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公開番号2025095635
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211733
出願日2023-12-15
発明の名称回転式表面溶融炉および回転式表面溶融炉の運転方法
出願人株式会社クボタ
代理人個人,個人
主分類F27D 25/00 20100101AFI20250619BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】被溶融物収容部に収容された被溶融物の壁面への付着堆積による被溶融物の供給不良を招くことなく、安定供給可能な回転式表面溶融炉を提供する。
【解決手段】回転式表面溶融炉は、内筒と外筒とが同心円状に配置され、炉天井と炉底部との間の空間に炉室が形成されるとともに内筒と外筒との間隙に被溶融物収容部が形成され、内筒と外筒との相対回転により被溶融物収容部から炉室に前記被溶融物を供給する切出し羽根と、外筒に設置され、相対回転に伴い内筒または切出し羽根に付着堆積する被溶融物を切崩す崩し棒を備えた第1崩し機構と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
炉天井の周囲に一体に形成された内筒と、出滓口が形成された炉底部の周囲に一体に形成された外筒と、が同心円状に配置され、前記炉天井と前記炉底部との間の空間に炉室が形成されるとともに前記内筒と前記外筒との間隙に被溶融物収容部が形成され、前記内筒と前記外筒との相対回転により前記被溶融物収容部から前記炉室に被溶融物を供給するように構成されている回転式表面溶融炉であって、
前記内筒の下端に径方向外方へ向けて延設され、前記相対回転に伴い前記被溶融物を前記炉室に供給する切出し羽根と、
前記外筒に設置され、前記相対回転に伴い前記内筒または前記切出し羽根に付着堆積する被溶融物を切崩す崩し棒を備えた第1崩し機構と、
を備えている回転式表面溶融炉。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記第1崩し機構は、前記炉底部からの高さが異なる位置に前記崩し棒の先端部が位置するように複数備えている請求項1記載の回転式表面溶融炉。
【請求項3】
前記第1崩し機構は、前記崩し棒を径方向内方へ進出させて前記内筒または前記切出し羽根に付着堆積する被溶融物を切崩す進出姿勢と、前記崩し棒を前記切出し羽根より径方向外側に引退させる引退姿勢と、の間で姿勢切替する出退機構を備えている請求項1記載の回転式表面溶融炉。
【請求項4】
前記切出し羽根の近傍温度を指標にして、前記出退機構を制御する制御装置を備えている請求項3記載の回転式表面溶融炉。
【請求項5】
前記相対回転の回転トルクを指標にして、前記出退機構を制御する制御装置を備えている請求項3記載の回転式表面溶融炉。
【請求項6】
前記炉底部に対する前記炉天井の高さを調整する昇降機構を備え、
前記制御装置は、前記出退機構により前記崩し棒を進出させる前に、前記昇降機構により前記炉天井を降下させる請求項4または5記載の回転式表面溶融炉。
【請求項7】
前記炉底部に対する前記炉天井の高さを調整する昇降機構を備え、
前記制御装置は、前記出退機構により前記崩し棒を進出させる際に、前記出退機構のうち、進出姿勢で先端部が前記切出し羽根より高い位置にある前記崩し棒を進出させる請求項4または5記載の回転式表面溶融炉。
【請求項8】
前記内筒に設置され、前記相対回転に伴い前記外筒に付着堆積する被溶融物を切崩す崩し棒を備えた第2崩し機構を備えている請求項1記載の回転式表面溶融炉。
【請求項9】
請求項3記載の回転式表面溶融炉の運転方法であって、
前記切出し羽根の近傍温度を指標にして、前記被溶融物の溶融面の後退を示す温度上昇を検出すると、前記崩し棒を進出させる回転式表面溶融炉の運転方法。
【請求項10】
請求項3記載の回転式表面溶融炉の運転方法であって、
前記相対回転の回転トルクを指標にして、前記内筒または前記切出し羽根に被溶融物が付着堆積したことを示すトルクの増加を検出すると、前記崩し棒を進出させる回転式表面溶融炉の運転方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転式表面溶融炉および回転式表面溶融炉の運転方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
図1(a),(b)には、一般的な回転式表面溶融炉1が示されている。回転式表面溶融炉1は、炉天井2の周囲に一体に形成された内筒3と、出滓口6が形成された炉底部5の周囲に一体に形成された外筒4と、が外筒4の内側に内筒3が位置するように同心円状に配置され、炉天井2と炉底部5との間の空間に炉室7が形成されるとともに内筒3と外筒4との間隙に被溶融物収容部8が形成され、内筒3と外筒4との相対回転、具体的には固定された内筒3に対して外筒4が駆動機構9により回転することにより被溶融物収容部8から炉室7に被溶融物10を供給するように構成されている。なお、炉天井2と炉底部5は耐火壁で被覆されている。
【0003】
内筒3の下端に径方向外方へ向けて切出し羽根11が延設され、内筒3と外筒4との相対回転に伴い切出し羽根11により被溶融物収容部8から被溶融物10が炉室7に供給されるように構成されている。切出し羽根の構造は、例えば特許文献1などに例示されている。
【0004】
炉天井2には炉室7に案内された被溶融物10を表面から溶融する3基のバーナ12が配置され、溶融スラグが出滓口6から滴下する。被溶融物10の溶融面が適正に位置するように、被溶融物10の性状に応じて炉天井2が周囲3か所に設けた駆動機構により昇降調整可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-329369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図2(a)に示すように、被溶融物収容部8に収容された被溶融物10は、外筒4の回転に伴って内筒3の下端に設置された切出し羽根11により炉室7に案内されて、表面から溶融して出滓口6から溶融スラグとして滴下する。
【0007】
しかし、被溶融物が湿潤性の高い灰である場合、図2(b)中、斜線のハッチング部位R1で示すように、操炉中に被溶融物収容部8に収容された被溶融物10が外筒4や内筒3の壁面に付着して堆積し、切出し羽根11により被溶融物10を炉室7へ安定供給することが困難になるという傾向がある。
【0008】
その結果、図3(a)に白色矢印で示すように、溶融面が次第に被溶融物収容部8側に後退し、炉底部5が露出して損傷を招くようになる。特に切出し羽根11の上部に被溶融物10が堆積して固化すると、濃くハッチングした部位R2で示すようなドーナツ状の塊に成長し、切出し羽根11で被溶融物10を炉室7に案内することが困難になる虞もあった。
【0009】
そのため、図3(b)に示すように、被溶融物収容部8の内筒3の上壁部または内筒3に出退可能な崩し棒13を備えた崩し機構14を設置して、被溶融物に崩し棒13を進出作動させることで、外筒4の回転に伴って外筒4の内壁に付着した被溶融物10を崩し棒13により切崩すことが考えられる。
しかし、内筒3に付着した被溶融物は内筒3が回転しないため、崩し棒13により切崩すことができない。
【0010】
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、被溶融物収容部に収容された被溶融物の壁面への付着堆積による被溶融物の供給不良を招くことなく、安定供給可能な回転式表面溶融炉および回転式表面溶融炉の運転方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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