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公開番号2025001264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100758
出願日2023-06-20
発明の名称車載用制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20241225BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】パワーコントロールユニット内の電流センサの過熱を抑制する
【解決手段】パワーコントロールユニットは、発電機用インバータ、モータ用インバータ、昇圧コンバータ、昇圧コンバータのリアクトルに流れる電流を検出するリアクトル電流センサ、発電機電流を検出する発電機電流センサを有する。車載用制御装置は、リアクトル電流センサの温度が第1所定温度以上のときには、発電機の回生トルクが大きくなるように発電機用インバータを制御し、発電機電流センサの温度が第2所定温度以上のときには、発電機用インバータに作用する電圧が大きくなるように昇圧インバータを制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
バッテリと、
発電機と、
駆動用のモータと、
前記発電機を駆動する発電機用インバータ、前記モータを駆動するモータ用インバータ、前記バッテリと前記発電機用インバータおよび前記モータ用インバータとの間の電力ラインに取り付けられた昇圧インバータ、前記昇圧インバータのリアクトルに流れるリアクトル電流を検出するリアクトル電流センサ、前記発電機に流れる発電機電流を検出する発電機電流センサを有するパワーコントロールユニットと、
前記発電機用インバータと前記モータ用インバータと昇圧インバータとを制御する車載用制御装置と、
を備える電動車における前記車載用制御装置であって、
前記リアクトル電流センサの温度が第1所定温度以上のときには、前記発電機の回生トルクが大きくなるように前記発電機用インバータを制御し、
前記発電機電流センサの温度が第2所定温度以上のときには、前記発電機用インバータに作用する電圧が大きくなるように前記昇圧インバータを制御する、
ことを特徴とする車載用制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車載用制御装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術としては、交流負荷の駆動電圧を還流ダイオードが接続されたスイッチング素子のスイッチング動作により生成するインバータ装置を制御するインバータ制御装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。このインバータ制御装置では、交流負荷に流れる電流の大きさの低レベル側で、電流の大きさのより高レベル側よりもスイッチング素子のスイッチング速度を小さくしており、これにより、スイッチング損失を好適に抑制しながら、サージ電圧を極力低減可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-065742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バッテリや発電機、昇圧インバータを搭載する電動車では、高出力化が求められており、そのために発電機を駆動するインバータや昇圧インバータなどを収納するパワーコントロールユニット(PCU)の耐熱性の向上が課題とされている。こうしたパワーコントロールユニット内では、電流センサは電流値による発熱感度が高いため、電流センサの熱対策が困難で過熱しやすくなる。
【0005】
本開示の車載用制御装置は、パワーコントロールユニット内の電流センサの過熱を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車載用制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の車載用制御装置は、バッテリと、発電機と、駆動用のモータと、前記発電機を駆動する発電機用インバータ、前記モータを駆動するモータ用インバータ、前記バッテリと前記発電機用インバータおよび前記モータ用インバータとの間の電力ラインに取り付けられた昇圧インバータ、前記昇圧インバータのリアクトルに流れるリアクトル電流を検出するリアクトル電流センサ、前記発電機に流れる発電機電流を検出する発電機電流センサを有するパワーコントロールユニットと、前記発電機用インバータと前記モータ用インバータと昇圧インバータとを制御する車載用制御装置と、を備える電動車における前記車載用制御装置であって、
前記リアクトル電流センサの温度が第1所定温度以上のときには、前記発電機の回生トルクが大きくなるように前記発電機用インバータを制御し、前記発電機電流センサの温度が第2所定温度以上のときには、前記発電機用インバータに作用する電圧が大きくなるように前記昇圧インバータを制御する、ことを特徴とする。
【0008】
この本開示の車載用制御装置では、リアクトル電流センサの温度が第1所定温度以上のときには、発電機の回生トルクが大きくなるように発電機用インバータを制御する。これにより、発電機による発電電力を大きくしてモータに供給することができるから、昇圧インバータからモータに供給する電力を小さくすることができ、リアクトル電流を小さくすることができる。この結果、リアクトル電流センサの過熱を抑制することができる。また、車載用制御装置では、発電機電流センサの温度が第2所定温度以上のときには、発電機用インバータに作用する電圧が大きくなるように昇圧インバータを制御する。これにより、昇圧インバータからモータに供給する電力を大きくすることにより、発電機による発電電力を小さくすることができ、発電機電流を小さくすることができる。この結果、発電機電流センサの過熱を抑制することができる。これらの結果、パワーコントロールユニット内の電流センサの過熱を抑制することができる。
【0009】
こうした本開示の車載用制御装置において、前記モータは、第1駆動軸に動力を出力する第1モータと第2駆動軸に動力を出力する第2モータとの2つのモータであり、前記モータ用インバータは、前記第1モータを駆動する第1インバータと前記第2モータを駆動する第2インバータとの2つのインバータであり、前記電動車は、前記第1モータに流れる第1モータ電流を検出する第1モータ電流センサと、前記第2モータに流れる第2モータ電流を検出する第2モータ電流センサと、を備え、前記車載用制御装置は、前記第1モータ電流センサの温度が第3所定温度以上のときには、前記第1モータのトルクが小さくなると共に前記第2モータのトルクが大きくなるように前記第1インバータと前記第2インバータとを制御し、前記第2モータ電流センサの温度が第4所定温度以上のときには、前記第1モータのトルクが大きくなると共に前記第2モータのトルクが小さくなるように前記第1インバータと前記第2インバータとを制御するものとしてもよい。車載用制御装置が、第1モータ電流センサの温度が第3所定温度以上のときには、第1モータのトルクが小さくなると共に第2モータのトルクが大きくなるように第1インバータと第2インバータとを制御することにより、第1モータ電流を小さくすることができ、第1モータ電流センサの過熱を抑制することができる。また、車載用制御装置が、第2モータ電流センサの温度が第4所定温度以上のときには、第1モータのトルクが大きくなると共に第2モータのトルクが小さくなるように第1インバータと第2インバータとを制御することにより、第2モータ電流を小さくすることができ、第2モータ電流センサの過熱を抑制することができる。これらの結果、パワーコントロールユニット内の電流センサの過熱を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態の車載用制御装置を搭載する電動車20の概略構成図である。
温度センサ過熱抑制処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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