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公開番号2025109175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024176749
出願日2024-10-08
発明の名称電子写真装置、及び、プロセスカートリッジ
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 5/08 20060101AFI20250716BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高温高湿環境下で使用した場合においても、スジ状の画像不良の発生を抑制できる電子写真装置を提供する。
【解決手段】電子写真感光体と、トナーを有し、静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写した後に該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーを除去するためのクリーニング手段と、を有し、該電子写真感光体の表面が、アモルファスシリコンカーバイドで形成されており、該電子写真感光体の表面から深さ100nmまでの表面近傍領域(表面領域A)のSi原子密度が、1.0×1022原子/cm3以下であり、該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子と、無機微粒子と、を有する、ことを特徴とする電子写真装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子写真感光体と、
該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段と、
帯電された該電子写真感光体の表面に像露光光を照射して該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成するための像露光手段と、
トナーを有し、該静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、
該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写するための転写手段と、
該トナー像を該転写材に転写した後に該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーを除去するためのクリーニング手段と、
を有する電子写真装置であって、
該電子写真感光体の表面が、アモルファスシリコンカーバイドで形成されており、
該電子写真感光体の表面から深さ100nmまでの表面近傍領域のSi原子密度が、1.0×10
22
原子/cm

以下であり、
該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子と、無機微粒子と、を有する、
ことを特徴とする電子写真装置。
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
前記電子写真感光体の表面の算術平均粗さSaが、80nm以上120nm以下である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項3】
電子写真感光体と、
トナーを有し、該電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、
該トナー像が該電子写真感光体の表面から転写材に転写された後の該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーを除去するためのクリーニング手段と、
を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッジであって、
該電子写真感光体の表面が、アモルファスシリコンカーバイドで形成されており、
該電子写真感光体の表面から深さ100nmまでの表面近傍領域のSi原子密度が、1.0×10
22
原子/cm

以下であり、
該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子と、無機微粒子と、を有する、
ことを特徴とする、プロセスカートリッジ。
【請求項4】
前記トナー粒子が、結着樹脂を含有し、該結着樹脂が、非晶性樹脂Aと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含有し、
該非晶性樹脂Aは、ポリエステル樹脂であって、該非晶性樹脂Aは、ポリエステル骨格を形成する構造として、
(i)ポリエチレンテレフタレートセグメント、及び
(ii)下記式(1)で表される構造、下記式(2)で表される構造、下記式(3)で表される構造、及び下記式(4)で表される構造からなる群より選択される少なくとも一の構造、を有し、
JPEG
2025109175000017.jpg
29
62
(式(1)中、R

は、炭素数6~16のアルキル基又は炭素数6~16のアルケニル基を表し、
Aは、炭化水素基を表し、
*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
mは、2以上の整数を表す。)
JPEG
2025109175000018.jpg
23
62
(式(2)中、R

は、炭素数6~16のアルキル基又は炭素数6~16のアルケニル基を表し、
Bは、炭化水素基を表し、
*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
nは、2以上の整数を表す。)
JPEG
2025109175000019.jpg
22
89
(式(3)中、*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
xは、6~16の整数を表す。)
JPEG
2025109175000020.jpg
15
84
(式(4)中、*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
yは、6~16の整数を表す。)
該非晶性樹脂AのSP値をSP

(cal/cm


0.5
、該結晶性ポリエステル樹脂CのSP値をSP

(cal/cm


0.5
としたとき、該SP

と該SP

とが下記式(C)を満たし、
1.00≦SP

―SP

≦1.35・・・(C)
前記トナーがリン化合物由来のリン元素を含有し、
該トナーの質量を基準とした、該トナー中の該リン元素の含有量をW

(ppm)としたとき、該W

が下記式(D)を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真装置。
5≦W

≦500・・・(D)
【請求項5】
前記W

が下記式(E)を満たす請求項4に記載の電子写真装置。
20≦W

≦500・・・(E)
【請求項6】
前記トナー粒子が、結着樹脂を含有し、該結着樹脂が、非晶性樹脂Aと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含有し、
該非晶性樹脂Aは、ポリエステル樹脂であって、該非晶性樹脂Aは、ポリエステル骨格を形成する構造として、
(i)ポリエチレンテレフタレートセグメント、及び
(ii)下記式(1)で表される構造、下記式(2)で表される構造、下記式(3)で表される構造、及び下記式(4)で表される構造からなる群より選択される少なくとも一の構造、を有し、
JPEG
2025109175000021.jpg
29
62
(式(1)中、R

は、炭素数6~16のアルキル基又は炭素数6~16のアルケニル基を表し、
Aは、炭化水素基を表し、
*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
mは、2以上の整数を表す。)
JPEG
2025109175000022.jpg
23
62
(式(2)中、R

は、炭素数6~16のアルキル基又は炭素数6~16のアルケニル基を表し、
Bは、炭化水素基を表し、
*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
nは、2以上の整数を表す。)
JPEG
2025109175000023.jpg
22
89
(式(3)中、*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
xは、6~16の整数を表す。)
JPEG
2025109175000024.jpg
15
84
(式(4)中、*は、前記ポリエステル骨格における結合部を表し、
yは、6~16の整数を表す。)
該非晶性樹脂AのSP値をSP

(cal/cm


0.5
、該結晶性ポリエステル樹脂CのSP値をSP

(cal/cm


0.5
としたとき、該SP

と該SP

とが下記式(C)を満たし、
1.00≦SP

―SP

≦1.35・・・(C)
前記トナーがリン化合物由来のリン元素を含有し、
該トナーの質量を基準とした、該トナー中の該リン元素の含有量をW

(ppm)としたとき、該W

が下記式(D)を満たすことを特徴とする、請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
5≦W

≦500・・・(D)
【請求項7】
前記W

が下記式(E)を満たす請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
20≦W

≦500・・・(E)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表面がアモルファスシリコンカーバイドで形成された電子写真感光体を用いた電子写真装置、及び、プロセスカートリッジに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成方法(以下単に「画像形成方法」ともいう)及び、これを利用した電子写真装置は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタとして広く一般的に利用されている。そのような電子写真装置では、光導電層が設けられた電子写真感光体の表面を一様に帯電させ、画像情報に応じたレーザやLEDによって露光させることにより電子写真感光体の表面上に静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像にトナーを付着させることによって電子写真感光体の表面にトナー像を形成し、これを紙等の転写材へ転写させて画像形成が行なわれる。このような電子写真装置に好適に用いることが可能な電子写真感光体として、光導電層に水素化アモルファスシリコンを用いたアモルファスシリコン電子写真感光体が知られている。なお、水素化アモルファスシリコンを「a-Si:H」、電子写真感光体を「感光体」、アモルファスシリコン電子写真感光体を「a-Si感光体」とも略記する。a-Si感光体は、そのビッカース硬度が1000kgf/mm

以上と非常に硬く、耐久性、耐熱性、環境安定性に優れている。そのため、特に高信頼性が要求される高速機において好ましく用いられる。
【0003】
一方で、a-Si感光体は、摩耗量が少なく、表面の摩擦抵抗が高いために、クリーニングブレードによる感光体のクリーニング工程の不良により、出力画像に異常が発生する場合がある。これを改善するために、a-Si感光体の表面粗さを制御することによって、画像不良の発生を抑制する技術が知られている。(特許文献1)
【0004】
また、近年、電子写真装置のエネルギー使用量を少なくするため、低温でトナーを定着する技術が提案されている。特許文献2には、ポリエチレンテレフタレート樹脂と、アルコール成分と、カルボン酸成分とを反応させて得られるポリエステルを樹脂成分の一つとして有するトナーに関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6619433号
特開2004-280085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らが検討した結果、先行文献に記載のa-Si感光体と、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナーを組み合わせて使用した場合、以下の課題があることがわかった。使用環境が高温高湿であると、使用開始初期において、感光体のクリーニングされた部分でのトナーのすり抜けに由来すると思われる、スジ状の画像不良が発生することがあった。
従って、本開示の目的は、a-Si感光体と、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナーを組み合わせて使用した場合、高温高湿の使用環境においても、スジ状の画像不良の発生が抑制される電子写真装置の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は以下の本開示によって達成される。
即ち、電子写真感光体と、該電子写真感光体の表面を帯電するための帯電手段と、帯電された該電子写真感光体の表面に像露光光を照射して該電子写真感光体の表面に静電潜像を形成するための像露光手段と、トナーを有し、該静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、該トナー像を該電子写真感光体の表面から転写材に転写するための転写手段と、該トナー像を該転写材に転写した後に該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーを除去するためのクリーニング手段と、を有する電子写真装置であって、該電子写真感光体の表面が、アモルファスシリコンカーバイドで形成されており、該電子写真感光体の表面から深さ100nmまでの表面近傍領域のSi原子密度が、1.0×10
22
原子/cm

以下であり、該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子と、無機微粒子と、を有する、ことを特徴とする電子写真装置である。
【0008】
また、電子写真感光体と、トナーを有し、該電子写真感光体の表面に形成された静電潜像を該トナーにより現像して該電子写真感光体の表面にトナー像を形成するための現像手段と、該トナー像が該電子写真感光体の表面から転写材に転写された後の該電子写真感光体の表面に残留する残留トナーを除去するためのクリーニング手段と、を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッジであって、該電子写真感光体の表面が、アモルファスシリコンカーバイドで形成されており、該電子写真感光体の表面から深さ100nmまでの表面近傍領域のSi原子密度が、1.0×10
22
原子/cm

以下であり、該トナーが、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナー粒子と、無機微粒子と、を有する、ことを特徴とする、プロセスカートリッジである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、a-Si感光体と、ポリエチレンテレフタレートセグメントを有するポリエステル樹脂を含有するトナーを組み合わせて使用した場合、高温高湿の使用環境においても、スジ状の画像不良の発生が抑制される電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示における感光体を用いた電子写真装置による画像形成方法の一例を説明するための模式図である。
本開示における感光体の層構成の一例を示した模式図である。
本開示における感光体の作製に用いることができる、高周波電源を用いたRFプラズマCVD法による堆積装置の一例を模式的に示した図である。
本開示における電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の一例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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