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公開番号2025101743
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2024226503
出願日2024-12-23
発明の名称粒状カーボンブラック、その調製方法、電極、二次電池および装置
出願人焦作市和興化学工業有限公司
代理人弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類C09C 1/48 20060101AFI20250630BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】粒状カーボンブラックの粉化現象を低減し、嵩密度および分散性を向上させる。
【解決手段】本発明は、カーボンブラック材料の技術分野に属し、特に、粒状カーボンブラック、その調製方法、電極および二次電池に関する。前記粒状カーボンブラックの粒径分布範囲は、粒径が0.125mm未満である粒状成分の占める割合が2wt%以下であり、粒径が0.125~0.85mmである粒状成分の占める割合が18wt%~60wt%であり、粒径が0.85mm超である粒状成分の占める割合が40wt%~80wt%であり、前記粒状カーボンブラックの二次粒径D50が2.0~3.51μmである。本発明による粒状カーボンブラックは、適切な粒径分布を有し、粉化現象を低減するとともに、嵩密度および分散性を顕著に向上させることができ、導電性能などを十分に発揮することに寄与できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粒状カーボンブラックであって、
前記粒状カーボンブラックの粒径分布範囲は、粒径が0.125mm未満である粒状成分の占める割合が2wt%以下であり、粒径が0.125~0.85mmである粒状成分の占める割合が18wt%~60wt%であり、粒径が0.85mm超である粒状成分の占める割合が40wt%~80wt%であり、前記粒状カーボンブラックの二次粒径D50が2.0~3.51μmである
ことを特徴とする粒状カーボンブラック。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記粒状カーボンブラックの見かけ比容量は、3.2~3.4mL/gである
ことを特徴とする請求項1に記載の粒状カーボンブラック。
【請求項3】
前記粒状カーボンブラックのDBP吸油量がX
1
であり、造粒により前記粒状カーボンブラックを得る粉体カーボンブラックのDBP吸油量がX
2
であり、X
1
とX
2
は、(X
2
-X
1
)/X
2
=14.3%~26.5%を満たす
ことを特徴とする請求項1に記載の粒状カーボンブラック。
【請求項4】
前記粒状カーボンブラックの二次粒径D50がY
1
であり、造粒により前記粒状カーボンブラックを得る粉体カーボンブラックの二次粒径D50がY
2
であり、Y
1
とY
2
は、(Y
2
-Y
1
)/Y
2
=60.2%~77.3%である
ことを特徴とする請求項1に記載の粒状カーボンブラック。
【請求項5】
前記粒状カーボンブラックの粒子強度は、5.3gf/個以下であり、
好ましくは、前記粒状カーボンブラックの粒子強度は、4.6~5.3gf/個であり、
好ましくは、前記粒状カーボンブラックの原料は、アセチレンブラックである
ことを特徴とする請求項1に記載の粒状カーボンブラック。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の粒状カーボンブラックの調製方法であって、
水を用いて粉体カーボンブラックを湿潤させて、湿式造粒および乾燥を行うステップを含み、
前記湿式造粒において、まず、2200~2800r/分間の撹拌速度で15~25分間撹拌処理し、そして、1200~1800r/分間の撹拌速度で2~8分間撹拌処理し、
前記粉体カーボンブラックと前記水との質量比は、1:(2~2.5)である
ことを特徴とする粒状カーボンブラックの調製方法。
【請求項7】
水を用いて粉体カーボンブラックを湿潤させることは、粉体カーボンブラックを収容する容器に水を入れて、1000~1400r/分間の撹拌速度で予備撹拌処理を行うことを含み、
好ましくは、前記予備撹拌処理の時間は、1~5分間である
ことを特徴とする請求項6に記載の粒状カーボンブラックの調製方法。
【請求項8】
前記水の温度は60℃以上であり、
好ましくは、前記粉体カーボンブラックは、アセチレンブラックである
ことを特徴とする請求項6に記載の粒状カーボンブラックの調製方法。
【請求項9】
請求項1~5のいずれか1項に記載の粒状カーボンブラックを含む
ことを特徴とする電極。
【請求項10】
正極と、負極と、電解質と、セパレータとを備え、前記正極および前記負極の少なくとも一方が請求項9に記載の電極である
ことを特徴とする二次電池。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンブラック材料の技術分野に属し、特に、粒状カーボンブラック、その調製方法、電極および二次電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
カーボンブラックに関するほとんどのプロセスは、カーボンブラックの造粒が要求される。従来の造粒プロセスは、カーボンブラック粉に水またはバインダーを添加して造粒、乾燥を行うことを含む。また、従来のカーボンブラックの造粒プロセスでは、水だけを添加してカーボンブラック粉に対して造粒を行い、得た粒状カーボンブラックの強度が比較的低いため、後の輸送または使用中に粉化現象を招く。さらに、従来のカーボンブラック造粒プロセスでは、水だけを添加して造粒を行う過程において、撹拌の均一性が劣り、造粒後の粒子は、サイズのばらつきが大きく、カーボンブラック粉に対する嵩密度の向上がわずかである。
【0003】
また、添加剤を用いてカーボンブラック粉に対して造粒を行う場合、粒子の強度を上げることができるが、不純物が導入され、凝集粒子の偏析に起因した分散不良を招く。
【0004】
これに鑑みて、本発明を提出する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来技術における粒状カーボンブラックの、粉化が発生し、嵩密度が低く、分散性が劣るなどの技術課題を解決できる、粒状カーボンブラック、その調製方法、電極および二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記の目的を実現するため、本発明の一態様は、粒状カーボンブラックを提供する。前記粒状カーボンブラックの粒径分布範囲は、粒径が0.125mm未満である粒状成分の占める割合が2wt%以下であり、粒径が0.125~0.85mmである粒状成分の占める割合が18wt%~60wt%であり、粒径が0.85mm超である粒状成分の占める割合が40wt%~80wt%であり、前記粒状カーボンブラックの二次粒径D50が2.0~3.51μmである。
【0007】
本発明の具体的な実施形態において、前記粒状カーボンブラックの見かけ比容量は、3.2~3.4mL/gである。
【0008】
本発明の具体的な実施形態において、前記粒状カーボンブラックのDBP吸油量がX
1
であり、造粒により前記粒状カーボンブラックを得る粉体カーボンブラックのDBP吸油量がX
2
であり、X
1
とX
2
は、(X
2
-X
1
)/X
2
=14.3%~26.5%である。
【0009】
本発明の具体的な実施形態において、前記粒状カーボンブラックの二次粒径D50がY
1
であり、造粒により前記粒状カーボンブラックを得る粉体カーボンブラックの二次粒径D50がY
2
であり、Y
1
とY
2
は、(Y
2
-Y
1
)/Y
2
=60.2%~77.3%である。
【0010】
本発明の具体的な実施形態において、前記粒状カーボンブラックの粒子強度は、5.3gf/個以下であり、例えば4.6~5.3gf/個である。
(【0011】以降は省略されています)

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