TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025077248
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189302
出願日
2023-11-06
発明の名称
リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、及びリチウム二次電池
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/525 20100101AFI20250512BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】低充電状態における抵抗が低いリチウム二次電池を達成できるリチウム二次電池用正極活物質、並びに前記リチウム二次電池用正極活物質を含むリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池の提供。
【解決手段】Li、Mn、及びNiを含み、下記要件(1)及び(2)を満たす、リチウム二次電池用正極活物質。
(1)層状構造を有する。
(2)励起波長532nmのRaman分光分析において、580~610cm
-1
のピークをP1、4215~455cm
-1
のピークをP2、前記P1のピーク強度をI
1
、及び前記P2のピーク強度をI
2
としたときに、I
2
/I
1
が0.22以上0.45以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
Li、Mn、及びNiを含み、下記要件(1)及び(2)を満たす、リチウム二次電池用正極活物質。
(1)層状構造を有する。
(2)励起波長532nmのRaman分光分析において、580~610cm
-1
のピークをP1、415~455cm
-1
のピークをP2、前記P1のピーク強度をI
1
、及び前記P2のピーク強度をI
2
としたときに、I
2
/I
1
が0.22以上0.45以下である。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記P1の半値幅をF1、及び前記P2の半値幅をF2としたときに、F2/F1が0.5以上2.0以下である、請求項1に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項3】
下記組成式(I)で表される、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
Li
1+a
Ni
x
Mn
y
M
b
O
2
(I)
[前記組成式(I)中、0≦a≦0.5、0<x<1、0<y<1、a+x+y+b=1、及び0≦b<1を満たし、MはCo、W、Nb、Mo、Ta、P、B、Ti、Zr、及びAlからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。]
【請求項4】
BET比表面積が0.2m
2
/g以上3m
2
/g以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項5】
50%累積体積粒度であるD
50
が2μm以上30μm以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項6】
CuKα線を使用した粉末X線回折測定において、2θ=18.7±1°の範囲に存在するピークのピーク強度X
1
に対する、2θ=20.7±1°の範囲に存在するピークのピーク強度X
2
の比であるX
2
/X
1
が、0.005以上0.06以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項7】
前記I
1
が200cm
-1
以上1000cm
-1
以下の範囲内で得られるピークの強度の中で最も高い、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質を含むリチウム二次電池用正極。
【請求項9】
請求項8に記載のリチウム二次電池用正極を含むリチウム二次電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極、及びリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池は、その電池性能が、組成及び結晶状態に依存して変動する。そのため、より良い電池性能のリチウム二次電池を達成できるリチウム二次電池用正極活物質の物性について研究が行われている。
【0003】
特許文献1には、正極及び負極と、これらの間に配設された固体電解質と、を備え、ラマン分光測定で求められる、638cm
-1
のラマン散乱強度をI
1
とし、660cm
-1
のラマン散乱強度をI
2
とするとき、比I
1
/I
2
が2.81≦I
1
/I
2
≦6.35であるLiNi
0.5
Mn
1.5
O
4
が、正極活物質として前記正極に含まれる、全固体二次電池が開示されている。このような構成の全固体二次電池とすることにより、出力が高まることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
JP-A-2016-081791
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リチウム二次電池の応用分野が進む中、リチウム二次電池には、低充電状態における抵抗が低いことが求められる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、低充電状態における抵抗が低いリチウム二次電池を達成できるリチウム二次電池用正極活物質、並びに前記リチウム二次電池用正極活物質を含むリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記[1]~[9]である。
[1] Li、Mn、及びNiを含み、下記要件(1)及び(2)を満たす、リチウム二次電池用正極活物質。
(1)層状構造を有する。
(2)励起波長532nmのRaman分光分析において、580~610cm
-1
のピークをP1、415~455cm
-1
のピークをP2、前記P1のピーク強度をI
1
、及び前記P2のピーク強度をI
2
としたときに、I
2
/I
1
が0.22以上0.45以下である。
[2] 前記P1の半値幅をF1、及び前記P2の半値幅をF2としたときに、F2/F1が0.5以上2.0以下である、[1]に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[3] 下記組成式(I)で表される、[1]又は[2]に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
Li
1+a
Ni
x
Mn
y
M
b
O
2
(I)
[前記組成式(I)中、0≦a≦0.5、0<x<1、0<y<1、a+x+y+b=1、及び0≦b<1を満たし、MはCo、W、Nb、Mo、Ta、P、B、Ti、Zr、及びAlからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。]
[4] BET比表面積が0.2m
2
/g以上3m
2
/g以下である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[5] 50%累積体積粒度であるD
50
が2μm以上30μm以下である、[1]~[4]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[6] CuKα線を使用した粉末X線回折測定において、2θ=18.7±1°の範囲に存在するピークのピーク強度X
1
に対する、2θ=20.7±1°の範囲に存在するピークのピーク強度X
2
の比であるX
2
/X
1
が、0.005以上0.06以下である、[1]~[5]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[7] 前記I
1
が200cm
-1
以上1000cm
-1
以下の範囲内で得られるピークの強度の中で最も高い、[1]~[6]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[8] [1]~[7]のいずれか1つのリチウム二次電池用正極活物質を含むリチウム二次電池用正極。
[9] [8]に記載のリチウム二次電池用正極を含むリチウム二次電池。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、低充電状態における抵抗が低いリチウム二次電池を達成できるリチウム二次電池用正極活物質、並びに前記リチウム二次電池用正極活物質を含むリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
リチウム二次電池の一例を示す概略構成図である。
全固体リチウム二次電池の全体構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書における用語の定義は以下の通りである。
金属複合化合物(Metal Composite Compound)を以下「MCC」ともいう。
リチウム二次電池用正極活物質(Cathode Active Material
for lithium secondary batteries)を以下「CAM」ともいう。
「Ni」とは、ニッケル金属単体ではなく、Ni元素であることを示す。Co、Mn等の他の元素の表記も同様である。
数値範囲が例えば「0.2~2m
2
/g」と記載されている場合、0.2m
2
/gから2m
2
/gまでの範囲を意味し、下限値である0.2m
2
/gと上限値である2m
2
/gを含む数値範囲を意味する。
リチウム二次電池は、正極と負極との間に電解質(非水電解質や固体電解質など)が配置され、リチウムイオンが電解質を介して正極と負極との間を移動することで、充電および放電が行われるものを意味する。
【0010】
本明細書におけるCAMの各パラメータの測定方法は以下の通りである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
住友化学株式会社
細胞チップ
1か月前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
21日前
住友化学株式会社
植物病害防除方法
6日前
住友化学株式会社
オレフィン系重合体
1か月前
住友化学株式会社
非水電解液二次電池用接着層
21日前
住友化学株式会社
非水電解液二次電池用接着層
21日前
住友化学株式会社
細胞接触用溶液又はそのゲル
1か月前
住友化学株式会社
細胞接触用溶液又はそのゲル
1か月前
住友化学株式会社
非水電解液二次電池用セパレータ
18日前
住友化学株式会社
プロピレン樹脂組成物及び成形体
11日前
住友化学株式会社
ピリダクロメチルを用いる植物病害防除方法
6日前
住友化学株式会社
被覆粒状肥料および被覆粒状肥料の製造方法
4日前
住友化学株式会社
再生樹脂、再生樹脂組成物、および、成形体
4日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
今日
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
26日前
住友化学株式会社
二次電池用負極材、二次電池用負極及び二次電池
1か月前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
5日前
住友化学株式会社
ペレットの製造方法、および、ペレットの製造装置
4日前
住友化学株式会社
窒化物結晶基板の製造方法、および窒化物結晶基板
17日前
住友化学株式会社
ビニル重合体製造装置およびビニル重合体の製造方法
25日前
住友化学株式会社
化合物、組成物、インク、光電変換素子、及び光センサー
今日
住友化学株式会社
円偏光板の原反ロールの製造方法及び円偏光板の原反ロール
25日前
住友化学株式会社
半導体積層物、半導体素子、および半導体積層物の製造方法
17日前
住友化学株式会社
組成物及びその硬化物、成形物、表示装置、並びに固体撮像素子
5日前
住友化学株式会社
窒化物結晶基板
1か月前
住友化学株式会社
着色樹脂組成物
1か月前
住友化学株式会社
着色樹脂組成物
1か月前
住友化学株式会社
組成物及びその硬化物、成形物、表示装置、並びに固体撮像素子
5日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
5日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
17日前
住友化学株式会社
エチレンの製造方法、二酸化炭素還元電極及び二酸化炭素還元装置
19日前
住友化学株式会社
酸発生剤、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに塩
3日前
住友化学株式会社
レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法並びに化合物及び樹脂
27日前
住友化学株式会社
塩、酸発生剤、樹脂、レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
27日前
住友化学株式会社
重合性液晶組成物、光学異方性膜、積層体、偏光板および画像表示装置
3日前
住友化学株式会社
重合性液晶組成物、光学異方性膜、積層体、偏光板および画像表示装置
3日前
続きを見る
他の特許を見る