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公開番号2025036798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143337
出願日2023-09-05
発明の名称環境汚染浄化補助剤及びその製造方法
出願人有限会社クリーンエコ,個人,個人
代理人弁理士法人 武政国際特許商標事務所
主分類C02F 1/00 20230101AFI20250310BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】従来の環境汚染浄化補助剤では、使用効果を確認できるまで1~3ヶ月の期間がかかるという問題があった。本発明は、従来技術より水質の改善率と浄化スピードを向上する。
【解決手段】蛋白質分解酵素を多く含有する果実と、炭水化物分解酵素を多く含有する果実と、脂肪分解酵素を多く含有する果実と、を細断した果実片と、汚染域内に存する有機物や化学物質、無機物の一部を分解する耐性菌およびそれらが分泌する細胞外高分子物質の活性化および増殖を促進するアミノ酸を含有する酵母と、黒酢のもろみと、触媒機能を有するビタミンB群と、ブドウ糖と、クエン酸と、を混合したものであり、汚染域に継続して滴下または散布することにより、微生物とそれらが分泌する細胞外高分子物質を活性化および増殖して利用し、汚染物に耐性を持った新たな微生物を出現させて、それらの働きで汚染物の分解を継続的に促進し、浄化効率を向上する、環境汚染浄化補助剤。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
蛋白質をアミノ酸に分解する蛋白質分解酵素を多く含有する果実または野菜と、炭水化物をブドウ糖に分解する炭水化物分解酵素を多く含有する果実または野菜と、脂肪を脂肪酸に分解する脂肪分解酵素を多く含有する果実または野菜と、を細断した果実片と、
汚染域内に存する有機物や化学物質、無機物の一部を分解する耐性菌およびそれらが分泌する細胞外高分子物質の活性化および増殖を促進するアミノ酸を含有する酵母と、
黒酢のもろみと、
触媒機能を有するビタミンB群と、
ブドウ糖と、
クエン酸と、を混合したものであり、
汚染域に継続して滴下または散布することにより、そこに存在する微生物とそれらが分泌する細胞外高分子物質(EPS)を活性化および増殖して利用し、それらの汚染物に耐性を持った新たな微生物を出現させて、それらの働きで汚染物の分解を継続的に促進し、浄化効率を向上する、環境汚染浄化補助剤。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記蛋白質分解酵素を多く含む果実として、パイナップル、キウイ、青パパイヤ、メロン、リンゴまたは生姜を用いる、
請求項1に記載の環境汚染浄化補助剤。
【請求項3】
前記炭水化物分解酵素を多く含む果実として、大根、キャベツ、バナナ、山芋または生姜を用いる、
請求項1に記載の環境汚染浄化補助剤。
【請求項4】
前記脂肪分解酵素を多く含む果実として、アボガド、大根、かぶ、グレープフルーツまたはオレンジを用いる、
請求項1に記載の環境汚染浄化補助剤。
【請求項5】
蛋白質分解酵素を多く含有する果実または野菜と、炭水化物分解酵素を多く含有する果実または野菜と、脂肪分解酵素を多く含有する果実または野菜と、を細断して水に投入して果実液を生成する工程と、
サッカロミケス属の酵母、黒酢のもろみ、ビタミンBとブドウ糖を前記酵素液に加えて混合して混合液を作成する工程と、
前記混合液を40~45℃で1時間以上加熱する工程と、
加熱した前記混合液を常温で冷却する工程と、
冷却した前記混合液を濾過して酵素液を生成する工程と、
水にクエン酸を投入し、80℃で1時間以上加熱し、常温で冷却してクエン酸液を生成する工程と、
前記酵素液と前記クエン酸液を混合する工程と、から成る
環境汚染浄化補助剤の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、環境汚染浄化補助剤及びその製造方法に関する。
本発明は工場や家庭、商業施設等からの排水等に含まれる有害物質や有機化合物による汚染域(汚水処理場、河川、湖沼、海域等)や、農地から流出した化学肥料(窒素、リン等)の影響で水の富栄養化が進んだ河川や湖沼、海域に、継続的に滴下または散布することで、その汚染域に存在する微生物と、それらが分泌する細胞外高分子物質(EPS)を活性化・増殖させて利用し、それらの汚染物に耐性を持った微生物を出現させ、汚染物の分解を継続的に促進し、汚染域を継続的に浄化する環境汚染浄化補助剤およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
工場や家庭、商業施設等からの排水は汚水処理場の活性汚泥処理槽に主に集められ、処理槽内で処理されている。活性汚泥処理法は主に好気性微生物を利用するもので、バッキ槽内で微生物に空気を供給して好気性微生物を活性化し、それらの働きで有機物を分解する。処理できない汚染物質は沈殿槽で凝集剤を使用して汚染物質を凝集・沈殿させて汚泥を作り、一部は活性汚泥としてバッキ槽に返送される。残りの余剰汚泥は抜き取られて脱水・乾燥後、焼却処分や産廃処分場に埋め立て処分されている。上澄み水は殺菌処理したのちに河川等に処理水として排出される。
【0003】
汚水処理場の維持管理費のうち、凝集剤や微生物の栄養剤の費用や余剰汚泥の処分費が大きな負担となっている。また、余剰汚泥の焼却処分による二酸化炭素(CO

)の排出や、埋め立て処分場不足等の問題も発生している。
【0004】
農地から河川や湖沼、海域等に流出した化学肥料(窒素やリン等)の影響で水質の富栄養化が進むことで発生するアオコや赤潮、青潮の対策はあまりにも広範囲で大水量下で発生する為、現在の技術では有効な手段が見つかっていない。地球温暖化の影響もあり、毎年のように発生し、水産物に多大な被害が発生している。
【0005】
特許文献1の「環境汚染浄化補助剤、製造方法及びその散布装置」の特許技術は現在主に中国の汚水処理場で使用されている。該環境汚染浄化補助剤を使用することで、凝集剤や栄養剤の使用量低減と余剰汚泥量の低減等で維持管理費削減に貢献している。しかし、使用効果を確認できるまで1~3ヶ月ほどの期間がかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第7082360号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の環境汚染浄化補助剤では、使用効果を確認できるまで1~3ヶ月の期間がかかるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、従来技術より水質の改善率と浄化スピードを向上することを目的とし、従来技術と比較して短期間(1週間程度)で効果を確認できる環境汚染浄化補助剤及びその製造方法を提供することを目的する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の環境汚染浄化補助剤は、従来の環境汚染浄化補助剤の原材料の見直しと製造方法を改善したものである。
【0010】
本発明の環境汚染浄化補助剤は、蛋白質をアミノ酸に分解する蛋白質分解酵素を多く含有する果実と、炭水化物をブドウ糖に分解する炭水化物分解酵素を多く含有する果実と、脂肪を脂肪酸に分解する脂肪分解酵素を多く含有する果実と、を細断した果実片と、汚染域内に存する有機物や化学物質、無機物の一部を分解する耐性菌およびそれらが分泌する細胞外高分子物質(Extracellular polymeric substances:EPS)の活性化および増殖を促進するアミノ酸を含有する酵母と、黒酢のもろみと、触媒機能を有するビタミンB群と、ブドウ糖と、クエン酸と、を混合したものであり、汚染域に継続して滴下または散布することにより、そこに存在する微生物とそれらが分泌する細胞外高分子物質(EPS)を活性化および増殖して利用し、それらの汚染物に耐性を持った新たな微生物を出現させて、それらの働きで汚染物の分解を継続的に促進し、浄化効率を向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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