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公開番号2025092814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208140
出願日2023-12-11
発明の名称ステータ構造
出願人多摩川精機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02K 11/25 20160101AFI20250616BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転電気機械のコイルに対して温度センサを安定した状態で固定することが可能なステータ構造を提供する。
【解決手段】複数の突極部を備えたステータコア110と、複数の突極部に巻回された複数のコイル120と、隣接するコイル120の間において温度を検知する温度センサ160と、隣接するコイル120の間に挿入され、位置固定剤150により温度センサ160を隣接するコイル120の間に保持する保持具140と、を備え、保持具140は、位置固定剤150を溜める貯留領域142を形成する貯留部141と、位置固定剤150を貯留領域142に導く流路145を形成する支持部143と、を有する、ステータ構造。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の突出磁極部を備えたステータコア(110)と、
前記複数の突出磁極部に巻回された複数のコイル(120)と、
隣接するコイル(120)の間において温度を検知する温度センサ(160)と、
前記隣接するコイル(120)の間に挿入され、位置固定剤(150)により前記温度センサ(160)を前記隣接するコイル(120)の間に保持する保持具(140)と、
を備え、
前記保持具(140)は、前記位置固定剤(150)を溜める貯留領域(142)を形成する貯留部(141)と、前記位置固定剤(150)を前記貯留領域(142)に導く流路(145)を形成する支持部(143)と、を有する、
ステータ構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記温度センサ(160)は、前記貯留領域(142)に溜まる前記位置固定剤(150)により位置を固定されて温度を検知する感温部(161)と、
前記感温部(161)における温度検知により生成された検知信号を外部に出力する信号線(162)と、を備える、
請求項1に記載のステータ構造。
【請求項3】
前記支持部(143)は、前記信号線(162)に沿うように構成される、
請求項2に記載のステータ構造。
【請求項4】
前記貯留部(141)及び前記支持部(143)は、板状に構成される、
請求項1に記載のステータ構造。
【請求項5】
前記支持部(143)は、前記隣接するコイル(120)の径方向に離れて対向する一対の柱状部(143a,143b)からなり、
前記径方向の外側に位置する柱状部(143a)の厚み(d1)と内側に位置する柱状部(143b)の厚み(d2)とでは、前記隣接するコイル(120)の間隔方向に厚さが異なる、
請求項4に記載のステータ構造。
【請求項6】
前記貯留領域(142)を温度測定の対象領域に位置するように配置した状態において、前記支持部(143)は、端部が前記隣接するコイル(120)から突出するように構成される、
請求項1に記載のステータ構造。
【請求項7】
前記コイル(120)の中心軸方向に平行な方向をX方向、前記支持部(143)の長手方向をZ方向、前記隣接するコイル(120)の間隔の方向をY方向とした場合、
前記貯留部(141)は、X方向及びZ方向における前記位置固定剤(150)の漏出を防止する、
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のステータ構造。
【請求項8】
前記貯留部(141)には、前記貯留領域(142)のY方向の端部において、前記位置固定剤(150)のY方向への漏出を防止する漏出防止部(170)が設けられる、
請求項7に記載のステータ構造。
【請求項9】
前記コイル(120)の中心軸方向に平行な方向をX方向、前記流路(145)のX方向の間隔をXD1、前記貯留領域(142)のX方向の広がりの最大値をXD2とした場合、XD2>XD1の関係を満たす、
請求項1に記載のステータ構造。
【請求項10】
前記貯留部(141)は、前記貯留領域(142)を形成する面に表面積を増やすよう加工が施された表面加工部を有する、
請求項1に記載のステータ構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステータ構造に関し、特に、回転電気機械に使用されるステータの構造に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
モータ及び発電機等の回転電気機械において、突出磁極部にステータコイル(以下、「コイル」と言う)を巻回されるステータが存在している。この種のステータにおいて、安定した動作を実現するため、コイルの温度を測定する必要がある。
【0003】
従来から、コイルの表面、あるいは隣接するコイルの間に熱電対等の温度センサを配置し、コイルの温度を測定していた。この際、接着剤を用いて温度センサをコイルまたはステータに対して固定していた。回転電気機械において温度センサを用いてコイルの温度を検知する技術は、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-109720号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、接着剤を使用し、コイル表面近傍に温度センサを接着して固定する技術が開示されている。
一方、接着剤は重力に応じて下方に垂れて流れやすい傾向があり、温度センサ近傍に留まりにくい問題があった。このため、温度センサを安定して固定することが困難になっていた。この結果、温度センサが所望の位置に存在せず、正確な温度測定ができない問題が生じていた。また、垂れた接着剤により他の部位を汚損する問題もあった。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、回転電気機械のコイルに対して温度センサを安定した状態で固定することが可能なステータ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るステータ構造は、複数の突出磁極部を備えたステータコアと、複数の突出磁極部に巻回された複数のコイルと、隣接するコイルの間において温度を検知する温度センサと、隣接するコイルの間に挿入され、位置固定剤により温度センサを隣接するコイルの間に保持する保持具と、を備え、保持具は、位置固定剤を溜める貯留領域を形成する貯留部と、位置固定剤を貯留領域に導く流路を形成する支持部と、を有する。
【0008】
この発明に係るステータ構造において、温度センサは、貯留領域に溜まる位置固定剤により位置を固定されて温度を検知する感温部と、感温部における温度検知により生成された検知信号を外部に出力する信号線と、を備えていてもよい。
【0009】
この発明に係るステータ構造において、支持部は、温度センサの信号線に沿うように構成されていてもよい。
【0010】
この発明に係るステータ構造において、貯留部及び支持部は、板状に構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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