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公開番号2025013125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2024004986
出願日2024-01-17
発明の名称育児支援装置、育児支援方法および育児支援プログラム
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類G16H 20/00 20180101AFI20250117BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】子供と養育者との間の関係性を判定すること。
【解決手段】育児支援装置であって、子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得部と、取得した子供菌叢解析データおよび養育者菌叢解析データに基づいて、子供菌叢解析データと養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、子供菌叢の多様性と養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出部と、導出されたβ多様性指標に基づいて、子供と養育者との間の関係性を判定する関係性判定部と、を備えた。
【選択図】図2A
特許請求の範囲【請求項１】
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得部と、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢解析データと前記養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、前記子供菌叢の多様性と前記養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出部と、
導出された前記β多様性指標に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定部と、
を備えた育児支援装置。
続きを表示（約 1,700 文字）【請求項２】
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得部と、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢の多様性を表す指標として子供α多様性指標と、前記養育者菌叢の多様性を表す指標として養育者α多様性指標と、を導出するα多様性指標導出部と、
導出された前記子供α多様性指標と前記養育者α多様性指標との比に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定部と、
を備えた育児支援装置。
【請求項３】
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢の多様性を表す指標として子供α多様性指標と、前記養育者菌叢の多様性を表す指標として養育者α多様性指標と、を導出するα多様性指標導出部をさらに備え、
前記関係性判定部は、前記子供α多様性指標と前記養育者α多様性指標との比に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する請求項１に記載の育児支援装置。
【請求項４】
前記β多様性指標は、Ｂｒａｙ－Ｃｕｒｔｉｓ距離である請求項１又は３に記載の育児支援装置。
【請求項５】
前記子供菌叢は、前記子供の皮膚から採取されたものであり、
前記養育者菌叢は、前記養育者の皮膚から採取されたものである請求項１から３のいずれか一項に記載の育児支援装置。
【請求項６】
前記養育者菌叢は、前記養育者の前腕の皮膚から採取されたものである請求項５に記載の育児支援装置。
【請求項７】
前記関係性判定部による判定結果に基づいて、前記関係性を改善するための提案を生成する提案生成部と、
生成された前記提案を所定通知先へ通知する通知制御部と、
をさらに備えた請求項１から３および６のいずれか一項に記載の育児支援装置。
【請求項８】
前記関係性判定部は、前記関係性として、前記養育者の育児ストレスおよび前記養育者の養育態度を判定し、
前記提案生成部により生成される前記提案は、前記養育者の育児行動に関するレコメンド、前記養育者の養育態度に関するレコメンド、前記子供と前記養育者との間のスキンシップに関するレコメンドおよび外部からの支援が必要であることに関するレコメンドの少なくとも１つを含む請求項７に記載の育児支援装置。
【請求項９】
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得ステップと、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢解析データと前記養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、前記子供菌叢の多様性と前記養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出ステップと、
導出された前記β多様性指標に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定ステップと、
を含む育児支援方法。
【請求項１０】
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得ステップと、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢解析データと前記養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、前記子供菌叢の多様性と前記養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出ステップと、
導出された前記β多様性指標に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定ステップと、
をコンピュータに実行させる育児支援プログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、育児支援装置、育児支援方法および育児支援プログラムに関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
上記技術分野において、特許文献１には、ユーザの腸内細菌データに基づいて、ユーザの腸内環境の良好度合を示すスコアと腸内細菌叢のタイプとを判定し、スコアとタイプとに基づいて、ユーザの健康状態を改善させる提案を報知することが開示されている（請求項１等）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０２２／２７００８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記特許文献１に記載の技術では、ユーザ自身の健康状態を把握することはできるが、子供と養育者との間の関係性を判定することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
上記目的を達成するため、本発明に係る育児支援装置は、
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得部と、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢解析データと前記養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、前記子供菌叢の多様性と前記養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出部と、
導出された前記β多様性指標に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定部と、
を備えた。
【０００６】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る育児支援方法は、
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得ステップと、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢解析データと前記養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、前記子供菌叢の多様性と前記養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出ステップと、
導出された前記β多様性指標に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定ステップと、
を含む。
【０００７】
さらに、上記目的を達成するため、本発明に係る育児支援プログラムは、
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得ステップと、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢解析データと前記養育者菌叢解析データとの類似性を表す指標として、前記子供菌叢の多様性と前記養育者菌叢の多様性との相違度を表すβ多様性指標を導出するβ多様性指標導出ステップと、
導出された前記β多様性指標に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【０００８】
さらにまた、上記目的を達成するため、本発明に係る育児支援装置は、
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得部と、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢の多様性を表す指標として子供α多様性指標と、前記養育者菌叢の多様性を表す指標として養育者α多様性指標と、を導出するα多様性指標導出部と、
導出された前記子供α多様性指標と前記養育者α多様性指標との比に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定部と、
を備えた。
【０００９】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る育児支援方法は、
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得ステップと、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢の多様性を表す指標として子供α多様性指標と、前記養育者菌叢の多様性を表す指標として養育者α多様性指標と、を導出するα多様性指標導出ステップと、
導出された前記子供α多様性指標と前記養育者α多様性指標との比に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定ステップと、
を含む。
【００１０】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る育児支援プログラムは、
子供から採取された子供菌叢を解析して得られる子供菌叢解析データと、前記子供の養育者から採取された養育者菌叢を解析して得られる養育者菌叢解析データと、を取得する菌叢解析データ取得ステップと、
取得した前記子供菌叢解析データおよび前記養育者菌叢解析データに基づいて、前記子供菌叢の多様性を表す指標として子供α多様性指標と、前記養育者菌叢の多様性を表す指標として養育者α多様性指標と、を導出するα多様性指標導出ステップと、
導出された前記子供α多様性指標と前記養育者α多様性指標との比に基づいて、前記子供と前記養育者との間の関係性を判定する関係性判定ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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