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公開番号2025003058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103519
出願日2023-06-23
発明の名称粒子分離チップおよび粒子分離装置
出願人シスメックス株式会社
代理人個人,個人
主分類B01J 19/00 20060101AFI20241226BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】粒子を分離する際のスループットを高めることが可能な粒子分離チップおよび粒子分離装置を提供する。
【解決手段】試料に含まれる複数の粒子を粒子の大きさに基づいて分離するための粒子分離チップ1は、内部にマイクロ流路1aを有する上基板10および下基板20と複数の孔の形成された多孔シート30とを含む。マイクロ流路1aは、上流側に設けられた第1の粒子および第1の粒子より小さい第2の粒子を含む第1の試料が送り込まれる入口101と、下流側に設けられた主に第1の粒子を含む第2の試料が取り出される出口104と、を有する主流路100と、主流路100の流れ方向に沿った複数の分岐箇所において主流路100と連通し、下流側に第2の粒子を含む第3の試料が取り出される出口213を有する分岐流路200と、を備える。複数の分岐箇所において、主流路100と分岐流路200は多孔シート30の孔を介して連通する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
試料に含まれる複数の粒子を粒子の大きさに基づいて分離するための粒子分離チップであって、
内部にマイクロ流路を有する基板と複数の孔の形成された多孔シートとを含み、
前記マイクロ流路は、
上流側に設けられた第1の粒子および前記第1の粒子より小さい第2の粒子を含む試料が送り込まれる入口と、下流側に設けられた主に前記第1の粒子を含む試料が取り出される第1の出口と、を有する主流路と、
前記主流路の流れ方向に沿った複数の分岐箇所において前記主流路と連通し、下流側に前記第2の粒子を含む試料が取り出される第2の出口を有する分岐流路と、を備え、
前記複数の分岐箇所において、前記主流路と前記分岐流路は前記多孔シートの前記孔を介して連通する、粒子分離チップ。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記主流路および前記分岐流路が、前記入口から導入された前記試料のうち一部の試料が前記分岐流路に流れ、残りの試料が前記主流路に流れることにより、前記第1の粒子が前記第1の出口から導出され、前記第2の粒子が前記第2の出口から導出されるように構成されている、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項3】
前記主流路の流路幅は、100μm以上50mm以下である、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項4】
前記主流路の流路幅は、500μm以上50mm以下である、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項5】
前記分岐流路は、前記分岐箇所において前記主流路と連通する、平面視で前記主流路と非平行に配置された流路を含む、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項6】
前記分岐箇所において前記主流路と連通する前記流路は、平面視で前記主流路と交差して配置され、前記第2の粒子を含む前記試料を前記主流路の両側に流す、請求項5に記載の粒子分離チップ。
【請求項7】
前記分岐流路は、前記分岐箇所において前記主流路と連通する流路を、2本以上15000本以下含む、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項8】
前記分岐流路は、前記粒子分離チップの使用状態において前記主流路の下方に配置されている、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項9】
前記主流路は、前記分岐箇所より上流側に設けられたシース液の入口をさらに有する、請求項1に記載の粒子分離チップ。
【請求項10】
前記シース液の入口は、前記主流路を流れる前記試料の上側から前記シース液を導入するための入口である、請求項9に記載の粒子分離チップ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粒子分離チップおよび粒子分離装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、マイクロ流路を用いた粒子分離方法が種々開発されている。例えば、以下の非特許文献1には、水力学的濾過法を用いた粒子の分離方法が開示されている。この分離方法では、主流路と、主流路から分岐した複数の分岐流路とからなるマイクロ流路が用いられる。試料が主流路に導入されることにより、粒子の大きさに基づいて、粒子が主流路と分岐流路との間で分離される。この分離方法によれば、分離による粒子に対するダメージが少なく、また、流路の構造もシンプルにできる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
松田美由紀、外2名、「水力学的濾過法を用いた血液細胞の分級」、電気学会論文誌E、一般社団法人電気学会、2008年、128巻、10号、p. 396―401
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような水力学的濾過法を利用したマイクロ流路は、実験室レベルでの使用は可能かもしれないが、実用レベル、例えば、製品開発現場や臨床現場において求められる高い試料処理能力(スループット)を満足するものではなかった。
【0005】
かかる課題に鑑み、本発明は、製品開発現場や臨床現場において十分な試料処理能力(スループット)を発揮できる粒子分離チップおよび粒子分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の粒子分離チップ(1、CP1~CP5、CP11~CP16)は、内部にマイクロ流路(1a)を有する基板(10、20)と複数の孔(31)の形成された多孔シート(30)とを含む。マイクロ流路(1a)は、上流側に設けられた第1の粒子および第1の粒子より小さい第2の粒子を含む試料が送り込まれる入口(101)と、下流側に設けられた主に第1の粒子を含む試料が取り出される第1の出口(104)と、を有する主流路(100)と、主流路(100)の流れ方向に沿った複数の分岐箇所(B)において主流路(100)と連通し、下流側に第2の粒子を含む試料が取り出される第2の出口(213)を有する分岐流路(200)と、を備える。複数の分岐箇所(B)において、主流路(100)と分岐流路(200)は多孔シート(30、PS1~PS7)の孔(31)を介して連通する。
【0007】
本発明の粒子分離チップによれば、主流路と分岐流路は、複数の分岐箇所(B)において、多孔シートの孔を介して連通する。これにより、製品開発現場や臨床現場において十分な試料処理能力(スループット)を発揮できる。
【0008】
本発明の粒子分離装置(2)は、上記発明の粒子分離チップ(1、CP1~CP5、CP11~CP16)と、粒子分離チップ(1、CP1~CP5、CP11~CP16)が載置される設置部(41)と、粒子分離チップ(1、CP1~CP5、CP11~CP16)における試料の入口(101)およびシース液の入口(102、103)のそれぞれに試料およびシース液を導入し、前記マイクロ流路(1a)内の液体を送液する送液部(61~63)と、第1の出口(104)に連通する第1の粒子の第1回収部(64)と、第2の出口(213)に連通する第2の粒子の第2回収部(65)と、を備える。
【0009】
本発明の粒子分離装置によれば、粒子分離チップを設置部に載置し、送液部を駆動して第1の試料およびシース液を導入することにより、第1回収部および第2回収部から、それぞれ第1の粒子および第2の粒子を円滑に回収できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、製品開発現場や臨床現場において十分な試料処理能力(スループット)を発揮できる粒子分離チップおよび粒子分離装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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