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公開番号2025073648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184608
出願日2023-10-27
発明の名称水分計
出願人株式会社サタケ
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類G01N 27/04 20060101AFI20250502BHJP(測定;試験)
要約【課題】大きさが異なる別種類の穀粒の含有水分値を検出する際に、作業者による水分検出作業が簡易であるとともに低コストな水分計を提供する。
【解決手段】水分計は、穀粒10の含有水分値を検出可能な水分検出部と、水分検出部に穀粒10を供給可能な給穀部4と、を備える。給穀部4は、回転軸心C1が水平方向に延びる回転体5を備え、回転体5は、回転動作により小径穀粒又は大径穀粒を持ち上げながら回転方向に沿って順次搬送する。回転体5の外周面には、搬送時に回転方向において小径穀粒を一粒だけ載置可能で、且つ、大径穀粒を載置不能な載置面9aを有する第1搬送部12と、搬送時に回転方向において小径穀粒が通過可能で、且つ、大径穀粒が通過不能な間隙G1が第1搬送部12との間に設定されるとともに、大径穀粒を載置不能に構成された第2搬送部13とが設けられる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
小径穀粒と前記小径穀粒よりも粒径が大きい大径穀粒との両方の含有水分値を検出可能な水分検出部と、前記水分検出部に前記小径穀粒又は前記大径穀粒を一粒ずつ供給可能な給穀部と、を備え、
前記給穀部は、回転軸心が水平方向に延び、回転動作により前記小径穀粒又は前記大径穀粒を持ち上げながら回転方向に沿って順次搬送する回転体を有し、
前記回転体の外周面には、搬送時に回転方向において前記小径穀粒を一粒だけ載置可能で、且つ、前記大径穀粒を載置不能な載置面を有する第1搬送部と、搬送時に回転方向において前記小径穀粒が通過可能で、且つ、前記大径穀粒が通過不能な間隙が前記第1搬送部との間に設定されるとともに、前記大径穀粒を載置不能に構成された第2搬送部とが設けられていることを特徴とする水分計。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水分計において、
前記第1搬送部の前記第2搬送部側には、回転方向後側ほど前記第2搬送部に近づくように傾斜又は湾曲する第1ガイド側面が形成されていることを特徴とする水分計。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の水分計において、
前記第2搬送部の前記第1搬送部側には、回転方向後側ほど前記第1搬送部に近づくように傾斜又は湾曲する第2ガイド側面が形成されていることを特徴とする水分計。
【請求項4】
請求項1に記載の水分計において、
前記第1搬送部は、各々が前記載置面を有する第1爪部及び第2爪部の少なくとも一方と、前記回転体の径方向外側に突出する形状をなすとともに前記間隙が前記第2搬送部との間に設定され、且つ、当該第2搬送部との間で前記大径穀粒を挟持可能な穀粒挟持用壁部と、を備え、
前記第1爪部は、前記穀粒挟持用壁部の突出先端部分に連続して設けられ、
前記第2爪部は、前記穀粒挟持用壁部から離間した位置で、且つ、前記間隙よりも回転方向後側の位置において当該間隙に対応した位置に設けられていることを特徴とする水分計。
【請求項5】
請求項4に記載の水分計において、
前記第2搬送部は、前記回転体の径方向外側に張り出す形状をなしており、
前記第2搬送部の張出先端部分には、前記載置面を有する第3爪部が連続して設けられていることを特徴とする水分計。
【請求項6】
請求項1に記載の水分計において、
前記第1搬送部の前記載置面における前記回転軸心側に連続する部分には、回転方向前側に張り出す張出部が設けられていることを特徴とする水分計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穀粒の含有水分値を検出可能な水分計に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、収穫した籾や大豆等の穀物は、予め決められた水分規格となるように乾燥機を用いて乾燥させる必要があり、これら乾燥機における乾燥状態は、穀粒の含有水分値を周期的に水分計で検出しながら管理している。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている水分計は、一対の電極ロールを備え、この両電極ロールの上流側には、当該両電極ロール間に穀粒を供給する給穀部が設けられている。給穀部は、略円柱状をなす回転体を備え、その外周面には、複数の爪部が周方向に所定の間隔をあけて突設されている。各爪部には、回転方向において穀粒を一粒だけ載置可能な載置面が設けられていて、回転体に向けてその上流側から各穀粒が順次導入されると、各穀粒は、回転体の回転動作によって各爪部の載置面に載せられて持ち上げられるとともに、当該載置面により回転方向に沿って搬送されて両電極ロール間に順次投入されるようになっている。そして、両電極ロール間に順次投入される穀粒は、両電極ロール間に挟み込まれて通過する際に圧砕されるようになっていて、その圧砕時において両電極ロール間の抵抗値を検出するとともに、その値から含有水分値を換算するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3003789号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の場合、給穀部における各爪部の載置面には、粒径が略同じである一種類の穀粒しか載せることができず、例えば、載置面を籾のような小径穀粒に対応する寸法にすると、載置面には大豆のような大径穀粒を載せることができないので、大径穀粒の含有水分値については検出することができない。反対に、載置面を大径穀粒に対応する寸法にすると、小径穀粒が載置面に複数載ることが可能になるので、両電極ロール間に小径穀粒を一粒ずつ供給できなくなってしまう。したがって、特許文献1の如き装置の場合、粒径の異なる穀粒の含有水分値を検出するためには、給穀部における回転体を小径穀粒用と大径穀粒用とにそれぞれ対応するものを用意する必要があり、小径穀粒の含有水分値の検出と大径穀粒の含有水分値の検出とをそれぞれ切り替えるたびに給穀部において回転体を対応するものに組み替える作業をしなければならず、作業が煩雑であるとともに、部品コスト並びに組立コストが嵩んでしまう。
【0006】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、大きさが異なる別種類の穀粒の含有水分値を検出する際に、作業者による水分検出作業が簡易であるとともに低コストな水分計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明は、給穀部について、小径穀粒を第1搬送部で搬送する一方、大径穀粒を第1搬送部と第2搬送部との間に跨るように保持して搬送する構造にしたことを特徴とする。
【0008】
具体的には、穀粒の含有水分値を検出可能な水分計を対象とし、次のような対策を講じた。
【0009】
すなわち、第1の発明に係る水分計は、小径穀粒と前記小径穀粒よりも粒径が大きい大径穀粒との両方の含有水分値を検出可能な水分検出部と、前記水分検出部に前記小径穀粒又は前記大径穀粒を一粒ずつ供給可能な給穀部と、を備え、前記給穀部は、回転軸心が水平方向に延び、回転動作により前記小径穀粒又は前記大径穀粒を持ち上げながら回転方向に沿って順次搬送する回転体を有し、前記回転体の外周面には、搬送時に回転方向において前記小径穀粒を一粒だけ載置可能で、且つ、前記大径穀粒を載置不能な載置面を有する第1搬送部と、搬送時に回転方向において前記小径穀粒が通過可能で、且つ、前記大径穀粒が通過不能な間隙が前記第1搬送部との間に設定されるとともに、前記大径穀粒を載置不能に構成された第2搬送部とが設けられていることを特徴とする。
このように構成される水分計では、給穀部に小径穀粒が投入されると、回転体における第1搬送部の載置面に小径穀粒が一粒ずつ載るとともに回転方向に順次搬送されるように作用する一方、載置面に載らなかった小径穀粒は、第1搬送部と第2搬送部との間に設けられた間隙を通過して回転体の下方に落下するように作用する。また、給穀部に大径穀粒が投入されると、その大径穀粒は、回転体の第1搬送部や第2搬送部には載ることができずにその側方を通過するようになるが、第1搬送部と第2搬送部との間は通過できずに引っ掛かるように作用する。
【0010】
第2の発明に係る水分計は、第1の発明において、前記第1搬送部の前記第2搬送部側には、回転方向後側ほど前記第2搬送部に近づくように傾斜又は湾曲する第1ガイド側面が形成されていることを特徴とする。
このように構成される水分計では、給穀部に大径穀粒が投入された際において、第1搬送部の側方を通過する大径穀粒が第1ガイド側面に案内されながら第2搬送部に次第に近寄って第1搬送部と第2搬送部との間に引っ掛かって保持されるように作用する。
(【0011】以降は省略されています)

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