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公開番号2025113943
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008368
出願日2024-01-23
発明の名称活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
出願人積水フーラー株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C08F 290/06 20060101AFI20250728BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】吐出性に優れており、硬化物の硬度が非常に低く、高アスペクト比を示すことができ、硬化物が良好なリワーク性を示すことができる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び、(D)成分を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物であって、
(A)エーテル結合を有するウレタン骨格からなる重量平均分子量が40000~80000であるウレタンアクリレートオリゴマー、
(B)単官能アクリル酸エステルモノマー、
(C)光重合開始剤、
(D)フュームドシリカ、
前記(C)成分は、ベンゾフェノン化合物を含み、
前記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を高圧水銀ランプを用いて積算光量5000mJ/cm2の条件で紫外線照射して得られる厚さ2mmの硬化物は、動的粘弾性装置を用いて、振動周波数1Hzの回転せん断モード、5℃/分の昇温速度、-70℃~70℃の温度範囲の条件で測定した25℃での貯蔵弾性率G'が400000Pa以下であり、Tanδのピーク温度が-10℃以下であり、Tanδのピーク高さが1.5以下である、
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(A)成分、(B)成分、(C)成分、及び、(D)成分を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物であって、
(A)エーテル結合を有するウレタン骨格からなる重量平均分子量が40000~80000であるウレタンアクリレートオリゴマー、
(B)単官能アクリル酸エステルモノマー、
(C)光重合開始剤、
(D)フュームドシリカ、
前記(C)成分は、ベンゾフェノン化合物を含み、
前記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を高圧水銀ランプを用いて積算光量5000mJ/cm
2
の条件で紫外線照射して得られる厚さ2mmの硬化物は、動的粘弾性装置を用いて、振動周波数1Hzの回転せん断モード、5℃/分の昇温速度、-70℃~70℃の温度範囲の条件で測定した25℃での貯蔵弾性率G'が400000Pa以下であり、Tanδのピーク温度が-10℃以下であり、Tanδのピーク高さが1.5以下である、
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記硬化物は、ASTM D2240に準拠した測定方法によりタイプOOデュロメータで測定した25℃における硬度が70以下である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)成分の含有量は、前記(A)成分及び前記(B)成分の含有量の合計を100質量%として、15~30質量%である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
前記(B)成分は、下記(B1)成分、(B2)成分、及び、(B3)成分を含有し、
(B1)フェノキシエチルアクリレート、
(B2)ジエチレングリコール骨格を有するアルキルアクリレート、
(B3)炭素数8以上のアルキルアクリレート、
前記(B2)成分の含有量は、前記(B1)成分、前記(B2)成分、及び、前記(B3)成分の含有量の合計を100質量%として、30質量%以下であり、前記(B3)成分の含有量は、前記(B1)成分、前記(B2)成分、及び、前記(B3)成分の含有量の合計を100質量%として、35質量%以下である、請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、活性エネルギー線硬化樹脂組成物は短時間で硬化が可能な特性を有するため、コーティング用途、接着剤用途、現場成形型液状ガスケット(CIPG)用途等に幅広く利用されている。
【0003】
上述のような用途に用いられる活性エネルギー線硬化樹脂組成物では、光硬化の際に硬化表面が空気(酸素)にさらされている場合には酸素阻害を受け、硬化物表面の硬化が不十分となりタックが生じる場合がある。特に、コーティング用途やCIPG用途に用いられる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物では、硬化物表面への汚れの付着や、基材同士の貼りつきが起こらないようにするために、硬化物表面にはタックフリーであることが要求される。タックフリーであることはデバイスが搭載されたハウジングに塗布されたCIPGをさらにカバーケースで貼り合わせた部品において、不具合が生じた際に容易に剥離させることが可能となり、リワーク性に大きな役割を示す。
【0004】
このような活性エネルギー線硬化型樹脂組成物として、特定の成分であるエラストマー(A)、(メタ)アクリロイル基を持つモノマー(B)、光重合開始剤(C)等を含有する光硬化性組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-174718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年では、成形発泡ガスケットの代替として、現場塗布型のCIPGが注目されている。従来の成形発泡ガスケットは、発泡しているため硬度が非常に低く、超低硬度であるため、代替えであるCIPGにも硬度が非常に低いことが要求される。特許文献1に記載の光硬化性組成物は、特定のエラストマー(A)及び、(メタ)アクリロイル基を有するモノマー(B)が用いられており、(メタ)アクリロイル基を有するモノマーのTgが高いため、硬度が高いことが予想される。また、硬化物表面のタックフリー性、リワーク性を向上させるために、多官能のアクリレート、又は、低子量のウレタンアクリレートを用い、架橋密度を高くする手段が用いられている。しかしながら、上記手段を用いた場合も硬化物の硬度が高くなるという問題がある。このような硬化物は、成形発泡ガスケット(スポンジガスケット、スポンジパッキン、ゴムスポンジ等とも言われる)の代替えとしては適していない。
【0007】
また、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物にチオール化合物を含有させること、オリゴマー骨格を選択すること等により低硬度で軟らかい硬化物を形成することが可能であるが、硬化物に表面タックのベタつきが生じやすくなり、リワーク性が低下するという問題がある。特に、成形発泡ガスケットの代替えとして用いられるCIPGでは、硬度が非常に低いため、リワーク性の低下が著しいという問題がある。
【0008】
また、特許文献1に記載の光硬化性組成物は、吐出性、高アスペクト比等のCIPG用途等に適した特性を示すことについては十分に検討されていない。CIPG用途に用いられる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、CIPGを形成したい箇所に一定の吐出圧で塗布した際に目的とされる形状に塗布可能であること、すなわち、吐出性に優れることが要求されており、ある一定の吐出圧における吐出量が少ないと、CIPG用途において、塗布量が制限され、ビード幅やビード高さが制限されるため、好適でない。
【0009】
また、上述の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、目的とする形状を形成できることが必要とされており、形成される硬化物が高アスペクト比を示すことが要求される。
【0010】
本発明は上記事情に鑑み、吐出性に優れており、硬化物の硬度が非常に低く、高アスペクト比を示すことができ、硬化物が良好なリワーク性を示すことができる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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