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公開番号2024173145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091366
出願日2023-06-02
発明の名称味覚向上装置
出願人学校法人立命館
代理人個人,個人,個人
主分類A61N 1/36 20060101AFI20241205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】食事者の食事の妨げとならない味覚向上装置を提供する。
【解決手段】味覚向上装置は、顔面における、下顎縁枝の近傍である第1の部位に装着される第1の電極と、第1の部位の近傍であり、且つ、顔面における、下顎縁枝の近傍である、第2の部位に装着される第2の電極と、ノイズ生成器と、前記ノイズ生成器が生成するノイズを、第1の電極と第2の電極との間に所定のノイズ刺激として印加する電流刺激回路とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
顔面における、下顎縁枝の近傍である第1の部位に装着される第1の電極と、
前記第1の部位の近傍であり、且つ、前記顔面における、前記下顎縁枝の近傍である、第2の部位に装着される第2の電極と、
ノイズ生成器と、
前記ノイズ生成器が生成するノイズを、前記第1の電極と前記第2の電極との間に所定のノイズ刺激として印加する電流刺激回路と、
を備える、
味覚向上装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記電流刺激回路は、前記下顎縁枝にノイズ刺激を与えるものであり、前記下顎縁枝にて味覚により生じる入力刺激に前記ノイズ刺激を重畳させるよう作用する、
請求項1に記載の味覚向上装置。
【請求項3】
前記所定のノイズ刺激は、
前記下顎縁枝にて味覚により生じる所定の閾値以下の入力刺激に重畳されると、重畳された刺激である入力信号が、味覚により生じる前記入力刺激の変動に対応して、前記所定の閾値を超えるようになる、ものである、
請求項1に記載の味覚向上装置。
【請求項4】
前記所定の閾値の電位は、味覚に関する知覚神経細胞の受容器固有の閾値の電位である、
請求項3に記載の味覚向上装置。
【請求項5】
前記第1の電極及び前記第2の電極が、ゲル電極、又は、ディスポーザブル電極である、
請求項2又は4に記載の味覚向上装置。
【請求項6】
前記ノイズ生成器が生成するノイズが、ホワイトノイズである、
請求項2又は4に記載の味覚向上装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、味覚向上装置に関する。
続きを表示(約 980 文字)【背景技術】
【0002】
塩分は、人体の生命維持に必要不可欠な栄養素である。しかし、過剰に摂取すると健康リスクを高めることがよく知られている。
【0003】
ところで、日本人の多くは、塩分濃度が高い所謂「濃い」味に慣れており、塩分濃度が低い「薄い」味では、心理的な満足感を得ることが難しくなっている。更に、実際に減塩食を摂取すると、摂取者が味そのものに不満を抱える傾向にある、ということも多数報告されている。
【0004】
減塩食の習慣化や普及化には、このような味に関する不満を抱かせない、若しくは解消する、という課題を解決することが必要である。
【0005】
甘味についても一般的に同様の課題が指摘されている。
【0006】
摂取者に味に関する不満を抱かせないための技術として、味提示物質の摂取量を変化させることなく味の変化を与えられる技術が開示されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
【0007】
特許文献1及び特許文献2に開示の発明は、何れも電気味覚を利用する。電気味覚は、味を検知する、舌における細胞である味蕾に、電気刺激を与えることで擬似的な味覚を生じさせるものである。
【0008】
電気味覚を利用する技術では、舌の近くに配置された2つの電極間に、若しくは舌の近くに配置された電極と人体や食器に配置された電極間に、微弱電流を流すことで、味蕾を刺激して薄い味を摂取者(食事者)に濃く感じさせることを可能にする。
【0009】
但し、塩味や甘味を含む味の感度が向上するのは、電極間に電流が流れるときのみである。そのため、摂取者(食事者)は、電極そのものや電極が配置された食器を口に含んでいる状態で咀嚼及び嚥下をすることが必要となる。このことは、摂取者(食事者)にとって食事の妨げになることである。更には、流される電流によっては摂取者(食事者)に不快感が生じることもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2018-42991号公報
特開2021-45399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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