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公開番号2025075606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186896
出願日2023-10-31
発明の名称プラント運用評価システム、プラント運用評価方法および情報処理システム
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類G05B 23/02 20060101AFI20250508BHJP(制御;調整)
要約【課題】従来の方法に比較して、より少ない工数で、設備に対する操作の評価を行うことができるプラント運用評価システム、プラント運用評価方法および情報処理システムを提供する。
【解決手段】プロセッサを有し、プロセッサは、プラントが有する設備で発生したアラームに関するログを示すアラーム履歴データ120と、プラントの運用中に実施された操作に関するログを示す操作履歴データ121とに基づいて、アラームに対応する操作を関連付けたアラーム・操作対応一覧125を作成し、アラーム・操作対応一覧125を基に、設備の状態を示す監視データが悪化傾向中に実施された操作に対する妥当性の評価を行う、プラント運用評価システム100。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
プロセッサを有し、
前記プロセッサは、
プラントが有する設備で発生したアラームに関するログを示すアラーム履歴データと、前記プラントの運用中に実施された操作に関するログを示す操作履歴データとに基づいて、前記アラームに対応する前記操作を関連付けたアラーム操作対応リストを作成し、
前記アラーム操作対応リストを基に、前記設備の状態を示す監視データが悪化傾向中に実施された前記操作に対する妥当性の評価を行う、
プラント運用評価システム。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、前記アラームの有無、前記アラームに対する前記操作のタイミングおよび前記操作による前記監視データの改善の有無により前記評価を行う請求項1に記載のプラント運用評価システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記アラームがなく、前記操作がなされていた場合を、最も高い評価となる第1の操作とする請求項2に記載のプラント運用評価システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記アラームがあり、前記操作が前記アラームの前および発報中になされ、前記操作により前記監視データが改善された場合について、改善点を伴う評価となる第2の操作とする請求項3に記載のプラント運用評価システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記第1の操作を基準として前記第2の操作を評価する請求項4に記載のプラント運用評価システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第2の操作に対する改善操作を求める請求項5に記載のプラント運用評価システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記第1の操作について前記監視データを基にモデル化を行い、前記第2の操作を前記第1の操作のモデルに近似したときの操作を前記改善操作とする請求項6に記載のプラント運用評価システム。
【請求項8】
前記プラントは、水道プラントであり、
前記プロセッサは、前記第1の操作についてモデル化をするときに、前記監視データを季節別にあらかじめ分類し、モデル化する請求項7に記載のプラント運用評価システム。
【請求項9】
前記プロセッサは、前記設備ごとに、前記評価と前記改善操作とについて表示情報を作成する請求項6に記載のプラント運用評価システム。
【請求項10】
前記表示情報は、前記設備ごとのアラームの発報頻度を表す情報を含む請求項9に記載のプラント運用評価システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラント運用評価システム、プラント運用評価方法、情報処理システムに関する。本発明は、特に、プラントの有する設備に対する操作について評価を行うプラント運用評価システム等に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、複数のプラントを広域的に連携させ、一元的に運用する試みがなされている。この際、複数のプラントを統括する管理者は、プラントごとに環境や運用技術などがそれぞれ異なる状況下でそれぞれの運用状況を把握しなければならない。プラントの運用状況を把握するためには、プラントが有する設備の監視や操作が適切なものだったかを確認する必要がある。そのために、例えば、設備に対する操作の良し悪しを評価する従来技術が存在する。
【0003】
特許文献1には、情報処理装置が、作業員が実プラントに対して操作を実行した場合に、実プラントの稼働状況に追従する仮想プラントを用いて、操作実行後の実プラントの挙動を予測した第1の予測結果を生成するとともに、実プラントの状態に応じた複数の操作パターン案それぞれについて実プラントの挙動を予測した各第2の予測結果を生成することが記載されている。情報処理装置は、第1の予測結果と各第2の予測結果とに基づき、作業員が実行した操作を評価する。
【0004】
特許文献2には、評価システムについて記載されている。評価システムは、プラントの運転状態を変化させるために適切に操作された操作パラメータデータと、操作パラメータデータを特徴づける条件データとを入力として学習し、時点ごとに適切な操作の操作パラメータデータを予測する第一予測モデルを記憶した第一予測モデル記憶部と、評価対象が操作した場合における条件データを第一予測モデルの入力として、時点ごとに適切な操作の操作パラメータデータを予測する第一予測部と、第一予測部が予測した操作パラメータデータと、評価対象が行った操作の操作パラメータデータとを比較して評価する評価部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-35072号公報
特開2020―201304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、設備に対する操作の良し悪しを評価するためには、例えば、プラントが有する設備ごとに仮想プラントや教師データを用意する必要があり、多大な工数が必要となる。よって、複数のプラントを広域的に連携させる場合に使用するには、さらに多大な工数を要する。
本発明は、従来の方法に比較して、より少ない工数で、設備に対する操作の評価を行うことができるプラント運用評価システム、プラント運用評価方法および情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため本発明は、プロセッサを有し、プロセッサは、プラントが有する設備で発生したアラームに関するログを示すアラーム履歴データと、プラントの運用中に実施された操作に関するログを示す操作履歴データとに基づいて、アラームに対応する操作を関連付けたアラーム操作対応リストを作成し、アラーム操作対応リストを基に、設備の状態を示す監視データが悪化傾向中に実施された操作に対する妥当性の評価を行う、プラント運用評価システムである。この場合、従来の方法に比較して、より少ない工数で、設備に対する操作の評価を行うことができるプラント運用評価システムを提供できる。
【0008】
ここで、プロセッサは、アラームの有無、アラームに対する操作のタイミングおよび操作による監視データの改善の有無により評価を行うことができる。この場合、より精度が高い評価を行うことができる。
また、プロセッサは、アラームがなく、操作がなされていた場合を、最も高い評価となる第1の操作とすることができる。この場合、操作によりアラームの発報を防止できた場合を最も良い操作として評価することができる。
さらに、プロセッサは、アラームがあり、操作がアラームの前および発報中になされ、操作により監視データが改善された場合について、改善点を伴う評価となる第2の操作とすることができる。この場合、アラームが発報されたときでも、監視データが改善された場合を良い操作として評価することができる。
またさらに、プロセッサは、第1の操作を基準として第2の操作を評価することができる。この場合、第2の操作について第1の操作との比較をした評価をすることができる。
そして、プロセッサは、第2の操作に対する改善操作を求めることができる。この場合、第2の操作に対し、さらに良い操作を提示することができる。
また、プロセッサは、第1の操作について監視データを基にモデル化を行い、第2の操作を第1の操作のモデルに近似したときの操作を改善操作とすることができる。この場合、改善操作の精度が向上する。
さらに、プラントは、水道プラントであり、プロセッサは、第1の操作についてモデル化をするときに、監視データを季節別にあらかじめ分類し、モデル化することができる。この場合、水道プラントについてより適したモデルを構築できる。
またさらに、プロセッサは、設備ごとに、評価と改善操作とについて表示情報を作成することができる。この場合、管理者や操作者が、評価や改善操作を視覚的に把握することができる。
そして、表示情報は、設備ごとのアラームの発報頻度を表す情報を含むようにできる。この場合、何れの設備にアラームが多く発生するかどうかを把握でき、設備の改善する情報を得ることができる。
また、プロセッサは、アラーム履歴データをアラームの継続時間に応じ補正することができる。この場合、統計的に優位なアラームを抽出できる。
さらに、プロセッサは、予め定められた設定時間内で発報および回復を繰り返すときは、1つのアラームとして扱う補正をするようにできる。この場合、チャタリングアラームに対し補正をすることができる。
またさらに、プロセッサは、放置されたアラームおよび予め定められた時間内で回復するアラームを削除する補正をするようにできる。この場合、放置アラーム、短時間アラームをなかったものとして、補正をすることができる。
【0009】
また、本発明は、プロセッサがメモリに記録されたプログラムを実行することにより、プラントが有する設備で発生したアラームに関するログを示すアラーム履歴データと、プラントの運用中に実施された操作に関するログを示す操作履歴データとに基づいて、アラームに対応する操作を関連付けたアラーム操作対応リストを作成し、アラーム操作対応リストを基に、設備の状態を示す監視データが悪化傾向中に実施された操作に対する妥当性の評価を行う、プラント運用評価方法である。この場合、従来の方法に比較して、より少ない工数で、設備に対する操作の評価を行うことができるプラント運用評価方法を提供できる。
【0010】
さらに、本発明は、プラントが有する設備で発生したアラームに関する情報を取得し、アラームに応じた操作に対する妥当性の評価を行うプラント運用評価システムと、アラームに関する情報を収集する端末装置と、を有し、プラント運用評価システムは、アラームに関するログを示すアラーム履歴データと、プラントの運用中に実施された操作に関するログを示す操作履歴データとに基づいて、アラームに対応する操作を関連付けたアラーム操作対応リストを作成し、アラーム操作対応リストを基に、設備の状態を示す監視データが悪化傾向中に実施された操作に対する妥当性の評価を行う、情報処理システムである。この場合、従来の方法に比較して、より少ない工数で、設備に対する操作の評価を行うことができる情報処理システムを提供できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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