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公開番号
2025099859
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216813
出願日
2023-12-22
発明の名称
マイクロ流路デバイス、その電極基板及びマイクロ流路デバイスの使用方法
出願人
帝国通信工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
27/447 20060101AFI20250626BHJP(測定;試験)
要約
【課題】製造が容易で精度の良い出力が得られ、また一部の部品の繰り返し利用ができるマイクロ流路デバイスを提供する。
【解決手段】マイクロ流路デバイス1は、基板12中に細溝からなる流路13と流路13に分析用の液体試料を導入する試料導入部15cと試料導入部15cから流路13内に導入されてキャピラリー電気誘導された後の液体試料を回収する試料回収部15bとを形成した流路本体11と、流路本体11の流路13を覆うように流路本体11上に積層されるカバー部材31と、カバー部材31の流路本体11とは反対側の面にカバー部材31とは別体として載置され流路基板11の流路13に対向する位置にキャピラリー電気誘導による液体試料分析用の検出部53a,55aを有する電極パターン53,55を形成した電極基板51と、電極基板51をカバー部材31上に固定する固定手段71とを具備する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
基板中に、細溝からなる流路と、前記流路に分析用の液体試料を導入する試料導入部と、前記試料導入部から前記流路内に導入されてキャピラリー電気誘導された後の前記液体試料を回収する試料回収部とを形成した流路本体と、
前記流路本体の流路を覆うように前記流路本体上に積層されるカバー部材と、
前記カバー部材の前記流路本体とは反対側の面に当該カバー部材とは別体として載置され、前記流路基板の流路に対向する位置にキャピラリー電気誘導による液体試料分析用の検出部を有する電極パターンを形成した電極基板と、
を具備することを特徴とするマイクロ流路デバイス。
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【請求項2】
請求項1に記載のマイクロ流路デバイスであって、
前記電極基板に形成される電極パターンは、前記カバー部材側を向く面に形成される前記検出部と、前記検出部から引き出された引出回路パターンと、前記引出回路パターンにスルーホールを介してその反対側の面に形成される入出力用の電極部とを具備することを特徴とするマイクロ流路デバイス。
【請求項3】
請求項1に記載のマイクロ流路デバイスであって、
前記電極基板は、前記カバー部材に、着脱自在に張り付けられることを特徴とするマイクロ流路デバイス。
【請求項4】
基板中に細溝からなる流路と前記流路に分析用の液体試料を導入する試料導入部と前記試料導入部から前記流路内に導入されてキャピラリー電気誘導された後の前記液体試料を回収する試料回収部とを設けてなる流路本体の前記流路を覆うカバー部材上に、当該カバー部材とは別体として載置される電極基板であり、
前記電極基板には、前記カバー部材上に載置された際に前記流路本体の流路に対向する位置にキャピラリー電気誘導による液体試料分析用の検出部が位置するように当該検出部を有する電極パターンが形成されていることを特徴とする電極基板。
【請求項5】
請求項4に記載の電極基板であって、
前記電極パターンは、前記カバー部材側を向く面に形成される前記検出部と、前記検出部から引き出された引出回路パターンと、前記引出回路パターンにスルーホールを介してその反対側の面に形成される入出力用の電極部とを具備して構成されていることを特徴とする電極基板。
【請求項6】
基板中に細溝からなる流路と前記流路に分析用の液体試料を導入する試料導入部と前記試料導入部から前記流路内に導入されてキャピラリー電気誘導された後の前記液体試料を回収する試料回収部とを設けて構成される流路本体の前記流路をカバー部材によって覆ってなるマイクロ流路デバイス本体と、
前記キャピラリー電気誘導による液体試料分析用の検出部を有する電極パターンが形成された電極基板と、
を用意し、
前記電極基板を前記カバー部材の表面に着脱自在に載置し、その際、前記流路基板の流路に対向する位置に前記電極基板の検出部を位置させることでマイクロ流路デバイスを構成し、キャピラリー電気誘導による液体試料の分析を行うことを特徴とするマイクロ流路デバイスの使用方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体試料の合成、分離、分析などに使用するマイクロ流路デバイス、その電極基板及びマイクロ流路デバイスの使用方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、試料に含まれる検出対象物質を分離や分析する手法として、一般的にクロマトグラフィーが用いられている。同様に、電気的な性質で分離や分析を行う場合は、イオンクロマトグラフィーが用いられている。また、これらの試料を液体の移動層で分離や分析する場合は、液体クロマトグラフィーLCまたは高効率液体クロマトグラフィーHPLCと呼ばれている。
【0003】
一方、近年、無機イオン・有機酸・アミノ酸・生体分子などの荷電物質(イオン)に対しては、この液体イオンクロマトグラフィーLC(HPLC)よりも、キャピラリー電気泳動による分析が注目を浴びている。
【0004】
キャピラリー電気泳動による液体試料の分析は、マイクロ流路を用いて行う。マイクロ流路は、微細な流路に、緩衝液と、分析しようとする液体試料とを注入し、当該流路内で生じる電気泳動によって、液体試料の成分などを測定するものであり、液体クロマトグラフィーLC(HPLC)と比べ、
(1)より少量の試料
(2)分析機器の小型化
(3)高速短時間での分析
(4)高分解能
という有意性がある。
【0005】
ところで、キャピラリー電気泳動によって測定を行うマイクロ流路を有するマイクロ流路デバイスには、電気的な測定のための電極が必要である。
【0006】
例えば特許文献1には、流路(13)となる溝を形成した主基板(11)と、主基板の流路(13)を覆うカバー部材(31)とによって基板(10)を構成し、当該基板(10)のカバー部材(31)の流路(13)に対向していない側の面上に電極(33,35)を形成してなるマイクロ流路デバイス(1)が開示されている。このマイクロ流路デバイス(1)によれば、流路(13)に対向していない側のカバー部材(31)の面上に電極(33,35)を形成したので、容易且つ確実に、流路(13)の近傍に、電気泳動による液体試料分析用の電極(33,35)を、液体試料とは非接触に配置することができ、高精度な検出を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2020-71105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記特許文献1に示すマイクロ流路デバイス(1)の場合、主基板(11)の上面にカバー部材(31)を積層した後に、当該カバー部材(31)の上面に電極(33,35)を形成するので、電極(33,35)を形成する際、流路(13)と正確な位置合わせを行うことが必ずしも容易ではなかった。なおカバー部材(31)単体のときに予め電極(33,35)を形成しておき、その後このカバー部材(31)を主基板(11)上に貼り付ける方法も考えられるが、その場合、カバー部材(31)を主基板(11)上に貼り付けて固定しながら、同時に、流路(13)と電極(33,35)の位置合わせを行わなければならず、その作業は必ずしも容易ではなかった。
【0009】
またマイクロ流路デバイス(1)は一度使用すると廃棄する構造(いわゆる使い捨て構造)であるため、部品の再利用ができず、無駄を生じていた。
【0010】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、製造を容易に行うことができて精度の良い出力が得られ、また一部の部品を繰り返し利用することができて当該部品の無駄を削減できるマイクロ流路デバイス、その電極基板及びマイクロ流路デバイスの使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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