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公開番号2025080757
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2024191809
出願日2024-10-31
発明の名称角栓内アクネ菌用殺菌組成物
出願人小林製薬株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類A61K 31/045 20060101AFI20250519BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】角栓に存在するアクネ菌に対して優れた殺菌作用を有する組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する、角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する、角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記組成物中、エタノールの含有量が8質量%以上であり、イソプロピルメチルフェノールの含有量が0.03質量%以上である、請求項1に記載の角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
【請求項3】
前記組成物中、エタノールの含有量が11質量%以上であり、イソプロピルメチルフェノールの含有量が0.01質量%以上である、請求項1に記載の角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
【請求項4】
プロピレングリコールをさらに含有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の角栓内アクネ菌用殺菌組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
角栓内アクネ菌用殺菌組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
尋常性ざ瘡(ニキビ)は、顔等に生じる炎症性疾患の一つである。ニキビは、主にキューティバクテリウム アクネス(Cutibacterium acnes、以下「アクネ菌」と記載する場合がある)が原因で生じることが知られている。従来、ニキビ対策を目的とする様々な製剤が報告されている。例えば、特許文献1には、シス-6-ヘキサデセン酸又はその塩及びイソプロピルメチルフェノール又はトリクロロカルバニリドを有効成分として含有する抗アクネ菌組成物が記載されており、該有効成分がアクネ菌に対して優れた殺菌作用を有することが報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-189656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、製剤の殺菌効果は、例えば液体に浮遊させたアクネ菌を対象にして評価されることが多い。しかし、アクネ菌は、皮膚では毛穴内の角栓に多く存在する。角栓は、皮脂、古い角質等が毛穴内で混ざり合って形成される固形物として知られている。本発明者はこれまでに、同一製剤を用いた場合であっても、角栓に存在するアクネ菌に対する殺菌効果が、試験管内等で液体に浮遊させたアクネ菌に対する殺菌効果と比較して劣ることに気付いた。そして、角栓に存在するアクネ菌に対して有用なニキビ対策用製剤を提供することが重要であると気付いた。
【0005】
そこで、角栓に存在するアクネ菌に対して優れた殺菌作用を有する組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、エタノールとイソプロピルメチルフェノールとを併用することにより、角栓に存在するアクネ菌を効果的に低減できることを見出した。本発明は該知見に基づき更に検討を重ねて完成されたものであり、本開示は例えば下記に代表される発明を包含する。
項1.エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する、角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
項2.前記組成物中、エタノールの含有量が8質量%以上であり、イソプロピルメチルフェノールの含有量が0.03質量%以上である、項1に記載の角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
項3.前記組成物中、エタノールの含有量が11質量%以上であり、イソプロピルメチルフェノールの含有量が0.01質量%以上である、項1に記載の角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
項4.プロピレングリコールをさらに含有する、項1から項3のいずれか一項に記載の角栓内アクネ菌用殺菌組成物。
項5.角栓内のアクネ菌の低減を必要とする対象者の角栓が存在する皮膚に、エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する組成物を有効量で適用することを含む、角栓内のアクネ菌低減方法。
項6.角栓内アクネ菌用殺菌組成物の製造のための、エタノール及びイソプロピルメチルフェノールの使用。
項7.角栓内のアクネ菌の低減に用いるための、エタノール及びイソプロピルメチルフェノール。
【発明の効果】
【0007】
角栓に存在するアクネ菌に対して優れた殺菌作用を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
各試験液の、角栓に存在するアクネ菌に対する殺菌試験結果を示す。エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する試験液(実施例1)を用いた場合、角栓に存在するアクネ菌に対して優れた殺菌効果が認められた。また、エタノール、イソプロピルメチルフェノール及びプロピレングリコールを含有する試験液(実施例2)を用いた場合、角栓に存在するアクネ菌に対して更に優れた殺菌効果が認められた。
各試験液の、角栓に存在するアクネ菌に対する殺菌試験結果を示す。エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する試験液(実施例3~10)を用いた場合、角栓に存在するアクネ菌に対して優れた殺菌効果が認められた。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に包含される実施形態について更に詳細に説明する。本開示において「含有する」は、「実質的にからなる」、「からなる」という意味も包含する。
【0010】
本開示の角栓内アクネ菌用殺菌組成物は、エタノール及びイソプロピルメチルフェノールを含有する。以下、本開示の角栓内アクネ菌用殺菌組成物を「本開示の組成物」と記載することがある。
(【0011】以降は省略されています)

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