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公開番号
2025101043
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023217596
出願日
2023-12-25
発明の名称
シート状構造物
出願人
デクセリアルズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
35/10 20060101AFI20250630BHJP(測定;試験)
要約
【課題】反応の迅速性を維持しつつ、呈色が均一化され、定量精度が向上したシート状構造物の提供。
【解決手段】
流体を流通可能な多孔質構造を有する流路と、前記流体を流通しない非流路と、を有する多孔質構造層を有し、前記流路が、流体受入部と、流路部と、検出部と、を有し、前記流体受入部、前記流路部、及び前記検出部が、この順で接続して前記流体を流通可能であり、前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
に対する、前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
との比(CFT
d
/CFT
f
)が、1.2以上であるシート状構造物である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
流体を流通可能な多孔質構造を有する流路と、前記流体を流通しない非流路と、を有する多孔質構造層を有し、
前記流路が、流体受入部と、流路部と、検出部と、を有し、
前記流体受入部、前記流路部、及び前記検出部が、この順で接続して前記流体を流通可能であり、
前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
に対する、前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
との比(CFT
d
/CFT
f
)が、1.2以上であることを特徴とするシート状構造物。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
に対する、前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
の比(CFT
d
/CFT
f
)が、1.2以上2.9以下である請求項1に記載のシート状構造物。
【請求項3】
前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
が、120秒/4cm以下である請求項1又は2に記載のシート状構造物。
【請求項4】
前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
が、300秒/4cm以下である請求項1又は2に記載のシート状構造物。
【請求項5】
前記非流路が、前記多孔質構造に疎水性材料が含浸されてなる請求項1又は2に記載のシート状構造物。
【請求項6】
前記流路が、前記多孔質構造層の第1面及び第2面に連通した、前記流体受入部、及び前記流路部と、前記第1面に連通し、前記第2面に露出しない前記検出部と、を有する請求項1又は2に記載のシート状構造物。
【請求項7】
前記検出部の前記第2面上に、支持体層を有する、又は
前記検出部の前記第2面における多孔質構造に疎水性材料が含浸される請求項6に記載のシート状構造物。
【請求項8】
前記流体受入部及び前記流路部の前記第2面上に、支持体層を更に有する請求項6に記載のシート状構造物。
【請求項9】
前記支持体層が、非透水性である請求項8に記載のシート状構造物。
【請求項10】
検査デバイスである請求項1又は2に記載のシート状構造物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状構造物に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
日常生活や臨床現場において、簡易的で迅速な診断を可能とする検査デバイスの開発が進んでいる。検査デバイスとしては、妊娠検査薬がその代表例として挙げられる。抗原等の対象物質を含有する被検査液が検査デバイスに導入されると、当該被検査液は当該検査デバイス内の流路を流通する。すると、予め流路内に仕込んでおいた抗体等の標識媒体と、当該被検査液内の対象物質とが反応して呈色(発色)し、対象物質の存在を確認することができる。
【0003】
検査デバイスの一例である検査チップは、「μ-PADs(microfluidicpaper-basedanalyticaldevices)」とも称されることがあり、(1)安価、(2)ポンプレス、(3)大がかりな装置が不要、(4)廃棄が容易などといった多くの利点を有するものであり、改良のための研究が世界的に進められている。
【0004】
検査チップ(検査デバイス)としては様々なものが既に報告されており、例えば、発色ムラを有意に抑制する目的で、一枚のシート状素材中に3次元流路が形成された検査チップが提案されている(特許文献1参照)。また、簡単で且つ低コストで検査チップを製造する目的で、上述したような流路や反応スポットの外縁を紫外線硬化性インクで紙上に印刷し、紫外線を照射して当該インクを硬化させることにより、簡単で且つ低コストで検査チップを製造する方法が報告されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-175970号公報
国際公開2012/160857号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術の検査チップにおいては、流体の流通速度が液流路幅長など流路設計によってコントロールされるものの、流体の流通速度が速いため、積層された3次元流路による流向変化ではその流通速度を抑えることができず、十分に呈色ムラを抑えることができず、改善の余地があった。また、特許文献2に記載された従来技術の検査チップにおいては、呈色(発色)のムラが生じ易く、検査結果にばらつきが生じる(再現性が十分でない)おそれがあった。その一例として、発色が検出エリアの端部近傍で生じることにより、その目視が困難となる問題があった。
【0007】
本発明は、従来における上記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。すなわち、本発明は、反応の迅速性を維持しつつ、呈色が均一化され、定量精度が向上したシート状構造物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
<1> 流体を流通可能な多孔質構造を有する流路と、前記流体を流通しない非流路と、を有する多孔質構造層を有し、
前記流路が、流体受入部と、流路部と、検出部と、を有し、
前記流体受入部、前記流路部、及び前記検出部が、この順で接続して前記流体を流通可能であり、
前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
に対する、前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
との比(CFT
d
/CFT
f
)が、1.2以上であることを特徴とするシート状構造物である。
<2> 前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
に対する、前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
の比(CFT
d
/CFT
f
)が、1.2以上2.9以下である前記<1>に記載のシート状構造物である。
<3> 前記流路部のキャピラリーフロータイムCFT
f
が、120秒/4cm以下である前記<1>又は<2>に記載のシート状構造物である。
<4> 前記検出部のキャピラリーフロータイムCFT
d
が、300秒/4cm以下である前記<1>から<3>のいずれかに記載のシート状構造物である。
<5> 前記非流路が、前記多孔質構造に疎水性材料が含浸されてなる前記<1>から<4>のいずれかに記載のシート状構造物である。
<6> 前記流路が、前記多孔質構造層の第1面及び第2面に連通した、前記流体受入部、及び前記流路部と、前記第1面に連通し、前記第2面に露出しない前記検出部と、を有する前記<1>から<5>のいずれかに記載のシート状構造物である。
<7> 前記検出部の前記第2面上に、支持体層を有する、又は
前記検出部の前記第2面における多孔質構造に疎水性材料が含浸される前記<6>に記載のシート状構造物である。
<8> 前記流体受入部及び前記流路部の前記第2面上に、支持体層を更に有する前記<6>又は<3>に記載のシート状構造物である。
<9> 前記支持体層が、非透水性である前記<8>に記載のシート状構造物である。
<10> 検査デバイスである前記<1>から<9>のいずれかに記載のシート状構造物である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、反応の迅速性を維持しつつ、呈色が均一化され、定量精度が向上したシート状構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1態様のシート状構造物の製造プロセスを示す概略斜視図である。
図2は、第1態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略平面図である。
図3は、第1態様のシート状構造物の概略断面図である。
図4は、第2態様のシート状構造物の製造プロセスを示す概略斜視図である。
図5は、第2態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略断面図である。
図6は、第2態様のシート状構造物の概略断面図である。
図7は、第3態様のシート状構造物の概略断面図である。
図8は、第4態様のシート状構造物の製造プロセスを示す概略斜視図である。
図9は、第4態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略平面図である。
図10は、第4態様のシート状構造物の概略断面図である。
図11は、第5態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略平面図である。
図12は、第6態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略平面図である。
図13は、第7態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略平面図である。
図14は、第8態様のシート状構造物における表面及び裏面の概略平面図である。
図15は、実施例における流路パターン1を示す概略図である。
図16は、実施例における非流路パターン1を示す概略図である。
図17は、実施例における流路パターン2を示す概略図である。
図18は、実施例における非流路パターン2を示す概略図である。
図19は、比較例1におけるシート状構造物の製造プロセスを示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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