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公開番号2025085634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2024204290
出願日2024-11-22
発明の名称装飾用資材とこれを用いた平面装飾体
出願人株式会社継ぐ
代理人個人
主分類E04F 19/00 20060101AFI20250529BHJP(建築物)
要約【課題】
本発明は、装飾用資材の基本モジュールにおいて、その形状やその意匠構成とその取り付け機能を最適化することで、ユーザーが所望の形状、装飾にカスタマイズ可能な平面基盤の装飾用資材とこれを利活用した平面装飾体を提供することを目的とするものである。
【解決手段】
本発明によれば、正多角形とその意匠デザイン構成として、日本工芸品に基づく意匠を採択し、平面基盤への取り付け機能保持のために磁性体を組み合わせることで、所望の目的を達成されるものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
磁性体を担持させた平面基盤の装飾用資材であって、前記装飾用資材の基本モジュールが、組み合わせ自在の任意形状のフレーム及び／又は正多角形であり、かつ、前記任意形状のフレーム又は正多角形の基本モジュールにおいて、色彩及び／又は模様があしらわれた意匠で構成されることを特徴とする平面基盤の装飾用資材。
続きを表示（約 690 文字）【請求項２】
平面基盤の装飾用資材の基本モジュールが、鋼板に取り付け可能な磁力を備えることを特徴とする請求項１に記載の平面基盤の装飾用資材。
【請求項３】
磁力を備える基本モジュールの正多角形が、同一及び／又は相似形の正三角形、正方形、正六角形及び正八角形の1種又は2種以上から選択された基本モジュールで構成され、かつ、色彩及び／又は模様があしらわれた意匠が、日本の伝統工芸に基づく形態で構成されることを特徴とする請求項２に記載の平面基盤の装飾用資材。
【請求項４】
正多角形の基本モジュールの表面に凹凸の厚みを持たせ、三次元要素を組み合わせた意匠で構成されることを特徴とする請求項１乃至２のいずれかに記載の平面基盤の装飾用資材。
【請求項５】
請求項１乃至４のいずれかの基本モジュールからなる平面基盤の装飾用資材を用いて構成されたことを特徴とする意匠デザイン性に優れた平面装飾体。
【請求項６】
装飾用資材の用途が建築用内装および外装である請求項１乃至２のいずれかに記載の平面基盤の装飾用資材。
【請求項７】
請求項１乃至４のいずれかの基本モジュールからなる平面基盤の装飾用資材を用いて構成されたことを特徴とする室内空間における意匠デザイン性に優れた平面装飾体の制作方法。
【請求項８】
平面基盤が鋼板を下地としフィルムシート及びクロスで仕上げるマグネット壁（基盤）を特徴とする請求項１に記載の装飾用資材、請求項５に記載の平面装飾体および請求項７に記載の平面装飾体の制作方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、装飾用資材とこれを用いた平面装飾体に係るものであり、より詳細には、例えば、自宅の応接室、リビング、玄関などはもちろん、商業施設やホテル・旅館の宿泊施設、公共施設などのロビー、廊下などの室内やアウトリビングやガーデンなどの屋外に配置し、アメニティ空間等を演出するために用いられる平面装飾体であって、特に地域に根付いた伝統工芸の意匠デザイン上の新しい価値創造のために構築された装飾用資材とこれを用いた平面装飾体に関するものである。
ここで、本発明でいう前記平面装飾体は、二次元ではなく、一定の厚みや装飾体から派生する立体的な創作物を許容し得るものであり、例えば花や植物等の他の装飾物を固定できる機能を持たせた装飾体を広く包含するものである。また、これら各種の装飾体を用いてアメニティ空間を創造する際には、装飾体の頑健な固定が必須であるが、その高い堅牢性確保のために、設置する壁面の平面基盤には、特殊な下地加工と磁性体を担持させたことが特徴である。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、建築物等の意匠デザインとしては、出来合いの資材ではなく、よりオリジナル性の高いデザインで個性を演出することが重視されている。昨今の意匠法の改正においても、そのトレンドに呼応した内装デザインの保護の整備がなされている。
【０００３】
また、一方で、空き家の問題が年々加速する中、いわゆるリノベーションにおいても上記建築デザインにおける装飾用資材のニーズは高い。
【０００４】
デザイン性に重点を置いた建築資材、特に内装壁にデコレーションする資材としては、代表的には次のような例が挙げられる。
【０００５】
（１）アクリルパネル
アクリルパネルは透明度が高く、さまざまな色やパターンのデザインが施されたものがあり、内装壁に取り付けることで、独特の光の反射や透過効果を生み出すことができる。
【０００６】
（２）レリーフタイル
レリーフタイルは、立体的な彫刻が施されたタイルで、内装壁に装飾的な要素を追加するのに適している。さまざまなデザインやテクスチャがあり、壁面に立体的な表現を与えることができる。
【０００７】
（３）ウォールペーパー
ウォールペーパーは、さまざまな色や柄のデザインが施された壁紙である。内装壁に貼ることで、簡単にパターンやテクスチャを追加することができ、近年では立体的な質感を持つ立体ウォールペーパーも使用されている。
【０００８】
（４）木材パネル
木材パネルは、天然木の表面を使ったデザイン性の高い壁材である。木目や質感が美しく、温かみのある雰囲気を作り出すことができるのが特徴で、さまざまな木材の種類や仕上げがあることから、好みやスタイルに合わせて選ぶことができる。
【０００９】
（５）ステンレススチールパネル
ステンレススチールパネルは、モダンで洗練されたデザインを実現するための資材である。光沢のある表面や独特の質感が特徴であり、内装壁に取り付けることでスタイリッシュな印象を与えることができる。
【００１０】
これらは、デザイン性に重点を置いた建築資材の中でも内装壁にデコレーションするのに適した資材であるが、いずれも一度制作した場合には、容易に変更ができない固定の意匠デザインであり、インテリアデザインに応じたカスタマイズ性を欠き、また、建築物内部に設置する家具デザイン等の関係で変更されたデザインの統一性を演出するための変更が事実上できず作り直しになり、柔軟性を欠く技術である。
（【００１１】以降は省略されています）

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