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公開番号2025092007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207620
出願日2023-12-08
発明の名称二次電池の製造方法および二次電池
出願人プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 10/058 20100101AFI20250612BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】耐振動性を有し、かつ、電極体の内部に十分に電解液を浸透させた二次電池の製造方法、ならびに二次電池の提供を目的とする。
【解決手段】ここに開示される技術は、二次電池の製造方法に関し、集電端子33,34と電極体20とを接続した組立体を作製する組立体作製工程S10と、上部開口80hを有する袋状のシュリンクパック80の内部に電極体20を収容する電極体収容工程S20と、シュリンクパック80の内部に電解液を注液する電解液注液工程S30と、電極体20の内部に電解液を浸透させる電解液浸透工程S40と、シュリンクパック80を熱収縮させるシュリンクパック熱収縮工程S50と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
集電端子と電極体とを接続した組立体を作製する組立体作製工程と、
上部開口を有する袋状のシュリンクパックの内部に前記電極体を収容する電極体収容工程と、
前記シュリンクパックの内部に電解液を注液する電解液注液工程と、
前記電極体の内部に電解液を浸透させる電解液浸透工程と、
前記シュリンクパックを熱収縮させるシュリンクパック熱収縮工程と、を備える、
二次電池の製造方法。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
圧力調整可能なチャンバー内に前記電極体を収容し、減圧条件下で前記電解液浸透工程を行う、
請求項1に記載の二次電池の製造方法。
【請求項3】
前記集電端子は、該集電端子の外側面から内方に向かう凹部を有し、
前記シュリンクパック熱収縮工程において、前記シュリンクパックが前記凹部を覆うようにして前記シュリンクパックを熱収縮させる、
請求項1または2に記載の二次電池の製造方法。
【請求項4】
前記集電端子は、該集電端子の外側面から外方に向かう凸部を有し、
前記シュリンクパック熱収縮工程において、前記シュリンクパックが前記凸部を覆うようにして前記シュリンクパックを熱収縮させる、
請求項1または2に記載の二次電池の製造方法。
【請求項5】
幅方向の両端部に開口を有する電極体と、
前記電極体の内部に浸透した電解液と、
前記電極体を収容する電池ケースと、
前記電池ケースに取り付けられた端子と、
前記電極体と前記端子とを接続する集電端子と、
前記電極体の外表面を被覆するシュリンクパックと、
を備え、
前記シュリンクパックは、前記電極体の前記開口を覆うようにして配置される、
二次電池。
【請求項6】
前記集電端子は、該集電端子の外側面からに内方に向かう凹部を有し、
前記シュリンクパックは、前記凹部を覆うようにして配置される、
請求項5に記載の二次電池。
【請求項7】
前記集電端子は、該集電端子の外側面から外方に向かう凸部を有し、
前記シュリンクパックは、前記凸部を覆うようにして配置される、
請求項5に記載の二次電池。
【請求項8】
前記電極体は、正極と負極とがセパレータを介して巻回された巻回電極体である、
請求項5~7のいずれか1項に記載の二次電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、二次電池の製造方法および二次電池に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
二次電池は、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)、電気自動車(BEV)等の車両に搭載される駆動用電源として好適に用いられており、その需要は急速に拡大している。二次電池の使用時には、外部から振動が加わり得る。そのため、二次電池では、外部の振動に対する耐性(耐振動性)が要求される。二次電池の耐振動性を向上させる技術としては、例えば特許文献1のような技術が挙げられる。特許文献1では、発電要素(電極体)と正極集電体(正極集電端子)と負極集電体(負極集電端子)と非水電解液と電池ケースを備える電池が開示されている。そして特許文献1では、発電要素と正極集電体と負極集電体とをシームレスチューブであるシュリンクチューブによって束ねることにより、耐振動性を向上させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-246933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1では、シュリンクチューブを熱収縮させた後に、非水電解液の浸透を行う。本発明者の検討によれば、上記したような技術では電極体がシュリンクチューブで覆われるため、電極体の内部に電解液を浸透させることが困難となる。
【0005】
ここに開示される技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、耐振動性を有し、かつ、電極体の内部に十分に電解液を浸透させた二次電池の製造方法、ならびに二次電池の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに開示される技術は、二次電池の製造方法に関し、集電端子と電極体とを接続した組立体を作製する組立体作製工程と、上部開口を有する袋状のシュリンクパックの内部に上記電極体を収容する電極体収容工程と、上記シュリンクパックの内部に電解液を注液する電解液注液工程と、上記電極体の内部に電解液を浸透させる電解液浸透工程と、上記シュリンクパックを熱収縮させるシュリンクパック熱収縮工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記した製造方法では、袋状のシュリンクパックの内部に電解液を注液し、電極体の内部に上記電解液を浸透させる。これにより、電極体内部に電解液を浸透させることができる。そして、シュリンクパックを熱収縮させることにより、集電端子と電極体とがシュリンクパックによって固定される。これにより、耐振動性を有し、かつ、電極体の内部に電解液を十分に浸透させた二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る二次電池を模式的に示す斜視図である。
図2は、図1のII―II線に沿う模式的な縦断面図である。
図3は、図1のIII―III線に沿う模式的な縦断面図である。
図4は、一実施形態に係る二次電池の製造方法を示すフロー図である。
図5は、一実施形態に係る電極体収容工程の様子を説明するための模式図である。
図6は、第1変形例に係る二次電池の図2対応図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、ここに開示される技術のいくつかの好適な実施形態を説明する。本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本開示の実施に必要な事柄(例えば、本開示を特徴付けない二次電池の一般的な構成および製造プロセス)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。ここに開示される技術は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
【0010】
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。また、本明細書において範囲を示す「A~B」の表記は、A以上B以下の意と共に、「好ましくはAより大きい」および「好ましくはBより小さい」の意を包含するものとする。また、本明細書において「二次電池」(以下、単に「電池」ということもある)とは、電解液を介して正極と負極との間を電荷担体が移動することによって充放電を繰り返し実施できる蓄電デバイス全般をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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