
を一又は複数のプロセッサーが実行する情報処理方法。
【請求項１０】
書類の画像データに基づいて当該書類の形式を判定することと、
前記書類に含まれる複数の項目のうち当該書類の種別を表す項目である区分を抽出することと、
判定結果と前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第１動作モード又は第２動作モードに設定することと、
設定される動作モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出することと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、画像データに対して文字認識等の画像処理を実行する情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示（約 3,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、帳票等の書類の画像データから文字列を抽出する技術が知られている。例えば、イメージデータの書類の種別を判別し、判別した種別に関連付けられた文字認識エンジンを用いてイメージデータの文字認識処理を実行する技術が知られている（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１８１３６９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、従来の技術では、例えば前記書類の種別を誤って判別した場合に、誤った種別に関連付けられた文字認識エンジンを用いて文字認識処理を実行してしまい、正しい対象文字を抽出できないという問題が生じる。
【０００５】
本開示の目的は、形式の異なる書類を適切に判別するとともに正しい対象文字を抽出することが可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一の態様に係る情報処理システムは、書類の画像データに基づいて当該書類の形式を判定する判定処理部と、前記書類に含まれる複数の項目のうち当該書類の種別を表す項目である区分を抽出する第１抽出処理部と、前記判定処理部の判定結果と前記第１抽出処理部により抽出される前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第１動作モード又は第２動作モードに設定する設定処理部と、前記設定処理部により設定される動作モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出する第２抽出処理部と、を備える。
【０００７】
本開示の他の態様に係る情報処理方法は、書類の画像データに基づいて当該書類の形式を判定することと、前記書類に含まれる複数の項目のうち当該書類の種別を表す項目である区分を抽出することと、判定結果と前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第１動作モード又は第２動作モードに設定することと、設定される動作モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出することと、を一又は複数のプロセッサーが実行する情報処理方法である。
【０００８】
本開示の他の態様に係る情報処理プログラムは、書類の画像データに基づいて当該書類の形式を判定することと、前記書類に含まれる複数の項目のうち当該書類の種別を表す項目である区分を抽出することと、判定結果と前記区分とに基づいて、前記複数の項目に含まれる対象文字を抽出する動作モードを第１動作モード又は第２動作モードに設定することと、設定される動作モードにより前記画像データから前記対象文字を抽出することと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるための情報処理プログラムである。
【発明の効果】
【０００９】
本開示によれば、形式の異なる書類を適切に判別するとともに正しい対象文字を抽出することが可能な情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
図１は、本開示の実施形態に係る画像処理システムの構成を示す機能ブロック図である。
図２は、本開示の実施形態に係る帳票に含まれる見積書の一例を示す図である。
図３は、本開示の実施形態に係る帳票に含まれるレシートの一例を示す図である。
図４は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される帳票画像処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図５Ａは、本開示の実施形態に係る画像処理システムの文字認識処理において抽出される文字列を登録した文字列リストの一例を示す図である。
図５Ｂは、本開示の実施形態に係る一般帳票の画像データにおける文字認識処理の一例を示す図である。
図６は、本開示の実施形態に係るレシートの画像データにおける文字認識処理の一例を示す図である。
図７は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される帳票判定処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図８は、本開示の実施形態に係る帳票判定処理の具体例を示す図である。
図９は、本開示の実施形態に係る帳票判定処理の具体例を示す図である。
図１０は、本開示の実施形態に係る帳票判定処理の具体例を示す図である。
図１１は、本開示の実施形態に係る帳票判定処理の具体例を示す図である。
図１２は、本開示の実施形態に係る帳票判定処理の具体例を示す図である。
図１３は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される動作モード設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図１４は、本開示の実施形態に係る動作モード設定処理の具体例を示す図である。
図１５は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される動作モード設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図１６は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される動作モード設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図１７は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される日付抽出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図１８は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図１９は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２０は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２１は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２２は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２３は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２４は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２５は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２６Ａは、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２６Ｂは、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２７は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２８は、本開示の実施形態に係る日付抽出処理の具体例を示す図である。
図２９は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される金額抽出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図３０は、本開示の実施形態に係る金額抽出処理の具体例を示す図である。
図３１は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される金額抽出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図３２は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される金額抽出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図３３は、本開示の実施形態に係る画像処理システムで実行される金額抽出処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
図３４は、本開示の実施形態に係る金額抽出処理の具体例を示す図である。
図３５は、本開示の実施形態に係る帳票画像処理の抽出結果を示す図である。
図３６は、本開示の実施形態に係る帳票画像処理の抽出結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許