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公開番号2025053814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162874
出願日2023-09-26
発明の名称植物の成長を調節する方法
出願人国立大学法人山口大学,山口県
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250331BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】本発明は、植物の成長を効果的に調節することができる方法を提供することを課題とする。
【解決手段】(A)ヘマタイトの存在下で植物を生育させる工程、及び(B)実質的にヘマタイトの非存在下で植物を生育させる工程を含む方法によれば、目的に応じて効果的に植物の成長を調節することができる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
植物の成長を調節する方法であって、
(A)ヘマタイトの存在下で前記植物を生育させる工程、及び
(B)実質的にヘマタイトの非存在下で前記植物を生育させる工程
を含む、前記方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
工程(A)の後に工程(B)を行う、
請求項1に記載の植物の成長を調節する方法。
【請求項3】
植物の成長を調節することが、
工程(A)によって前記植物の成長を抑制した後に、
工程(B)によって前記植物の成長を促進することである、
請求項2に記載の植物の成長を調節する方法。
【請求項4】
植物の成長を調節することが、
前記植物体の重量を増加させることである、
請求項2に記載の植物の成長を調節する方法。
【請求項5】
工程(B)の後に工程(A)を行う、
請求項1に記載の植物の成長を調節する方法。
【請求項6】
植物の成長を調節することが、
前記植物の生育環境への馴化を促進することである、
請求項5に記載の植物の成長を調節する方法。
【請求項7】
植物の成長を調節することが、
前記植物の開花を促進すること、株幅を増加させること、株高を増加させること、根量を増加させること、及び耐暑性を向上させること、からなる群から選択される1又は2以上である、
請求項5に記載の植物の成長を調節する方法。
【請求項8】
請求項1~7に記載の方法に使用するための、ヘマタイトを含む植物成長調節剤。
【請求項9】
請求項1~7に記載の方法に使用するための、ヘマタイトを含む培土。
【請求項10】
請求項1~7に記載の方法を使用して植物の成長を調節することを含む、植物の生産方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の成長を調節する方法等に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
農業分野において植物の成長を調節することは、植物の生産性向上のために重要な技術である。現在では様々な種類の植物成長調節方法や植物成長調節剤が実用化され、作物の収量の増加や生産物の品質向上に貢献している。植物の成長を調節することにおいては、いわゆる農薬として非天然性の有機化合物が主として使用されている。しかしながら、非天然性の有機化合物は人畜に対する安全性や環境への影響等が懸念される場合もあるため、栽培法の改良及び工夫、有用微生物の利用、特定波長の光照射、有機質農業資材の活用等の研究が様々に行われている。
【0003】
比表面積(BET)が70~200m

/gである、ヘマタイト(ALPHA-Fe



)等の酸化鉄が、植物病害の抑制剤として使用できることが知られている(特許文献1)。しかしながら、ヘマタイトの存在下及び実質的にヘマタイトの非存在下で植物を生育させるタイミング等が、植物にどのような影響をもたらすのかは知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-167338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、植物の成長を効果的に調節することができる方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、ヘマタイトの存在下で植物を生育させる工程、及び実質的にヘマタイトの非存在下で植物を生育させる工程を含む方法によれば、目的に応じて効果的に植物の成長を調節できることを見いだした。本発明は、この知見に基づき完成するに至ったものである。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の事項により特定されるとおりのものである。
〔1〕植物の成長を調節する方法であって、
(A)ヘマタイトの存在下で前記植物を生育させる工程、及び
(B)実質的にヘマタイトの非存在下で前記植物を生育させる工程
を含む、前記方法。
〔2〕工程(A)の後に工程(B)を行う、上記〔1〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔3〕植物の成長を調節することが、
工程(A)によって前記植物の成長を抑制した後に、
工程(B)によって前記植物の成長を促進することである、
上記〔2〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔4〕植物の成長を調節することが、前記植物体の重量を増加させることである、上記〔2〕又は〔3〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔5〕工程(B)の後に工程(A)を行う、上記〔1〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔6〕植物の成長を調節することが、前記植物の生育環境への馴化を促進することである、上記〔5〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔7〕植物の成長を調節することが、前記植物の開花を促進すること、株幅を増加させること、株高を増加させること、根量を増加させること、及び耐暑性を向上させること、からなる群から選択される1又は2以上である、上記〔5〕又は〔6〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔8〕上記〔1〕~〔7〕に記載の方法に使用するための、ヘマタイトを含む植物成長調節剤。
〔9〕上記〔1〕~〔7〕に記載の方法に使用するための、ヘマタイトを含む培土。
〔10〕上記〔1〕~〔7〕に記載の方法を使用して植物の成長を調節することを含む、植物の生産方法。
【0008】
また本発明の実施の他の形態として、例えば、以下のものを挙げることができる。
〔11〕工程(A)の前に、ヘマタイトの存在下で植物を播種する工程をさらに含む、上記〔2〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔12〕植物の成長を調節することが、工程(A)を含まない場合と比較して前記植物の成長を促進することである、上記〔3〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔13〕植物が、葉を食用とする植物である、上記〔2〕~〔4〕のいずれかに記載の植物の成長を調節する方法。
〔14〕植物が、ハクサイ、キャベツ、ノザワナ、コマツナ、チンゲンサイ、ケール、シュンギク、レタス、ホウレンソウ、タマネギ、又はネギである、上記〔2〕~〔4〕のいずれかに記載の植物の成長を調節する方法。
〔15〕工程(B)の前に、実質的にヘマタイトの非存在下で植物を播種する工程をさらに含む、上記〔5〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔16〕植物の成長を調節することが、工程(A)を含まない場合と比較して前記植物の生育環境への馴化を促進することである、上記〔6〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔17〕植物が、花、実、種又は根を得る目的で栽培する植物である、上記〔5〕~〔7〕のいずれかに記載の植物の成長を調節する方法。
〔18〕植物が、パンジー、ペチュニア、シクラメン、ラン、チューリップ、ユリ、キク、バラ、リンドウ、カスミソウ、スターチス、ガーベラ、キキョウ、アルストロメリア、カーネーション、カブ、ダイコン、ワサビ、トマト、ナス、ジャガイモ、ピーマン、トウガラシ、イネ、コムギ、オオムギ、トウモロコシ、ゴボウ、ニンジン、レンコン、サトイモ、コンニャク、ヤマノイモ、ナガイモ、キュウリ、スイカ、カボチャ、メロン、ゴーヤ、ズッキーニ、ダイズ、エンドウ、又はイチゴである、上記〔5〕~〔7〕のいずれかに記載の植物の成長を調節する方法。
〔19〕工程(A)が、ヘマタイトを含む培土で植物を生育させる工程であって、及び/又は
工程(B)が、実質的にヘマタイトを含まない培土で植物を生育させる工程である、
上記〔1〕に記載の植物の成長を調節する方法。
〔20〕上記〔1〕~〔7〕に記載の方法に使用するための、ヘマタイトを含む植物栽培用キット。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、目的に応じて植物の成長を効果的に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
サニーレタスの栽培試験における、11月22日(播種33日後)のサニーレタスを撮影した画像である。
サニーレタスの栽培試験における、1月6日(播種78日後)のサニーレタスを撮影した画像である。
サニーレタスの栽培試験における、2月5日(播種108日後)のサニーレタスを撮影した画像である。
コスレタスの栽培試験における、2月27日(播種32日後)のコスレタスを撮影した画像である。
コスレタスの栽培試験における、5月10日(播種104日後)に収穫したコスレタスの断面を撮影した画像である。
パンジーの栽培試験(2)における、12月20日(播種113日後)のパンジー(品種名:クランベリー)を撮影した画像である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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