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公開番号2025110579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004482
出願日2024-01-16
発明の名称血液浄化装置
出願人日機装株式会社
代理人個人
主分類A61M 1/16 20060101AFI20250722BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】患者や血液浄化装置に異常が生じたとき、適切に対応できるスタッフをリアルタイムで選定することができるとともに、その選定されたスタッフに対して異常を迅速に通知することができる血液浄化装置を提供する。
【解決手段】血液浄化装置であって、必要スキル取得部3と、スタッフ情報取得部4と、異常が発生したときに取得したスタッフ情報を複数蓄積した蓄積データを教師データとして、特定の患者の異常または血液浄化装置1の異常に対してスタッフを判定する機械学習を行って得られた学習モデルを生成及び記憶するスタッフ判定処理部5と、スタッフ情報をスタッフ判定処理部5の学習モデルに入力して対応すべきスタッフを選定する選定部6と、選定されたスタッフが携帯する携帯端末2に対して異常を通知する異常通知部7とを有するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置であって、
前記血液浄化装置で治療中の患者の異常または前記血液浄化装置の異常が発生したとき、当該異常の解消に必要なスキル情報を取得する必要スキル取得部と、
前記必要スキル取得部で取得された必要なスキル情報に基づいて、スタッフの位置情報、スケジュール情報及びスキル情報を含むスタッフ情報を取得するスタッフ情報取得部と、
前記血液浄化装置で治療中の患者の異常または前記血液浄化装置の異常が発生したときに前記スタッフ情報取得部で取得した前記スタッフ情報を複数蓄積した蓄積データを教師データとして、特定の患者の異常または前記血液浄化装置の異常に対して対応すべきスタッフを判定する機械学習を行って得られた学習モデルを生成及び記憶するスタッフ判定処理部と、
前記血液浄化装置で治療中の患者の異常または前記血液浄化装置の異常が発生したとき、前記スタッフ情報取得部にて前記スタッフ情報を取得するとともに、そのスタッフ情報を前記スタッフ判定処理部の学習モデルに入力して対応すべきスタッフを選定する選定部と、
前記選定部で選定された対応すべきスタッフが携帯する携帯端末に対して前記患者の異常または前記血液浄化装置の異常を通知する異常通知部と、
を有する血液浄化装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記スタッフ情報取得部で取得されるスタッフの位置情報は、前記携帯端末が具備する位置検出部で検出されてリアルタイムで入力される請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項3】
前記スタッフ情報取得部で取得されるスタッフのスケジュール情報は、スタッフの勤務情報を管理するスケジュール管理部に基づいて入力される請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項4】
前記選定部は、前記学習モデルで前記対応すべきスタッフを含めて対応が可能なスタッフと、その対応が可能なスタッフの優先順位とを判定し、前記異常通知部は、前記対応すべきスタッフが携帯する携帯端末に対して前記患者の異常または前記血液浄化装置の異常を通知した後、その通知に対してそのスタッフの応答状況に応じて優先順位に従ってほか対応が可能なスタッフに通知する請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項5】
前記スタッフ情報取得部で取得されるスタッフのスキル情報は、スタッフの専門性、技量、または経験期間若しくは経験回数に基づいて入力される請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項6】
前記血液浄化装置で治療中の患者の過去情報または前記血液浄化装置の過去情報を複数蓄積した蓄積データを教師データとして、特定の患者の異常または前記血液浄化装置の異常の発生を予測してその適切な対処方法を提案する機械学習を行って得られた学習モデルを生成及び記憶する予測処理部と、
前記予測処理部にて予測される特定の患者の異常または前記血液浄化装置の異常の発生及びその適切な対処方法の提案を前記血液浄化装置が有する表示部にて表示させる表示制御部と、
を具備した請求項1記載の血液浄化装置。
【請求項7】
前記予測処理部は、予測された特定の患者の異常または前記血液浄化装置の異常に対する対処方法を複数提案するとともに、前記表示制御部は、前記予測処理部で提案された複数の対処方法を前記表示部にて表示させる請求項6記載の血液浄化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
透析治療などで用いられる血液浄化装置としての透析装置は、病院等の医療施設内に設けられた透析室に複数設置され、当該透析室内で多数の患者に対する透析治療(血液浄化治療)が施されるようになっている。例えば特許文献1にて開示された血液浄化装置においては、血液浄化装置の表示部(モニタ等)に患者に関する情報を表示させることにより、医療従事者等のスタッフに患者の状態を把握させ、異常が発生したときの対応を素早く且つ適切に行わせ得るよう構成されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の血液浄化装置においては、血液浄化装置の表示部に患者に関する情報を表示させ得るものの、その情報に基づいて治療中に適切且つ素早い対応を行うことができるスタッフが対応の必要とされる血液浄化装置の近くにいるとは限らず、適切な対応ができるスタッフを医療施設内で探す必要がある。また、このような課題は、患者の異常の他、血液浄化装置の異常に対する対応についても同様に生じ得る。
【0005】
一方、患者や血液浄化装置に異常毎に対応できるスタッフを予め設定しておき、患者や血液浄化装置に異常が生じたとき、その設定されたスタッフを医療施設内で呼び出すことも考えられるが、異常毎に適切なスタッフを予め設定するのは困難であるとともに、設定したとしても、異常が生じたときのスタッフの位置やスケジュール等により、異常に素早く対応できない場合もある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、患者や血液浄化装置に異常が生じたとき、適切に対応できるスタッフをリアルタイムで選定することができるとともに、その選定されたスタッフに対して異常を迅速に通知することができる血液浄化装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る一実施形態の血液浄化装置は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置であって、前記血液浄化装置で治療中の患者の異常または前記血液浄化装置の異常が発生したとき、当該異常の解消に必要なスキル情報を取得する必要スキル取得部と、前記必要スキル取得部で取得された必要なスキル情報に基づいて、スタッフの位置情報、スケジュール情報及びスキル情報を含むスタッフ情報を取得するスタッフ情報取得部と、前記血液浄化装置で治療中の患者の異常または前記血液浄化装置の異常が発生したときに前記スタッフ情報取得部で取得した前記スタッフ情報を複数蓄積した蓄積データを教師データとして、特定の患者の異常または前記血液浄化装置の異常に対して対応すべきスタッフを判定する機械学習を行って得られた学習モデルを生成及び記憶するスタッフ判定処理部と、前記血液浄化装置で治療中の患者の異常または前記血液浄化装置の異常が発生したとき、前記スタッフ情報取得部にて前記スタッフ情報を取得するとともに、そのスタッフ情報を前記スタッフ判定処理部の学習モデルに入力して対応すべきスタッフを選定する選定部と、前記選定部で選定された対応すべきスタッフが携帯する前記携帯端末に対して前記患者の異常または前記血液浄化装置の異常を通知する異常通知部とを有するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、機械学習を行った学習モデルを用いて、患者や血液浄化装置に異常が生じた際に対応すべきスタッフを判定するので、患者や血液浄化装置に異常が生じたとき、適切に対応できるスタッフをリアルタイムで選定することができるとともに、その選定されたスタッフに対して異常を迅速に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る血液浄化装置の全体構成を示すブロック図
同血液浄化装置及び携帯端末の外観を示す斜視図
同血液浄化装置で行われる血液浄化治療を説明するための模式図
同血液浄化装置のスタッフ判定処理部に適用される機械学習の概念を示す模式図
同血液浄化装置の予測処理部に適用される機械学習の概念を示す模式図
同血液浄化装置のスタッフ判定処理部に適用される機械学習により学習モデルを生成及び記憶するための工程を示すフローチャート
同血液浄化装置による患者または血液浄化装置に異常が生じた際に対応するための工程を示すフローチャート
同血液浄化装置による患者の血圧に異常またはセンサ異常が予測された際の対応方法を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、患者の血液を浄化治療するためのもので、図1、2に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置1と、医療従事者を含むスタッフが携帯し、血液浄化装置1との間で通信可能な携帯端末2とを具備して構成されている。スタッフは、医療施設に関わる作業者全般を指し、患者の治療に対応可能な医師、医療従事者の他、血液浄化装置1の故障やメンテナンスに対応可能な技術スタッフを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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