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公開番号2025071335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025029487,2022517058
出願日2025-02-26,2021-04-20
発明の名称人工関節用シェルおよびその製造方法
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A61F 2/34 20060101AFI20250424BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】抗菌性と、骨への固着性の制御とを両立する。
【解決手段】本開示に係る人工関節用シェルは、第1領域および前記第1領域に隣接した第2領域を含む外表面を有するカップ形状の基体と、前記基体の前記外表面の前記第1領域および前記第2領域に跨ぐように配された、リン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む被膜と、を備え、前記第1領域における被膜の表面は、前記第2領域における被膜の表面よりも表面粗さが大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1領域および前記第1領域に隣接した第2領域を含む外表面を有するカップ形状の基体と、
前記基体の前記外表面の前記第1領域および前記第2領域に跨ぐように配された、リン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む被膜と、を備え、
前記第1領域における被膜の表面は、前記第2領域における被膜の表面よりも表面粗さが大きく、
前記第2領域は、前記第1領域と前記基体の開口部との間に配され、
前記基体の前記外表面は、前記第2領域に隣接し、且つ前記第2領域と前記開口部との間に位置した第3領域をさらに有しており、
前記第3領域に位置した前記基体の前記外表面は、前記被膜から露出し、
前記基体を備えた人工関節シェルの前記第3領域の少なくとも一部までが、人体の寛骨の寛骨臼に埋め込まれて固定される、人工関節用シェル。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記基体は、前記第1領域に配された層状部材をさらに備えている、請求項1に記載の人工関節用シェル。
【請求項3】
前記層状部材は、金属からなる、請求項2に記載の人工関節用シェル。
【請求項4】
前記第1領域に配された前記被膜は、前記層状部材上に配されている、請求項2または3に記載の人工関節用シェル。
【請求項5】
前記層状部材は、前記第3領域側の厚みが、他よりも薄い請求項2~4のいずれかに記載の人工関節用シェル。
【請求項6】
前記第2領域に位置した前記被膜は、端部と、前記端部よりも前記第1領域側に位置した基部と、を有し、
前記基部の厚みは、前記端部の厚みよりも大きい、請求項1~5のいずれかに記載の人工関節用シェル。
【請求項7】
前記第2領域における前記被膜の表面は、前記第3領域における前記外表面よりも表面粗さが大きい、請求項1~6のいずれかに記載の人工関節用シェル。
【請求項8】
前記第1領域における前記外表面は、前記第2領域における前記外表面よりも表面粗さが大きい、請求項1~7のいずれかに記載の人工関節用シェル。
【請求項9】
前記第2領域における前記外表面は、前記第3領域における前記外表面よりも表面粗さが大きい、請求項1~8のいずれかに記載の人工関節用シェル。
【請求項10】
前記基体は、前記基体の前記外表面と前記基体の内表面とを貫通する、少なくとも一つの貫通穴を、有する請求項1~9のいずれかに記載の人工関節用シェル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、人工関節用シェルおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
骨の傷害および疾病の双方の治療への生体インプラントの使用は、活動的な人口および老人人口の増加と共に絶えず拡大している。その中で、抗菌性および骨への固着性等の観点から、コーティングを施した生体インプラントが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、医療用インプラントのためのコーティングであって、一部に骨結合剤を含有するとともに、銀を含む抗菌金属剤を含有するコーティングが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2011-512959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような従来技術は、抗菌性と、骨への固着性の制御とを両立するという観点からは改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る人工関節用シェルは、第1領域および前記第1領域に隣接した第2領域を含む外表面を有するカップ形状の基体と、前記基体の前記外表面の前記第1領域および前記第2領域に跨ぐように配された、リン酸カルシウム系材料および抗菌材料を含む被膜と、を備える。前記第1領域における被膜の表面は、前記第2領域における被膜の表面よりも表面粗さが大きい。
【0007】
また、本開示に係る人工関節用シェルの製造方法は、カップ形状の基体を準備する工程と、前記基体の外表面の一部を露出し、前記外表面の他の部分を保護するように第1保護材を配置する工程と、前記第1保護材から露出する部分に、第1粗面部を形成する第1粗面化工程と、前記第1保護材を除去する工程と、リン酸カルシウム系材料と抗菌材料とを含む被膜を、前記第1粗面部および前記外表面の前記他の部分の少なくとも一部に形成する被膜形成工程とを含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る発明によれば、骨への固着性の制御と、抗菌性とを両立した人工関節用シェルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る人工関節用シェルを上側から見た状態を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルを斜め下から見た状態を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルを、図1のA-A’で切ったときの断面を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルの、図3のX領域を拡大したときの断面の一例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルの、図3のX領域を拡大したときの断面の一例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルの、図3のX領域を拡大したときの断面の一例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルの、図3のX領域を拡大したときの断面の一例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルを、図1のB-B’で切ったときの断面の一例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルの、図8のY領域を拡大したときの断面の一例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工股関節を示す模式図である。
一実施形態に係る人工股関節用シェルに器具を接続する例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工股関節用シェルに器具を接続する例を示す模式図である。
一実施形態に係る人工関節用シェルの製造方法を示す工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態について、詳細に説明する。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上B以下」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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