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公開番号
2025013297
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024112426
出願日
2024-07-12
発明の名称
フッ素ゴム組成物および成形品
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類
C08L
27/12 20060101AFI20250117BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】従来のフッ素ゴム組成物と同様に、架橋させることにより優れた性質を有するフッ素ゴム成形品を得ることができ、しかも、架橋時の架橋誘導時間(T10)が長いフッ素ゴム組成物を提供すること。
【解決手段】フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有し、有機酸(c)が、酸基を分子内に1個有する炭素数3~10の有機酸、および、酸基を分子内に2個以上有する炭素数2~10の有機酸からなる群より選択される少なくとも1種であるフッ素ゴム組成物を提供する。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有し、
有機酸(c)が、酸基を分子内に1個有する炭素数3~10の有機酸、および、酸基を分子内に2個以上有する炭素数2~10の有機酸からなる群より選択される少なくとも1種であるフッ素ゴム組成物。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
有機酸(c)が、クエン酸、フタル酸、安息香酸、アジピン酸およびシュウ酸からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項3】
架橋剤(b)が、一般式(b1)~(b6)に示される化合物からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
一般式(b1):
TIFF
2025013297000014.tif
31
144
(式中、xは1以上の整数であり、ベンゼン環に結合する水素原子は、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基によって置換されていてもよい。)
一般式(b2):
TIFF
2025013297000015.tif
25
144
(式中、ベンゼン環に結合する水素原子は、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基によって置換されていてもよい。)
一般式(b3):
TIFF
2025013297000016.tif
38
138
(式中、ベンゼン環に結合する水素原子は、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基によって置換されていてもよい。)
一般式(b4):
TIFF
2025013297000017.tif
46
148
(式中、ベンゼン環に結合する水素原子は、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基によって置換されていてもよい。)
一般式(b5):
TIFF
2025013297000018.tif
29
145
(式中、ベンゼン環に結合する水素原子は、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基によって置換されていてもよい。)
一般式(b6):
TIFF
2025013297000019.tif
31
145
(式中、ベンゼン環に結合する水素原子は、炭化水素基、ハロゲン原子、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基またはアシル基によって置換されていてもよい。)
【請求項4】
架橋剤(b)が、
1,6-ジヒドロキシナフタレン、
2,7-ジヒドロキシナフタレン、
3,5-ジヒドロキシ安息香酸メチル、
3’,5’-ジヒドロキシアセトフェノン、
4,4’-チオジフェノール、
4,4’-ジヒドロキシジフェニルエーテル、
レソルシノール、および、
4-クロロレソルシノール
からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項5】
有機酸(c)を含有するフッ素ゴム組成物(A)の架橋誘導時間(T10
A
)が、有機酸(c)を含有しない以外はフッ素ゴム組成物(A)と同じ成分を含有するフッ素ゴム組成物(B)の架橋誘導時間(T10
B
)に対して、1.2倍以上である請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項6】
さらに、架橋促進剤(d)を含有する請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項7】
さらに、受酸剤(e)を含有する請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項8】
フッ素ゴム(a)が、ビニリデンフルオライド単位を含有するフッ素ゴムであり、
架橋剤(b)が、ポリオール架橋剤であり、
有機酸(c)が、クエン酸、フタル酸、安息香酸およびアジピン酸からなる群より選択される少なくとも1種であり、
さらに、架橋促進剤(d)および受酸剤(e)を含有し、
架橋促進剤(d)が、第4級アンモニウム塩であり、
受酸剤(e)が、金属酸化物、金属水酸化物、アルカリ金属ケイ酸塩、弱酸の金属塩およびハイドロタルサイトからなる群より選択される少なくとも1種であり、
架橋剤(b)の含有量が、フッ素ゴム100質量部に対して、0.1~10質量部であり、
有機酸(c)の含有量が、フッ素ゴム100質量部に対して、0.05~10質量部であり、
架橋促進剤(d)の含有量が、フッ素ゴム100質量部に対して、0.1~10質量部であり、
受酸剤(e)の含有量が、フッ素ゴム100質量部に対して、0.1~20質量部である
請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物。
【請求項9】
請求項1または2に記載のフッ素ゴム組成物から得られる成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、フッ素ゴム組成物および成形品に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エラストマー性コポリマー、トリオルガノスルホニウム化合物、および、芳香族ポリヒドロキシ化合物からなる硬化エラストマー製造用組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭64-418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示では、従来のフッ素ゴム組成物と同様に、架橋させることにより優れた性質を有するフッ素ゴム成形品を得ることができ、しかも、架橋時の架橋誘導時間(T10)が長いフッ素ゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有し、有機酸(c)が、酸基を分子内に1個有する炭素数3~10の有機酸、および、酸基を分子内に2個以上有する炭素数2~10の有機酸からなる群より選択される少なくとも1種であるフッ素ゴム組成物が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、従来のフッ素ゴム組成物と同様に、架橋させることにより優れた性質を有するフッ素ゴム成形品を得ることができ、しかも、架橋時の架橋誘導時間(T10)が長いフッ素ゴム組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0008】
<フッ素ゴム組成物>
本開示のフッ素ゴム組成物は、フッ素ゴム(a)、架橋剤(b)および有機酸(c)を含有する。
【0009】
従来、架橋することによりフッ素ゴム成形品を与えるフッ素ゴム組成物として、特許文献1に記載のように、エラストマー性コポリマー、および、ビスフェノールAFとして知られているヘキサフルオロイソプロピリデン-ビス(4-ヒドロキシベンゼン)であるビスフェノール化合物を含有するフッ素ゴム組成物が知られている。
【0010】
このような従来のフッ素ゴム組成物は、架橋誘導時間(T10)が比較的短く、成形するための金型にフッ素ゴム組成物が十分に充填される前に架橋反応が進行してしまい、成形不良が生じることがある。また、このような従来のフッ素ゴム組成物を長期間保存すると、架橋反応が徐々に進行してしまうことがある。したがって、長期間保存したフッ素ゴム組成物を成形および架橋してフッ素ゴム成形品を製造すると、成形不良が生じることがある。
(【0011】以降は省略されています)
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