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公開番号
2025102465
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219928
出願日
2023-12-26
発明の名称
光通信システム、光信号制御方法及び光通信装置
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
主分類
H04B
10/294 20130101AFI20250701BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】波長多重光信号の各波長の光信号のスパンロス調整と、光信号間の強度差の調整を、自動的かつ効率的に行うことができる。
【解決手段】制御装置は、第1の強度及び第3の強度に基づいて光信号調整手段を制御することで、第1の光信号のスパンロスを調整し、第2の強度及び第4の強度に基づいて光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、第1及び第2の強度調整手段を制御することで、第2の光通信装置内におけるスパンロス調整後の第1の光信号と第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行う。制御装置は、第1の光通信装置から第3の光信号の出力が開始してから、スパンロス調整処理と強度差調整処理とを初期設定動作として行い、初期設定動作の終了後に、スパンロス調整処理と強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の波長の第1の光信号と前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の光信号とを波長多重した第3の光信号を出力する第1の光通信装置と、
前記第1の光通信装置から光伝送路を通じて入力される前記第3の光信号を増幅可能な第2の光通信装置と、
前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能な光信号調整手段と、
前記第1の光通信装置及び前記光信号調整手段を制御する制御装置と、を備え、
前記第1の光通信装置は、
前記第1の光信号の強度を調整する第1の強度調整手段と、
前記第2の光信号の強度を調整する第2の強度調整手段と、
前記第1の光信号及び前記第2の光信号を波長多重した前記第3の光信号を前記光伝送路に出力する合波手段と、
前記合波手段に入力される前記第1の光信号の強度である第1の強度と、前記合波手段に入力される前記第2の光信号の強度である第2の強度と、を監視する第1の強度監視手段と、を備え、
前記第2の光通信装置は、前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1の光信号の強度である第3の強度と、前記第2の光信号の強度である第4の強度と、を監視する第2の強度監視手段を備え、
前記制御装置は、
前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、
前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第2の光通信装置内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行うことが可能であり、
前記第1の光通信装置から前記第3の光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、
前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う、
光通信システム。
続きを表示(約 3,900 文字)
【請求項2】
前記合波手段は、入力される前記第3の光信号を減衰させ、減衰させた前記第3の光信号を出力し、
前記第2の光通信装置は、前記第3の光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれを増幅可能な光増幅手段をさらに備え、
前記第2の強度監視手段は、前記光増幅手段から出力される前記第3の光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号の強度を、それぞれ前記第3及び第4の強度として監視し、
前記光信号調整手段は、前記合波手段と前記光増幅手段と、で構成され、
前記制御装置は、前記合波手段での前記第3の光信号の減衰量と、前記光増幅手段による前記第1の光信号の第1の利得と前記第2の光信号の第2の利得と、を調整することで、前記スパンロス調整処理を行う、
請求項1に記載の光通信システム。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記第1の光信号の第1のスパンロスが前記合波手段の減衰量によって調整可能であるかを判定する第1の判定と、
前記第1の光信号の第1のスパンロスが前記合波手段の減衰量によって調整可能である場合、前記合波手段の減衰量を調整することで前記第1のスパンロスを調整する第1のスパンロス調整と、
前記第1のスパンロスが前記合波手段の減衰量によって調整可能ではない場合、前記光増幅手段での前記第1の利得を調整することで前記第1のスパンロスを調整する第2のスパンロス調整と、を行う、
請求項2に記載の光通信システム。
【請求項4】
前記合波手段の減衰量の調整幅は、第1の減衰量調整幅に制限され、
前記第1の利得の調整幅は、第1の利得調整幅に制限され、
前記制御装置は、前記第1のスパンロスが所定値よりも小さくなるまで、前記第1の判定と、前記第1及び第2のスパンロス調整のいずれか一方と、を繰り返す、
請求項3に記載の光通信システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記光増幅手段での前記第2の利得を調整することで、前記第2の光信号の第2のスパンロスを調整する第3のスパンロス調整を行う、
請求項4に記載の光通信システム。
【請求項6】
前記第2の利得の調整幅は、第2の利得調整幅に制限され、
前記制御装置は、前記第2のスパンロスが所定値よりも小さくなるまで、前記第3のスパンロス調整を繰り返す、
請求項5に記載の光通信システム。
【請求項7】
前記初期設定動作における前記第1~第3のスパンロス調整の繰り返し周期は、前記監視動作における前記第1~第3のスパンロス調整の繰り返し周期よりも短い、
請求項6に記載の光通信システム。
【請求項8】
前記初期設定動作における前記第1の減衰量調整幅は、前記監視動作における前記第1の減衰量調整幅よりも大きく、
前記初期設定動作における前記第1の利得調整幅は、前記監視動作における前記第1の利得調整幅よりも大きく、
前記初期設定動作における前記第2の利得調整幅は、前記監視動作における前記第2の利得調整幅よりも大きい、
請求項6又は7に記載の光通信システム。
【請求項9】
第1の波長の第1の光信号と前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の光信号とを波長多重した第3の光信号を出力する第1の光通信装置と、
前記第1の光通信装置から光伝送路を通じて入力される前記第3の光信号を増幅可能な第2の光通信装置と、
前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能な光信号調整手段と、を備え、
前記第1の光通信装置は、
前記第1の光信号の強度を調整する第1の強度調整手段と、
前記第2の光信号の強度を調整する第2の強度調整手段と、
前記第1の光信号及び前記第2の光信号を波長多重した前記第3の光信号を前記光伝送路に出力する合波手段と、
前記合波手段に入力される前記第1の光信号の強度である第1の強度と、前記合波手段に入力される前記第2の光信号の強度である第2の強度と、を監視する第1の強度監視手段と、を備え、
前記第2の光通信装置は、前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1の光信号の強度である第3の強度と、前記第2の光信号の強度である第4の強度と、を監視する第2の強度監視手段を備える、光通信システムにおいて、
前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、
前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第2の光通信装置内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行い、
前記第1の光通信装置から前記第3の光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、
前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う、
光信号制御方法。
【請求項10】
第2の光出力手段から第1の光伝送路を通じて入力される、第1の波長の第1の光信号と前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の光信号とを波長多重した第1の波長多重光信号を増幅可能な第1の光入力手段と、
前記第1の波長多重光信号を前記第1の光信号と前記第2の光信号とに波長分離する波長分離手段と、
前記波長分離手段で波長分離された前記第1の光信号と前記第2の光信号とを波長多重した第2の波長多重光信号を、第2の光伝送路を通じて第2の光入力手段へ出力する第1の光出力手段と、を備え、
第1の光信号調整手段は、前記第1の光入力手段内での前記第1の波長多重光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能であり、
第2の光信号調整手段は、前記第2の光入力手段内での前記第2の波長多重光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能であり、
制御装置は、前記第1及び第2の光出力手段と、前記第1及び第2の前記光信号調整手段を制御し、
前記第1及び第2の光出力手段は、
前記第1の光信号の強度を調整する第1の強度調整手段と、
前記第2の光信号の強度を調整する第2の強度調整手段と、
前記第1の光信号及び前記第2の光信号を波長多重した波長多重光信号を出力する合波手段と、
前記合波手段に入力される前記第1の光信号の強度である第1の強度と、前記合波手段に入力される前記第2の光信号の強度である第2の強度と、を監視する第1の強度監視手段と、を備え、
前記第1及び第2の光入力手段は、
それぞれの内部における、入力された波長多重光信号に波長多重された前記第1の光信号の強度である第3の強度と、前記第2の光信号の強度である第4の強度と、を監視する第2の強度監視手段と、を備え、
前記制御装置は、
前記第1の光出力手段と前記第1の光入力手段との間で、
前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記第1の光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記第1の光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、
前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第1の光入力手段内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行うことが可能であり、
前記第1の光出力手段から前記第1の波長多重光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、
前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行い、
さらに、前記制御装置は、
前記第2の光出力手段と前記第2の光入力手段との間で、
前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記第2の光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記第2の光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、
前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第2の光入力手段内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行うことが可能であり、
前記第2の光出力手段から前記第2の波長多重光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、
前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う、
光通信装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光通信システム、光信号制御方法及び光通信装置に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
光通信システムにおいては、波長の異なる光信号を多重化した波長多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)光信号が用いられることがある。この際、受信時に所望の信号品質を得るために、波長が異なる信号の受信時の強度差の抑制や、伝送路における損失の補償が行われることがある。
【0003】
例えば、特許文献1では、送信端での光信号のプリエンファシス量を制御することで、受信端でのWDM光信号の各波長の光信号対雑音比の差を少なくする波長多重通信方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-321824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、WDM光信号の伝送においては、いわゆるスパンロスや光信号が生じる。また、光伝送路によって伝送された後のWDM光信号の各波長の光信号の損失には、波長の相違に起因するばらつきが生じる。そのため、光伝送路によって伝送された後の各波長の光信号の強度を一定の範囲内に収める制御が必要である。しかし、光伝送路によって伝送された後の各波長の光信号の強度の調整は、一般に、受信時の信号品質を確認しながら、送信時の光信号の強度や伝送路上に設けられた増幅器の利得を人手によって調整するなどの、煩雑な調整作業が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様である光通信システムは、第1の波長の第1の光信号と前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の光信号とを波長多重した第3の光信号を出力する第1の光通信装置と、前記第1の光通信装置から光伝送路を通じて入力される前記第3の光信号を増幅可能な第2の光通信装置と、前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能な光信号調整手段と、前記第1の光通信装置及び前記光信号調整手段を制御する制御装置と、を備え、前記第1の光通信装置は、前記第1の光信号の強度を調整する第1の強度調整手段と、前記第2の光信号の強度を調整する第2の強度調整手段と、前記第1の光信号及び前記第2の光信号を波長多重した前記第3の光信号を前記光伝送路に出力する合波手段と、前記合波手段に入力される前記第1の光信号の強度である第1の強度と、前記合波手段に入力される前記第2の光信号の強度である第2の強度と、を監視する第1の強度監視手段と、を備え、前記第2の光通信装置は、前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1の光信号の強度である第3の強度と、前記第2の光信号の強度である第4の強度と、を監視する第2の強度監視手段を備え、前記制御装置は、前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第2の光通信装置内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行うことが可能であり、前記第1の光通信装置から前記第3の光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う。
【0007】
本開示の一態様である光信号制御方法は、第1の波長の第1の光信号と前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の光信号とを波長多重した第3の光信号を出力する第1の光通信装置と、前記第1の光通信装置から光伝送路を通じて入力される前記第3の光信号を増幅可能な第2の光通信装置と、前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能な光信号調整手段と、を備え、前記第1の光通信装置は、 前記第1の光信号の強度を調整する第1の強度調整手段と、前記第2の光信号の強度を調整する第2の強度調整手段と、前記第1の光信号及び前記第2の光信号を波長多重した前記第3の光信号を前記光伝送路に出力する合波手段と、前記合波手段に入力される前記第1の光信号の強度である第1の強度と、前記合波手段に入力される前記第2の光信号の強度である第2の強度と、を監視する第1の強度監視手段と、を備え、前記第2の光通信装置は、前記第2の光通信装置内での前記第3の光信号に波長多重された前記第1の光信号の強度である第3の強度と、前記第2の光信号の強度である第4の強度と、を監視する第2の強度監視手段を備える、光通信システムにおいて、前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第2の光通信装置内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行い、前記第1の光通信装置から前記第3の光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う。
【0008】
本開示の一態様である光通信装置は、第2の光出力手段から第1の光伝送路を通じて入力される、第1の波長の第1の光信号と前記第1の波長と異なる第2の波長の第2の光信号とを波長多重した第1の波長多重光信号を増幅可能な第1の光入力手段と、前記第1の波長多重光信号を前記第1の光信号と前記第2の光信号とに波長分離する波長分離手段と、前記波長分離手段で波長分離された前記第1の光信号と前記第2の光信号とを波長多重した第2の波長多重光信号を、第2の光伝送路を通じて第2の光入力手段へ出力する第1の光出力手段と、を備え、第1の光信号調整手段は、前記第1の光入力手段内での前記第1の波長多重光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能であり、第2の光信号調整手段は、前記第2の光入力手段内での前記第2の波長多重光信号に波長多重された前記第1及び第2の光信号のそれぞれの強度を調整可能であり、制御装置は、前記第1及び第2の光出力手段と、前記第1及び第2の前記光信号調整手段を制御し、前記第1及び第2の光出力手段は、前記第1の光信号の強度を調整する第1の強度調整手段と、前記第2の光信号の強度を調整する第2の強度調整手段と、前記第1の光信号及び前記第2の光信号を波長多重した波長多重光信号を出力する合波手段と、前記合波手段に入力される前記第1の光信号の強度である第1の強度と、前記合波手段に入力される前記第2の光信号の強度である第2の強度と、を監視する第1の強度監視手段と、を備え、前記第1及び第2の光入力手段は、それぞれの内部における、入力された波長多重光信号に波長多重された前記第1の光信号の強度である第3の強度と、前記第2の光信号の強度である第4の強度と、を監視する第2の強度監視手段と、を備え、前記制御装置は、前記第1の光出力手段と前記第1の光入力手段との間で、前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記第1の光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記第1の光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第1の光入力手段内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行うことが可能であり、前記第1の光出力手段から前記第1の波長多重光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行い、さらに、前記制御装置は、前記第2の光出力手段と前記第2の光入力手段との間で、前記第1の強度及び前記第3の強度に基づいて前記第2の光信号調整手段を制御することで、前記第1の光信号のスパンロスを調整し、前記第2の強度及び前記第4の強度に基づいて前記第2の光信号調整手段を制御することで前記第2の光信号のスパンロスを調整するスパンロス調整処理と、前記第1及び第2の強度調整手段の少なくとも1つを制御することで、前記第2の光入力手段内におけるスパンロス調整後の前記第1の光信号と前記第2の光信号との強度差を調整する強度差調整処理と、を行うことが可能であり、前記第2の光出力手段から前記第2の波長多重光信号の出力が開始してから、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを初期設定動作として行い、前記初期設定動作の終了後に、前記スパンロス調整処理と前記強度差調整処理とを所定の周期で繰り返す監視動作を行う。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、波長多重光信号の各波長の光信号のスパンロス調整と、光信号間の強度差の調整を、自動的かつ効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施の形態にかかる光通信システムの基本構成を模式的に示すブロック図である。
一実施の形態にかかる光信号出力部の構成例を示す図である。
一実施の形態にかかる光増幅部の構成例を示す図である。
一実施の形態にかかる光通信システムでの光信号調整動作のフローチャートである。
一実施の形態にかかる光通信システムでの光信号調整動作における状態遷移図である。
一実施の形態にかかる光通信システムの構成を模式的に示すブロック図である。
一実施の形態にかかる光通信装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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