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公開番号
2025101461
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218322
出願日
2023-12-25
発明の名称
金属蒸着フィルムおよび金属蒸着フィルムの製造方法
出願人
尾池工業株式会社
代理人
弁理士法人朝日奈特許事務所
主分類
B32B
15/095 20060101AFI20250630BHJP(積層体)
要約
【課題】金属蒸着層(アルミニウム層)を覆う樹脂層の膜厚の値が小さい場合であっても、優れた耐久性を示す、金属蒸着フィルムおよび金属蒸着フィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】基材と、アルミニウム層と、樹脂層とをこの順に有し、樹脂層は、芳香族系樹脂と、芳香族系硬化剤と、ベンゾトリアゾール系添加剤とを含み、樹脂層の膜厚は、35~100nmであり、前記ベンゾトリアゾール系添加剤の、以下の式(1)に基づいて算出される含有割合は、5~20%である、金属蒸着フィルム。
式(1):Z/(X+Y)×100
式(1)中、Xは芳香族系樹脂の重量部、Yは芳香族系硬化剤の重量部、Zはベンゾトリアゾール系添加剤の重量部である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材と、アルミニウム層と、樹脂層とをこの順に有し、
前記樹脂層は、芳香族系樹脂と、芳香族系硬化剤と、ベンゾトリアゾール系添加剤とを含み、
前記樹脂層の膜厚は、35~100nmであり、
前記ベンゾトリアゾール系添加剤の、以下の式(1)に基づいて算出される含有割合は、5~20%である、金属蒸着フィルム。
式(1):Z/(X+Y)×100
式(1)中、Xは芳香族系樹脂の重量部、Yは芳香族系硬化剤の重量部、Zはベンゾトリアゾール系添加剤の重量部である。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記芳香族系樹脂は、芳香族を有するポリオールを含む、請求項1記載の金属蒸着フィルム。
【請求項3】
前記芳香族系硬化剤は、芳香族を有するイソシアネートを含む、請求項1または2記載の金属蒸着フィルム。
【請求項4】
基材上に、アルミニウム層を形成するアルミニウム蒸着工程と、
前記アルミニウム層上に、樹脂層を形成する樹脂層形成工程とを有し、
前記樹脂層は、芳香族系樹脂と、芳香族系硬化剤と、ベンゾトリアゾール系添加剤とを含み、
前記樹脂層の膜厚は、35~100nmとなるように形成され、
前記樹脂層形成工程において、前記樹脂層中の前記ベンゾトリアゾール系添加剤の、以下の式(2)に基づいて算出される含有割合が、5~20%となるように調整される、金属蒸着フィルムの製造方法。
式(2):Z/(X+Y)×100
式(2)中、Xは芳香族系樹脂の重量部、Yは芳香族系硬化剤の重量部、Zはベンゾトリアゾール系添加剤の重量部である。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属蒸着フィルムおよび金属蒸着フィルムの製造方法に関する。より詳細には、本発明は、金属蒸着層(アルミニウム層)を覆う樹脂層の膜厚の値が小さい場合であっても、優れた耐久性を示す、金属蒸着フィルムおよび金属蒸着フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、加飾用途、電子材料用途等において、金属蒸着フィルムが開発されている(たとえば、特許文献1)。特許文献1には、金属フィルムの腐食を防ぐための耐食金属化フィルムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2008-534317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、一般に、金属化フィルム(特にアルミニウムからなる金属化フィルム)は、酸化や腐食が起こりやすく、本来の金属調や導電性が失われたり、抵抗値が高くなったり、透明化したりする等、各種の不具合を生じやすい。また、特許文献1に記載の耐食金属化フィルムは、金属層にポリマー保護層を付着させることにより、金属層の劣化を防ぐよう試みられている。しかしながら、耐久性を向上させるためには、膜厚の値が大きなポリマー保護層(樹脂層)を要する。樹脂層の膜厚の値が大きいと、得られる金属化フィルムは、耐久性が得られやすいが、用途が限定されるという問題がある。
【0005】
本発明は、このような従来の発明に鑑みてなされたものであり、金属蒸着層(アルミニウム層)を覆う樹脂層の膜厚の値が小さい場合であっても、優れた耐久性を示す、金属蒸着フィルムおよび金属蒸着フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、アルミニウムからなる金属蒸着層に樹脂層を設ける際に、樹脂層を構成する成分として、芳香族系樹脂と、芳香族系硬化剤と、ベンゾトリアゾール系添加剤とを採用することにより、樹脂層の膜厚の値が小さい場合であっても、優れた耐久性を示し得る点を見出し、本発明を完成させた。すなわち、上記課題を解決する本発明の金属蒸着フィルムおよび金属蒸着フィルムの製造方法には、以下の構成が主に含まれる。
【0007】
(1)基材と、アルミニウム層と、樹脂層とをこの順に有し、前記樹脂層は、芳香族系樹脂と、芳香族系硬化剤と、ベンゾトリアゾール系添加剤とを含み、前記樹脂層の膜厚は、35~100nmであり、前記ベンゾトリアゾール系添加剤の、以下の式(1)に基づいて算出される含有割合は、5~20%である、金属蒸着フィルム。
式(1):Z/(X+Y)×100
式(1)中、Xは芳香族系樹脂の重量部、Yは芳香族系硬化剤の重量部、Zはベンゾトリアゾール系添加剤の重量部である。
【0008】
このような構成によれば、金属蒸着フィルムは、アルミニウム層を覆う樹脂層の膜厚の値が35~100nmであり小さいが、優れた耐久性を示す。
【0009】
(2)前記芳香族系樹脂は、芳香族を有するポリオールを含む、(1)記載の金属蒸着フィルム。
【0010】
このような構成によれば、金属蒸着フィルムは、より優れた耐久性を示す。
(【0011】以降は省略されています)
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