TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025012109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114698
出願日2023-07-12
発明の名称圧縮機及び冷凍装置
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類F04B 39/02 20060101AFI20250117BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】電動機の固定子上方でのガス流れ乱れを抑制し圧縮機の油上がりを低減する。
【解決手段】圧縮機(10)は、圧縮機構(30)と、駆動軸(40)と、駆動軸を回転させて圧縮機構を駆動する電動機(70)と、を備える。駆動軸は、上下方向に延びる。電動機は、駆動軸に結合された回転子(71)と、回転子よりも外周側に配置された固定子(72)と、を含む。回転子には、上下方向に貫通する第1ガス通路(75)が設けられる。回転子よりも上方には、蓋部材(110)及び筒部材(103)が配置される。蓋部材は、回転子の上端(71a)における第1ガス通路の開口端(75a)に対面する板状である。筒部材は、第1ガス通路よりも外周側で蓋部材から下方に延びる。筒部材の下端(103a)と回転子の上端との間には、筒部材の周方向に延びる隙間(120)が形成される。回転子の上端と蓋部材と筒部材とに囲まれて隙間を通じて外周側に開口する第1空間(U)が形成される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮機構(30)と、
駆動軸(40)と、
前記駆動軸(40)を回転させて前記圧縮機構(30)を駆動する電動機(70)と、を備え、
前記駆動軸(40)は、上下方向に延びており、
前記電動機(70)は、前記駆動軸(40)に結合された回転子(71)と、前記回転子(71)よりも外周側に配置された固定子(72)と、を含み、
前記回転子(71)には、上下方向に貫通する第1ガス通路(75)が設けられており、
前記回転子(71)よりも上方には、蓋部材(110)及び筒部材(103)が配置されており、
前記蓋部材(110)は、前記回転子(71)の上端(71a)における前記第1ガス通路(75)の開口端(75a)に対面する板状であり、
前記筒部材(103)は、前記第1ガス通路(75)よりも外周側で前記蓋部材(110)から下方に延びており、
前記筒部材(103)の下端(103a)と前記回転子(71)の上端(71a)との間には、前記筒部材(103)の周方向に延びる隙間(120)が形成されており、
前記回転子(71)の上端(71a)と前記蓋部材(110)と前記筒部材(103)とに囲まれて前記隙間(120)を通じて外周側に開口する第1空間(U)が形成されている、
圧縮機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記駆動軸(40)には、前記蓋部材(110)よりも上方に配置されたバランスウエイト(60)と、前記バランスウエイト(60)の外周部(60b)を覆うカバー(100)と、が設けられており、
前記カバー(100)は、前記バランスウエイト(60)の下端(60c)よりも下方に延びており、
前記筒部材(103)は、前記カバー(100)における前記バランスウエイト(60)の下端(60c)よりも下方に延びた部分である、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
前記蓋部材(110)は、前記バランスウエイト(60)の下面(60d)に固定されている、
請求項2に記載の圧縮機。
【請求項4】
前記圧縮機構(30)と前記駆動軸(40)と前記電動機(70)とを収容するケーシング(20)を備え、
前記固定子(72)の外周部(72c)と前記ケーシング(20)との間には、上下方向に延びる第2ガス通路(76)が設けられている、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項5】
前記固定子(72)には、前記固定子(72)の周方向に沿って間隔を空けて配置されたコイル(73)が設けられており、
隣り合う前記コイル(73)同士の間には、上下方向に延びる第3ガス通路(77)が設けられている、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項6】
前記筒部材(103)の外径(D1)は、前記回転子(71)の外径(D3)以下である、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項7】
前記蓋部材(110)と前記回転子(71)の上端(71a)との距離(h)と、前記筒部材(103)の下端(103a)と前記回転子(71)の上端(71a)との距離(d)とは、d≦h/3の関係にある、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項8】
前記筒部材(103)の下端(103a)と前記回転子(71)の上端(71a)との距離(d)と、前記筒部材(103)の内径(D2)と、全ての前記第1ガス通路(75)の全断面積(M)と、円周率(π)とは、M/(π×D2)≦dの関係にある、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項9】
前記蓋部材(110)と前記筒部材(103)とは、互いに一体である、
請求項1に記載の圧縮機。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1つに記載の圧縮機(10)を備える冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、圧縮機及び冷凍装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の圧縮機は、圧縮機構と、駆動軸と、駆動軸を回転させて圧縮機構を駆動する電動機と、を備える。駆動軸は、上下方向に延びている。電動機の回転子には、上下方向に貫通するガス通路が設けられている。電動機において、回転子よりも外周側には、固定子が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-017849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に係る圧縮機では、電動機の回転子に設けられたガス通路には、ガスが上方に流れる。通常、複数のガス通路が、回転子の周方向に沿って間隔を空けて並んで配置されている。回転子は、周方向に回転する。ガスは、回転子の上端におけるガス通路の開口端から、上方に吐出される。
【0005】
回転子には、ガス通路が有る領域とガス通路が無い領域とが、周方向に交互に並んで配置されている。回転子にガス通路が有る領域では、固定子の上方の空間へ向かって上方且つ外周側に吐出されるガスの流速が相対的に高くなり、回転子にガス通路が無い領域では、固定子の上方の空間へ向かって上方且つ外周側に吐出されるガスの流速が相対的に低くなる。
【0006】
このような状態で回転子が回転すると、回転子の上端におけるガス通路の開口端から吐出されたガスの流れの影響によって、固定子の上方の空間におけるガスの流れが乱れる。
【0007】
固定子の上方の空間におけるガスの流れが乱れると、圧縮機の油上がりが増大して圧縮機の信頼性が低下してしまう。
【0008】
本開示の目的は、圧縮機において、電動機の固定子の上方の空間でガスの流れが乱れるのを抑制することによって油上がりを低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の第1の態様は、圧縮機(10)を対象とする。この圧縮機(10)は、圧縮機構(30)と、駆動軸(40)と、前記駆動軸(40)を回転させて前記圧縮機構(30)を駆動する電動機(70)と、を備え、前記駆動軸(40)は、上下方向に延びており、前記電動機(70)は、前記駆動軸(40)に結合された回転子(71)と、前記回転子(71)よりも外周側に配置された固定子(72)と、を含み、前記回転子(71)には、上下方向に貫通する第1ガス通路(75)が設けられており、前記回転子(71)よりも上方には、蓋部材(110)及び筒部材(103)が配置されており、前記蓋部材(110)は、前記回転子(71)の上端(71a)における前記第1ガス通路(75)の開口端(75a)に対面する板状であり、前記筒部材(103)は、前記第1ガス通路(75)よりも外周側で前記蓋部材(110)から下方に延びており、前記筒部材(103)の下端(103a)と前記回転子(71)の上端(71a)との間には、前記筒部材(103)の周方向に延びる隙間(120)が形成されており、前記回転子(71)の上端(71a)と前記蓋部材(110)と前記筒部材(103)とに囲まれて前記隙間(120)を通じて外周側に開口する第1空間(U)が形成されている。
【0010】
第1の態様に係る圧縮機(10)によれば、ガスは、電動機(70)の回転子(71)の上端(71a)における第1ガス通路(75)の開口端(75a)から上方に吐出されて、回転子(71)の上端(71a)と蓋部材(110)と筒部材(103)とに囲まれた第1空間(U)に導入される。ガスは、第1空間(U)で一時的に滞留して、周方向に拡散される。ガスは、第1空間(U)内から、筒部材(103)の下端(103a)と回転子(71)の上端(71a)との隙間(120)を通じて、第1空間(U)外にある固定子(72)の上方の空間へ向かって、外周側に排出される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

ダイキン工業株式会社
容器
12日前
ダイキン工業株式会社
冷凍装置
15日前
ダイキン工業株式会社
冷凍装置
15日前
ダイキン工業株式会社
冷却装置
2日前
ダイキン工業株式会社
生成システム
1日前
ダイキン工業株式会社
シラン化合物
11日前
ダイキン工業株式会社
化学機械研磨装置
12日前
ダイキン工業株式会社
圧縮機及び冷凍装置
8日前
ダイキン工業株式会社
圧縮機及び冷凍装置
1日前
ダイキン工業株式会社
報知システム、制御装置
2日前
ダイキン工業株式会社
ファン及び空気調和装置
12日前
ダイキン工業株式会社
情報処理方法、情報処理装置
12日前
ダイキン工業株式会社
フッ素ゴム組成物および成形品
8日前
ダイキン工業株式会社
アプリケーション開発システム
1日前
ダイキン工業株式会社
フッ素ゴム組成物および成形品
8日前
ダイキン工業株式会社
フルオロポリエーテル基含有化合物
8日前
ダイキン工業株式会社
フルオロポリエーテル基含有化合物
8日前
ダイキン工業株式会社
送風構造および空気調和機の室内機
12日前
ダイキン工業株式会社
統合監視装置、方法、およびプログラム
2日前
ダイキン工業株式会社
スラッジ回収装置及びスラッジ回収方法
2日前
ダイキン工業株式会社
冷凍装置
12日前
ダイキン工業株式会社
アキシャルギャップ型モータ、送風装置、及び空気調和機
15日前
ダイキン工業株式会社
レポート作成システム、レポート作成方法、及びプログラム
8日前
ダイキン工業株式会社
刺激特定プログラム、刺激特定装置、および刺激特定システム
8日前
ダイキン工業株式会社
構成部材の製造方法、構成部材、及び構成部材を備えたファン
12日前
ダイキン工業株式会社
腸状態推定プログラム、腸状態推定装置、および腸状態推定システム
8日前
ダイキン工業株式会社
冷媒サイクルシステム
12日前
ダイキン工業株式会社
含窒素芳香族環を有する含フッ素ポリマー、その製造方法及びその組成物
8日前
ダイキン工業株式会社
熱源ユニット及び空気調和装置
10日前
ダイキン工業株式会社
誘電体、銅張積層体及びそれらの製造方法
8日前
ダイキン工業株式会社
ポリテトラフルオロエチレン、電気化学デバイス用バインダー、電極合剤、電極、及び、二次電池
12日前
ダイキン工業株式会社
フッ素樹脂フィルム、金属張積層板及び回路用基板
8日前
ダイキン工業株式会社
ポリテトラフルオロエチレン組成物、電気化学デバイス用バインダー、電極合剤、電極、及び、二次電池
12日前
ダイキン工業株式会社
テトラフルオロエチレン系ポリマー組成物、電気化学デバイス用バインダー、電極合剤、電極、及び、二次電池
4日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素モノマー及びフッ化物イオンを含有する組成物、フッ化物イオン含有量が低減された含フッ素モノマーを製造する方法、及び含フッ素モノマーを精製する方法
8日前
ダイキン工業株式会社
含フッ素ポリマー及び非プロトン性溶媒を含有する組成物、含フッ素ポリマー、含フッ素ポリマー溶解液の製造方法、フッ素モノマー及び非プロトン性溶媒の混合物の製造方法、並びに含フッ素ポリマーの製造方法
8日前
続きを見る