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公開番号2025070790
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023181336
出願日2023-10-20
発明の名称情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類G01R 31/08 20200101AFI20250424BHJP(測定;試験)
要約【課題】電力系統に地絡故障が発生した場合の故障点の情報を精度良く出力することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得する取得部と、第1波形データに基づいて、地絡故障による電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出する抽出部と、地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された共振周波数から故障点の情報を出力する出力部と、を備え、第1周波数は、電力系統の構成要素及び構成要素の電気特性を示す系統情報と、地絡故障の種別とに基づいて計算された共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、第2周波数は、計算値が取り得る最小値である、情報処理装置。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
電力系統に地絡故障が発生した場合に故障点の情報を出力する情報処理装置であって、
前記電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得する取得部と、
前記第1波形データに基づいて、前記地絡故障による前記電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は前記第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出する抽出部と、
前記地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された前記共振周波数から前記故障点の情報を出力する出力部と、
を備え、
前記第1周波数は、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報と、前記地絡故障の種別とに基づいて計算された前記共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、
前記第2周波数は、前記計算値が取り得る最小値である、
情報処理装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記抽出部は、前記第1周波数以下かつ前記第2周波数以上の条件下で抽出する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記第1周波数は、前記電力系統の送り出しノード又は前記送り出しノードより下流側の第1ノードに前記地絡故障が発生した場合の前記電力系統の等価回路に基づいて得られる共振周波数である、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置であって、
前記第2周波数は、前記第1ノードよりも下流側の第2ノードに前記地絡故障が発生した場合の前記電力系統の等価回路に基づいて得られる共振周波数である、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理装置であって、
前記第1ノードは、所定の方法によって推定された前記地絡故障が発生した前記電力系統の区間の上流端又は前記上流端よりも上流側のノードであり、
前記第2ノードは、前記区間の下流端又は前記下流端よりも下流側のノードである、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記出力部は、抽出された前記共振周波数から標定された前記故障点を出力する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一に記載の情報処理装置であって、
前記第1波形データに対し、前記第1周波数より大きい周波数成分又は前記第2周波数より小さい周波数成分を除去して第2波形データを生成するフィルタ部を更に備え、
前記抽出部は、前記第2波形データに更に基づいて、前記共振周波数を抽出する、
情報処理装置。
【請求項8】
電力系統に地絡故障が発生した場合に故障点の情報を出力する情報処理方法であって、
情報処理装置が、
前記電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得するステップと、
前記第1波形データに基づいて、前記地絡故障による前記電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は前記第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出するステップと、
前記地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された前記共振周波数から前記故障点の情報を出力するステップと、
を含み、
前記第1周波数は、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報と、前記地絡故障の種別とに基づいて計算された前記共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、
前記第2周波数は、前記計算値が取り得る最小値である、
情報処理方法。
【請求項9】
電力系統に地絡故障が発生した場合に故障点の情報を出力させる情報処理プログラムであって、
情報処理装置に、
前記電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得する取得部と、
前記第1波形データに基づいて、前記地絡故障による前記電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は前記第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出する抽出部と、
前記地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された前記共振周波数から前記故障点の情報を出力する出力部と、
を実現させ、
前記第1周波数は、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報と、前記地絡故障の種別とに基づいて計算された前記共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、
前記第2周波数は、前記計算値が取り得る最小値である、
情報処理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電力系統に地絡故障が発生した場合に、故障点を標定する技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、地絡故障が発生した電力系統の電流の波形データから求めた共振周波数に基づいて、故障点を標定する手段が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-165225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された手段において、例えば、地絡相の配電線の放電電流、配電線の末端等で発生する電流の反射波、その他ノイズ等の存在により、共振周波数が取り得ない周波数帯においてスペクトルにピークが発現する場合がある。
【0006】
このような場合、共振周波数を求めることが困難となり、標定の精度が劣化する場合がある。
【0007】
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、電力系統に地絡故障が発生した場合の故障点の情報を精度良く出力することが可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための一の発明は、電力系統に地絡故障が発生した場合に故障点の情報を出力する情報処理装置であって、前記電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得する取得部と、前記第1波形データに基づいて、前記地絡故障による前記電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は前記第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出する抽出部と、前記地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された前記共振周波数から前記故障点の情報を出力する出力部と、を備え、前記第1周波数は、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報と、前記地絡故障の種別とに基づいて計算された前記共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、前記第2周波数は、前記計算値が取り得る最小値である、情報処理装置である。
【0009】
また、電力系統に地絡故障が発生した場合に故障点の情報を出力する情報処理方法であって、情報処理装置が、前記電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得するステップと、前記第1波形データに基づいて、前記地絡故障による前記電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は前記第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出するステップと、前記地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された前記共振周波数から前記故障点の情報を出力するステップと、を含み、前記第1周波数は、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報と、前記地絡故障の種別とに基づいて計算された前記共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、前記第2周波数は、前記計算値が取り得る最小値である、情報処理方法である。
【0010】
また、電力系統に地絡故障が発生した場合に故障点の情報を出力させる情報処理プログラムであって、情報処理装置に、前記電力系統に設置されたセンサから、地絡故障が発生した後の零相電流又は零相電圧の第1波形データを取得する取得部と、前記第1波形データに基づいて、前記地絡故障による前記電力系統の共振周波数を、所定の第1周波数以下又は前記第1周波数よりも低い所定の第2周波数以上の少なくとも一方の条件下で抽出する抽出部と、前記地絡故障が発生した場合の故障点及び共振周波数の所定の関係を用いて、抽出された前記共振周波数から前記故障点の情報を出力する出力部と、を実現させ、前記第1周波数は、前記電力系統の構成要素及び前記構成要素の電気特性を示す系統情報と、前記地絡故障の種別とに基づいて計算された前記共振周波数の計算値が取り得る最大値であり、前記第2周波数は、前記計算値が取り得る最小値である、情報処理プログラムである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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