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公開番号2025104153
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023222036
出願日2023-12-27
発明の名称炭素材分散液の評価方法、炭素材分散液の製造方法及び製造システム
出願人artience株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 23/04 20180101AFI20250702BHJP(測定;試験)
要約【課題】炭素材分散液の異物混入の程度を精度よく評価する評価方法を提供する。
【解決手段】炭素材分散液を評価する方法であって、炭素材分散液をフィルターで濾過する工程、濾過後のフィルターにX線を照射しX線透過分布を得る工程、X線透過分布から得られる物質のX線透過性に基づいて金属粒子を検出する工程、及び検出した金属粒子の情報に基づいて炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程を含む、方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭素材分散液を評価する方法であって、
前記炭素材分散液をフィルターで濾過する工程、
前記濾過後のフィルターにX線を照射しX線透過分布を得る工程、
前記X線透過分布から得られる物質のX線透過性に基づいて金属粒子を検出する工程、及び
前記検出した金属粒子の情報に基づいて前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程を含む、方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記検出した金属粒子の個数及びサイズのうち少なくとも一方を含む金属粒子分布情報を測定する工程をさらに含み、前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程は、前記測定した金属粒子分布情報に基づいて評価が行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記金属粒子分布情報は、前記検出した金属粒子の個数及びサイズを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程は、サイズが20μm以上の金属粒子が100個/Kg以下であるという基準を用いて前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記フィルターは、サイズが20μm以上の粒子を濾別可能なフィルターである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記X線透過分布を得る工程は、X線透過装置又はX線CT装置を用いて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
炭素材分散液を製造する方法であって、
炭素材及び分散媒体を含む炭素材分散液を提供する工程、及び
請求項1から6のいずれか1項に記載の評価方法を用いて前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程を含む、炭素材分散液の製造方法。
【請求項8】
前記炭素材分散液の異物混入の程度に基づいて前記炭素材分散液の異物除去条件を設定する工程をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
炭素材分散液を製造するシステムであって、
炭素材及び分散媒体を含む炭素材分散液を製造する製造装置、及び
前記製造装置に収容され、前記製造装置に供給され、又は前記製造装置から排出される炭素材分散液から取り出される評価試料について、請求項1から6のいずれか1項に記載の評価方法を用いて記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する評価装置を含む、炭素材分散液の製造システム。
【請求項10】
前記炭素材分散液の異物混入の程度に基づいて前記炭素材分散液の異物除去条件を設定する制御装置をさらに含む、請求項9に記載のシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炭素材分散液の評価方法、炭素材分散液の製造方法及び製造システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
炭素材分散液は幅広い技術分野で需要があり、他の材料と混合し、成形品、塗膜、組成物等の製品として提供される。炭素材分散液は各種製品の原料として、炭素材以外に金属等の異物が混入しないことが望ましい。炭素材は黒色を呈すること、炭素材自体に金属が含まれ得ること等から、炭素材分散液の中から金属粒子等の異物を炭素材から抽出して除去することは難しい。
【0003】
炭素材分散液の製造工程において金属異物を除去する方法はいくつか知られている。一方で、炭素材が金属異物に付着した状態になると、磁選、洗浄等では炭素材と区別して金属異物を取り除きにくいという問題がある。
【0004】
特許文献1(特開2022-046307号公報)には、炭素質材料分散体中に混入する異物、特に非磁性の異物を効率良く除去する技術として、一次フィルター及び二次フィルターを用いる方法が開示される。特許文献2(特開2022-042691号公報)には、炭素繊維を含み、良好な分散性と安定性とを両立できる導電材分散体が開示される。その中で、導電材分散体から金属異物を取り除く方法として、磁力により除去する方法、及び濾過フィルターを用いる方法が開示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-046307号公報
特開2022-042691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
炭素材分散液への原料及び製造工程からの異物の混入は完全に回避しにくいことから、炭素材分散液の異物の混入の程度を評価し、良品の判別、等級付け等に役立てる技術がある。評価方法として、炭素材分散液から金属異物を磁選し、抽出、洗浄、濾過及び乾燥し、この工程を繰り返し、その後に金属異物を目視又は光学顕微鏡によって判別し、炭素材分散液中の異物を確認する方法がある。この評価方法は手順が複雑で時間を要するため、新しい手順が期待される。
【0007】
本開示は、炭素材分散液の異物混入の程度を精度よく評価する評価方法を提供することを一つの目的とする。また、この評価方法を用いる炭素材分散液の製造方法、及び製造システムを提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の実施形態のいくつかは以下に関する。ただし、本発明は以下に限定されず、様々な実施形態を含み得る。
[1]炭素材分散液を評価する方法であって、前記炭素材分散液をフィルターで濾過する工程、前記濾過後のフィルターにX線を照射しX線透過分布を得る工程、前記X線透過分布から得られる物質のX線透過性に基づいて金属粒子を検出する工程、及び前記検出した金属粒子の情報に基づいて前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程を含む、方法。
【0009】
[2]前記検出した金属粒子の個数及びサイズのうち少なくとも一方を含む金属粒子分布情報を測定する工程をさらに含み、前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程は、前記測定した金属粒子分布情報に基づいて評価が行われる、[1]に記載の方法。
[3]前記金属粒子分布情報は、前記検出した金属粒子の個数及びサイズを含む、[2]に記載の方法。
[4]前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程は、サイズが20μm以上の金属粒子が100個/Kg以下であるという基準を用いて前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する、[1]に記載の方法。
[5]前記フィルターは、サイズが20μm以上の粒子を濾別可能なフィルターである、[4]に記載の方法。
[6]前記X線透過分布を得る工程は、X線透過装置又はX線CT装置を用いて行われる、[1]から[5]のいずれかに記載の方法。
【0010】
[7]炭素材分散液を製造する方法であって、炭素材及び分散媒体を含む炭素材分散液を提供する工程、及び[1]から[6]のいずれかに記載の評価方法を用いて前記炭素材分散液の異物混入の程度を評価する工程を含む、炭素材分散液の製造方法。
[8]前記炭素材分散液の異物混入の程度に基づいて前記炭素材分散液の異物除去条件を設定する工程をさらに含む、[7]に記載の方法。
(【0011】以降は省略されています)

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