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公開番号2025071503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181716
出願日2023-10-23
発明の名称機器及びフィルタ
出願人アンリツ株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 23/18 20180101AFI20250428BHJP(測定;試験)
要約【課題】通気性が良好で熱を効率よく外部に放散でき、埃が堆積しにくく、かつ清掃性がよく、長期間にわたり変形や性能の劣化がないフィルタと、これを備えた機器、特にX線検査装置1を提供する。
【解決手段】X線検査装置1の筐体2の吸排気口20には金属製のフィルタ10が設けられている(図2)。フィルタの長孔12は、幅が1mm未満であり、長さ方向が鉛直方向に平行であり、縦千鳥配置(図4(a))されている。当該配置は、長さ方向と平行に複数個の長孔が所定間隔をおいて一列に並べられた縦配列パターンを複数列含み、縦配列パターンを幅方向に所定間隔で並べ、幅方向に隣接する縦配列パターンの長孔と長孔が長さ方向について同一位置に存在しないようにずらした配置である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
空気を内部に取り込んだ後に排出するための吸排気口(20)が設けられた筐体(2)と、前記筐体内への外来固形物の侵入を阻止するために前記吸排気口に設けられたフィルタ(10)とを有する機器(1)であって、
前記フィルタは、所定の長さと幅を有する複数個の長孔(12)が形成された金属製のフィルタであり、
前記長孔は、前記フィルタを前記吸排気口に取り付けた状態において前記長さの方向が鉛直方向に対して平行となり、かつ前記長さの方向または前記幅の方向に関して千鳥配置とされたことを特徴とする機器。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記長孔(12)の前記幅が1mm未満であることを特徴とする請求項1に記載の機器(1)。
【請求項3】
前記千鳥配置は、
前記長さの方向と平行に前記長孔(12)を配置した縦配列パターンを複数列含んでおり、前記縦配列パターンを前記幅の方向に所定間隔で並べるとともに、前記幅の方向に隣接する前記縦配列パターンの前記長孔と前記長孔が前記長さの方向について同一位置に存在しないように、隣接する2列の前記縦配列パターンを前記長さの方向にずらして配置した縦千鳥配置であることを特徴とする請求項2に記載の機器(1)。
【請求項4】
前記千鳥配置は、
前記幅の方向と平行に複数個の前記長孔(12)を所定間隔で一列に並べた横配列パターンを複数列含んでおり、前記横配列パターンを前記長さの方向に所定間隔で並べるとともに、前記長さの方向に隣接する前記横配列パターンの前記長孔と前記長孔が前記幅の方向について同一位置に存在しないように、隣接する2列の前記横配列パターンを前記幅の方向にずらして配置した横千鳥配置であることを特徴とする請求項2に記載の機器(1)。
【請求項5】
搬送手段(3)で搬送される被検査物(W)にX線発生器(4)でX線を照射し、被検査物を透過したX線から得られるX線画像に基づいて被検査物の検査を行うX線検査装置(1)である請求項1乃至4の何れか一つに記載の機器(1)。
【請求項6】
空気を内部に取り込んだ後に排出するための吸排気口(20)が設けられた筐体(2)の前記吸排気口に取り付けられるフィルタ(10)であって、
所定の長さと幅を有する複数個の長孔(12)が、前記吸排気口に取り付けられた状態において前記長さの方向が鉛直方向と平行となり、かつ千鳥配置で金属板に形成されたことを特徴とするフィルタ(10)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却のために筐体の内部と外部の間で空気を吸排気させるための開口に外来固形物の通過を阻止するフィルタを設けた機器に係り、特に、通気性が高く、塵埃等が堆積しにくく、しかも強度の高い金属製のフィルタを設けた機器と、当該フィルタに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、筐体2と、送風孔13から筐体内に冷気を供給する冷却器又はエアコンである送風部12と、筐体2内に設けられたX線発生部7及びX線検出部10と、X線発生部7及びX線検出部10に冷気を導く第1導風路17及び第2導風路20と、送風孔13に対向して配置され、冷気を第1導風路17及び第2導風路20に導く第1導入口21及び第2導入口22を有するX線検査装置1の発明が開示されている。このX線検査装置1によれば、冷気は、第1導入口と第2導入口が送風孔と対面する面積に応じて筐体内に入った時点で分配され、冷却に必要な適正量の冷気を熱源に供給できるので、筐体内にある複数の熱源に、筐体の外面にある送風部から冷気を適切に分配して供給し、各熱源に必要量の冷気を供給して冷却することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-70492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されたX線検査装置では、筐体の外面側に冷却器又はエアコン(送風部)を設けて筐体内に低温の空気を供給していた。しかしながら、比較的発熱量が大きいと考えられているX線検査装置であっても、塵埃等が少なく、設置環境が低温であるような場合等、高価なエアコンや冷却器を設けなくても通気性が確保できるような場合には、筐体内の冷却について特に問題が生じない場合も考えられる。
【0005】
しかしながら、このような場合に使用されていた従来の樹脂フィルタでは、定期清掃の際に筐体の吸排気口から取り外さなければならず、また目詰まり等により性能が劣化し易いため頻繁な交換が必要になるが、廃棄する場合にはリサイクルの面において課題が多く、消耗品として交換部品を管理する手間もかかる。さらに、樹脂フィルタは一般的にスポンジ状で変形しやすい柔軟体であるため、取付枠を介して筐体に着脱可能に支持する必要があり、樹脂フィルタ以外の構造体が嵩張るために吸排気口付近に樹脂フィルタ自体の体積よりも大きな設置空間が必要となる。このような問題点があるため、塵埃等が少なく、設置環境が低温であるような環境下であっても樹脂フィルタの使用には運用面での制約や手間がかかるため、高価な冷却器又はエアコンを設けずに筐体内を冷却したいという要求に十分応えることができなかった。
【0006】
本発明は、以上説明した従来の技術における課題に鑑みてなされたものであり、樹脂フィルタに比べた場合、通気性が良好であるため筐体内の熱をより効率よく外部に放散でき、また埃が堆積しにくく、かつ清掃性がよく、長期間にわたり変形や性能の劣化がないフィルタと、当該フィルタを備えた機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載された機器1は、
空気を内部に取り込んだ後に排出するための吸排気口20が設けられた筐体2と、前記筐体2内への外来固形物の侵入を阻止するために前記吸排気口20に設けられたフィルタ10とを有する機器1であって、
前記フィルタ10は、所定の長さと幅を有する複数個の長孔12が形成された金属製のフィルタ10であり、
前記長孔12は、前記フィルタ10を前記吸排気口20に取り付けた状態において前記長さの方向が鉛直方向に対して平行となり、かつ前記長さの方向または前記幅の方向に関して千鳥配置とされたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載された機器1は、請求項1に記載の機器1において、
前記長孔12の前記幅が1mm未満であることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載された機器1は、請求項2に記載の機器1において、
前記千鳥配置が、
前記長さの方向と平行に前記長孔(12)を配置した縦配列パターンを複数列含んでおり、前記縦配列パターンを前記幅の方向に所定間隔で並べるとともに、前記幅の方向に隣接する前記縦配列パターンの前記長孔12と前記長孔12が前記長さの方向について同一位置に存在しないように、隣接する2列の前記縦配列パターンを前記長さの方向にずらして配置した縦千鳥配置であることを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載された機器1は、請求項2に記載の機器1において、
前記千鳥配置が、
前記幅の方向と平行に複数個の前記長孔12を所定間隔で一列に並べた横配列パターンを複数列含んでおり、前記横配列パターンを前記長さの方向に所定間隔で並べるとともに、前記長さの方向に隣接する前記横配列パターンの前記長孔12と前記長孔12が前記幅の方向について同一位置に存在しないように、隣接する2列の前記横配列パターンを前記幅の方向にずらして配置した横千鳥配置であることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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