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公開番号2025006049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106601
出願日2023-06-29
発明の名称給紙用ロール
出願人住友理工株式会社
代理人個人
主分類B65H 3/06 20060101AFI20250109BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ロール表面の摩耗を抑えて耐久性を確保するとともに、ロール表面に付着する紙紛を除去して紙詰まりを抑えることが可能な給紙用ロールを提供する。
【解決手段】軸体12aと、軸体12aの外周面上に形成された弾性体層12bと、を備え、弾性体層12bの外周面上に、通紙方向に沿って傾斜が大きくなる順目の斜面13aを有する凸部13を備え、順目の斜面13aの角度θ1が、25°以上55°以下であり、荷重500gにおける、ニップ幅とロール面長の積に対するニップ面積の割合が、0.2以上0.6以下である、給紙用ロール12とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
軸体と、前記軸体の外周面上に形成された弾性体層と、を備え、
前記弾性体層の外周面上に、通紙方向に沿って傾斜が大きくなる順目の斜面を有する凸部を備え、
前記順目の斜面の角度が、25°以上55°以下であり、
荷重500gにおける、ニップ幅とロール面長の積に対するニップ面積の割合が、0.2以上0.6以下である、給紙用ロール。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記凸部の頂部には、前記凸部の順目の斜面よりも角度の小さい頂面を有する、請求項1に記載の給紙用ロール。
【請求項3】
前記凸部の底面の周方向長さに対する前記頂面の周方向長さの割合が、0.05以上0.3以下である、請求項2に記載の給紙用ロール。
【請求項4】
前記凸部は、通紙方向の反対方向に沿って傾斜が大きくなる逆目の斜面を有し、前記逆目の斜面の角度が、前記順目の斜面の角度よりも大きく構成されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給紙用ロール。
【請求項5】
前記逆目の斜面の角度が、60°以上90°以下である、請求項4に記載の給紙用ロール。
【請求項6】
前記凸部の高さが、40μm以上200μm以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給紙用ロール。
【請求項7】
前記弾性体層の表面のJIS-A硬度が、35°以上75°以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給紙用ロール。
【請求項8】
前記凸部の頂部には、前記凸部の順目の斜面よりも角度の小さい頂面を有し、
前記凸部の底面の周方向長さに対する前記頂面の周方向長さの割合が、0.05以上0.3以下であり、
前記凸部は、通紙方向の反対方向に沿って傾斜が大きくなる逆目の斜面を有し、前記逆目の斜面の角度が、前記順目の斜面の角度よりも大きく構成され、
前記逆目の斜面の角度が、60°以上90°以下であり、
前記凸部の高さが、40μm以上200μm以下であり、
前記弾性体層の表面のJIS-A硬度が、35°以上75°以下である、請求項1に記載の給紙用ロール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を採用する複写機、プリンター、ファクシミリなどの電子写真機器において好適に用いられる給紙用ロールに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式を採用する複写機、プリンター、ファクシミリなどの電子写真機器は、給紙装置を備える。給紙装置は、給紙カセット内の用紙を送り出す引込ロール(ピックアップロール)、送り出された用紙を搬送する紙送りロール(フィードロール)および分離ロール(リタードロール)を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平2000-281223号公報
特開平2022-164161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これら給紙用ロールは、ゴム由来のタック性により用紙との摩擦を維持し、用紙を搬送している。給紙用ロールは、要求される使用寿命の間、用紙の搬送機能を維持し続ける必要がある。しかしながら、搬送される用紙からは、炭酸カルシウムに代表されるような紙紛が都度脱落し、ロール表面に付着する。ロール表面に紙紛が付着することで、ゴムと用紙の接触が阻害され、搬送機能が低下する。これにより、紙詰まりが起きる。
【0005】
特許文献1では、円筒状の回転体の外周面に、回転軸と平行する方向に突起条を設け、その突起条の山の形状を従来よりも鋭角状とすることで、用紙への食いつきがよくなり、用紙の給送を確実安定に行うこととしている。また、特許文献2では、フィードローラの凸条が軸方向に延び、リタードローラの凸条が周方向に延びることで、フィードローラの凸条間の溝部およびリタードローラの凸条間の溝部に紙紛等の微細粉を逃し、フィードローラの凸条とリタードローラの凸条の間のニップ部に紙紛が滞留するのを抑制することとしている。
【0006】
しかしながら、これまでは、ロール表面に付着する紙紛をいかにスムーズに除去できるか、という点に注目されておらず、紙紛による紙詰まりの抑制については改良の余地があった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、ロール表面の摩耗を抑えて耐久性を確保するとともに、ロール表面に付着する紙紛を除去して紙詰まりを抑えることが可能な給紙用ロールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る給紙用ロールは、軸体と、前記軸体の外周面上に形成された弾性体層と、を備え、前記弾性体層の外周面上に、通紙方向に沿って傾斜が大きくなる順目の斜面を有する凸部を備え、前記順目の斜面の角度が、25°以上55°以下であり、荷重500gにおける、ニップ幅とロール面長の積に対するニップ面積の割合が、0.2以上0.6以下である。
【0009】
前記凸部の頂部には、前記凸部の順目の斜面よりも角度の小さい頂面を有するとよい。この際、前記凸部の底面の周方向長さに対する前記頂面の周方向長さの割合は、0.05以上0.3以下であるとよい。そして、前記凸部は、通紙方向の反対方向に沿って傾斜が大きくなる逆目の斜面を有しているとよい。この際、前記逆目の斜面の角度は、前記順目の斜面の角度よりも大きく構成されているとよい。そして、前記逆目の斜面の角度は、60°以上90°以下であるとよい。そして、前記凸部の高さは、40μm以上200μm以下であるとよい。そして、前記弾性体層の表面のJIS-A硬度は、35°以上75°以下であるとよい。
【0010】
(1)本発明に係る給紙用ロールは、軸体と、前記軸体の外周面上に形成された弾性体層と、を備え、前記弾性体層の外周面上に、通紙方向に沿って傾斜が大きくなる順目の斜面を有する凸部を備え、前記順目の斜面の角度が、25°以上55°以下であり、荷重500gにおける、ニップ幅とロール面長の積に対するニップ面積の割合が、0.2以上0.6以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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