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公開番号2025109481
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003396
出願日2024-01-12
発明の名称電力管理装置、電力管理システム、電力管理方法及びプログラム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02J 3/06 20060101AFI20250717BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】送配電時の喪失電力量を抑制しつつ、電力需要地点に電力を供給する。
【解決手段】電力管理装置10において、供給地点特定部113は、複数の候補のそれぞれについて、電力需要地点に電力を供給する際の送配電により喪失する喪失電力量を示す指標値を計算し、計算された指標値に基づいて、複数の候補のうちから電力需要地点に電力を供給する電力供給地点を特定する。供給制御部114は、供給地点特定部113により特定された電力供給地点から電力需要地点に電力を供給させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
複数の候補のそれぞれについて、電力需要地点に電力を供給する際の送配電により喪失する喪失電力量を示す指標値を計算し、計算された前記指標値に基づいて、前記複数の候補のうちから前記電力需要地点に電力を供給する電力供給地点を特定する供給地点特定手段と、
前記供給地点特定手段により特定された前記電力供給地点から前記電力需要地点に電力を供給させる供給制御手段と、を備える、
電力管理装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記供給地点特定手段は、前記指標値として、前記複数の候補のそれぞれから前記電力需要地点までの距離を計算する、
請求項１に記載の電力管理装置。
【請求項３】
前記供給地点特定手段は、前記指標値として、前記複数の候補のそれぞれから前記電力需要地点までの、送配電網上における経路の距離を計算する、
請求項２に記載の電力管理装置。
【請求項４】
前記供給地点特定手段は、前記複数の候補の中に前記指標値が第１の基準を満たす２以上の候補が存在する場合、前記２以上の候補の中で第２の基準を満たす候補を電力供給地点として特定する、
請求項１から３のいずれか１項に記載の電力管理装置。
【請求項５】
前記供給地点特定手段は、前記２以上の候補のそれぞれで保持されている電力の属性情報に基づいて、前記２以上の候補のうちから前記電力供給地点を特定する、
請求項４に記載の電力管理装置。
【請求項６】
前記供給地点特定手段は、前記２以上の候補のそれぞれで保持されている電力の由来に基づいて、前記２以上の候補のうちから前記電力供給地点を特定する、
請求項５に記載の電力管理装置。
【請求項７】
前記供給地点特定手段は、前記２以上の候補の中で、前記電力の由来が再生可能エネルギーである候補を、前記電力供給地点として特定する、
請求項６に記載の電力管理装置。
【請求項８】
前記供給地点特定手段は、前記複数の候補のそれぞれについて計算された前記指標値と、前記複数の候補のそれぞれについて発電元から電力が供給された際の送配電により喪失した喪失電力量を示す第２の指標値と、に基づいて、前記複数の候補のうちから前記電力供給地点を特定する、
請求項１から３のいずれか１項に記載の電力管理装置。
【請求項９】
複数の候補のそれぞれについて、電力需要地点に電力を供給する際の送配電により喪失する喪失電力量を示す指標値を計算し、計算された前記指標値に基づいて、前記複数の候補のうちから前記電力需要地点に電力を供給する電力供給地点を特定する供給地点特定手段と、
前記供給地点特定手段により特定された前記電力供給地点から前記電力需要地点に電力を供給させる供給制御手段と、を備える、
電力管理システム。
【請求項１０】
複数の候補のそれぞれについて、電力需要地点に電力を供給する際の送配電により喪失する喪失電力量を示す指標値を計算し、
計算された前記指標値に基づいて、前記複数の候補のうちから前記電力需要地点に電力を供給する電力供給地点を特定し、
特定された前記電力供給地点から前記電力需要地点に電力を供給させる、
電力管理方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電力管理装置、電力管理システム、電力管理方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
複数の地点間における電力の授受を管理する技術が知られている。例えば、特許文献１は、１又は複数の設備の受電電力の由来を管理し、受電電力に含まれる再生可能エネルギー電力が占める割合をコントロールする電力由来管理システムを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１７０４８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
複数の地点間における電力の授受には、送配電時に生じる電力ロスである送配電ロスが伴う。環境貢献の視点、経済的な視点等から、このような送配電ロスで喪失する電力量をなるべく抑制しつつ、電力需要地点に電力を供給することが求められている。
【０００５】
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、送配電時の喪失電力量を抑制しつつ、電力需要地点に電力を供給することが可能な電力管理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本開示に係る電力管理装置は、
複数の候補のそれぞれについて、電力需要地点に電力を供給する際の送配電により喪失する喪失電力量を示す指標値を計算し、計算された前記指標値に基づいて、前記複数の候補のうちから前記電力需要地点に電力を供給する電力供給地点を特定する供給地点特定手段と、
前記供給地点特定手段により特定された前記電力供給地点から前記電力需要地点に電力を供給させる供給制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【０００７】
本開示では、複数の候補のそれぞれについて、電力需要地点に電力を供給する際の送配電により喪失する喪失電力量を示す指標値を計算し、計算された指標値に基づいて、複数の候補のうちから電力供給地点を特定し、特定された電力供給地点から電力需要地点に電力を供給させる。従って、本開示によれば、送配電時の喪失電力量を抑制しつつ、電力需要地点に電力を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１に係る電力管理システムの全体構成を示す図
実施の形態１に係る電力管理装置の構成を示すブロック図
実施の形態１に係る地点管理テーブルの例を示す図
実施の形態１に係る属性情報の例を示す図
実施の形態１に係る管理端末に表示される蓄電池の管理画面の例を示す図
実施の形態１に係る管理端末に表示される電力の購入画面の例を示す図
実施の形態１に係る管理端末に表示される電力の売却画面の例を示す図
実施の形態１に係る蓄電池の放電時における保持電力リストの更新例を示す図
実施の形態１に係る閾値と蓄電残量との関係を示す図
実施の形態１に係る電力管理処理の流れを示すフローチャート
実施の形態１に係る電力供給地点の探索処理の流れを示すフローチャート
実施の形態２に係る送配電網上の経路の例を示す図
実施の形態３に係る需要家と発電設備との距離の第１の例を示す図
実施の形態３に係る需要家と発電設備との距離の第２の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
【００１０】
（実施の形態１）
図１に、実施の形態１に係る電力管理システム１の全体構成を示す。電力管理システム１は、複数の地点の間における電力の授受を管理するシステムである。ここで、地点は、電力の需要又は供給が可能な設備が設けられた土地、建物等の場所を意味する。地点の例として、需要家Ａ～Ｃの敷地、及び、小売電気事業者Ｘ，Ｙの敷地が挙げられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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