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公開番号2025101272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217999
出願日2023-12-25
発明の名称果実栽培システム及び果実栽培方法
出願人株式会社岡本ファーム
代理人個人,個人,個人
主分類A01G 17/02 20060101AFI20250630BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】果実の周囲環境を局所的で効率的に調節することができると共に、作製や設置等の作業の工数を軽減することが可能な果実栽培システム及び果実栽培方法を提供する。
【解決手段】少なくとも空気の湿度を調節する空気調節部と、空気調節部に接続し、空気調節部で調節された空気である調節空気が循環する循環配管と、複数の果実が内部に挿入され、複数の果実を囲繞する囲繞部と、循環配管及び囲繞部に接続し、調節空気を囲繞部に導く送出管と、囲繞部及び循環配管に接続し、囲繞部内の空気を循環配管に導く受入管と、を備える。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも空気の湿度を調節する空気調節部と、
前記空気調節部に接続し、前記空気調節部で調節された空気である調節空気が循環する循環配管と、
複数の果実が内部に挿入され、前記複数の果実を囲繞する囲繞部と、
前記循環配管及び前記囲繞部に接続し、前記調節空気を前記囲繞部に導く送出管と、
前記囲繞部及び前記循環配管に接続し、前記囲繞部内の空気を前記循環配管に導く受入管と、を備えることを特徴とする果実栽培システム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
少なくとも空気の湿度を調節する複数の空気調節部と、
前記空気調節部に接続し、前記空気調節部で調節された空気である調節空気が循環する循環配管と、
複数の果実が内部に挿入され、前記複数の果実を囲繞する囲繞部と、
前記循環配管及び前記囲繞部に接続し、前記調節空気を前記囲繞部に導く送出管と、
前記囲繞部及び前記循環配管に接続し、前記囲繞部内の空気を前記循環配管に導く受入管と、を備え、
前記循環する調節空気が少なくとも2つの前記空気調節部を通るように、前記循環配管が配置されていることを特徴とする果実栽培システム。
【請求項3】
前記囲繞部が、剛性を有するように作製されている請求項1又は2に記載の果実栽培システム。
【請求項4】
前記囲繞部が、前記果実が挿入される挿入口を有する請求項1又は2に記載の果実栽培システム。
【請求項5】
前記囲繞部が、前記挿入口が採光性を有し、前記挿入口以外の部分が遮光性を有するように作製されている請求項4に記載の果実栽培システム。
【請求項6】
前記送出管が、前記囲繞部の長手方向での一方の端部に接続し、
前記受入管が、前記囲繞部の長手方向での他方の端部に接続している請求項1又は2に記載の果実栽培システム。
【請求項7】
前記送出管が、前記囲繞部の長手方向での中央部に接続し、
前記受入管が、前記囲繞部の長手方向での両端部それぞれに接続している請求項1又は2に記載の果実栽培システム。
【請求項8】
前記囲繞部が、前記囲繞部の内面において前記送出管が接続している箇所と対向する位置に、前記囲繞部の長手方向の相対する向きに前記調節空気を分流する分流部材を具備する請求項7に記載の果実栽培システム。
【請求項9】
前記送出管の前記囲繞部に接続する端部の開口面の面積が、前記受入管の前記囲繞部に接続する端部の開口面の面積の和と等しくなっている請求項7に記載の果実栽培システム。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の果実栽培システムを用いることを特徴とする果実栽培方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、果実の周囲環境を調節して果実を栽培する果実栽培システム及びそのシステムを用いた果実栽培方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ブドウ等の果実を栽培し、商品として出荷するためには、一定以上の品質を確保する必要がある。果実の品質は、気候、土壌、更には病害虫等を含めた周囲環境に大きく影響を受けるので、高品質な果実を栽培するためには、周囲環境への配慮が不可欠である。この周囲環境への配慮が不十分になると、発育不全、病虫害等、様々な被害が発生する。そのような被害により発生する現象の1つとして裂果という現象がある。
【0003】
裂果とは、果実が割れる現象のことで、実割れと呼ばれることもある。裂果は、病虫害、果粒の過密着等によっても発生するが、降雨等による果粒内水分の増加が大きな原因の1つである。成熟期に吸水によって果粒内の水分が増加すると、膨圧に抗しきれずに果皮が破裂すると考えられる。この果粒内水分の増加は土壌水分過剰の他に、空中湿度が高いことからも発生し、後者が裂果発生への影響が大きいとの見解もある。
裂果はブドウにも発生し、ブドウの成熟期である7~9月頃の近年の異常気象が、ブドウの裂果被害を大きくするおそれがあるので、早急な対策が望まれている。
【0004】
上述のように、空中湿度の高さが裂果の要因の1つとして挙げられているので、湿度を制御することにより、裂果の抑制が期待できる。しかし、湿度を制御するためにブドウをビニールハウス等の温室で栽培する場合でも、温室全体の湿度を制御するのは経済的な問題があり、実現が難しい。よって、経済面も考慮した湿度制御技術が求められていた。
【0005】
このような湿度制御技術として、本発明者は、特許文献1にて、果実の栽培に適するように果実の周囲環境を効率的に調節して、裂果等の被害を抑制することができる果実栽培システムを提案している。
【0006】
特許文献1に記載の果実栽培システムでは、果実を覆う被覆部に、湿度や温度を調節された空気を循環させて流すことにより、果実の周囲環境を局所的で効率的に調節できるようにしている。空気調節部で調節された空気が循環配管を循環し、循環配管及び被覆部に接続する送出細管を介して空気が被覆部に流れ、被覆部及び循環配管に接続する受入細管を介して循環配管に戻るようになっている。これにより、裂果等の被害を低コストで抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第7076859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の果実栽培システムでは、果実毎に被覆部、送出細管及び受入細管を用意し、各果実を被覆部で覆い、各被覆部に送出細管及び受入細管を挿入している。よって、成育している果実の数という少なくない数の被覆部、送出細管及び受入細管を用意する必要があり、それらを果実に設置するのは工数を要する作業となる可能性がある。
【0009】
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、果実の周囲環境を局所的で効率的に調節することができると共に、作製や設置等の作業の工数を軽減することが可能な果実栽培システム及び果実栽培方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、下記の発明が上記目的に合致することを見出し、本発明に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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