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公開番号2025042474
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2023149519
出願日2023-09-14
発明の名称半導体装置及びシステム
出願人Patentix株式会社,国立大学法人京都大学,国立研究開発法人物質・材料研究機構,学校法人立命館
代理人
主分類H10D 8/60 20250101AFI20250319BHJP()
要約【課題】電気的特性に優れたGeO2系半導体装置を提供することを目的とする。
【解決手段】半導体層と、前記半導体層とショットキー接合しているショットキー電極とを少なくとも含む半導体装置であって、前記半導体層が、ルチル構造を有する酸化物半導体を主成分とする結晶からなり、前記酸化物半導体がゲルマニウムを含んでおり、移動度が10cm2/Vs以上である半導体装置は、例えば、パワーデバイス等の半導体装置などに好適に用いられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体層と、前記半導体層とショットキー接合しているショットキー電極とを少なくとも含む半導体装置であって、前記半導体層が、ルチル構造を有する酸化物半導体を主成分とする結晶からなり、前記酸化物半導体がゲルマニウムを含んでおり、移動度が10cm

/Vs以上であることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記酸化物半導体のキャリア密度が、1×10
18
/cm

以上である請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記酸化物半導体が、スズ及び/又はケイ素をさらに含んでいる請求項1記載の半導体装置。
【請求項4】
前記酸化物半導体が、前記スズ及び/又はケイ素に対して前記ゲルマニウムを1以上の原子比で含んでいる請求項3記載の半導体装置。
【請求項5】
前記移動度が、20cm

/Vs以上である請求項1記載の半導体装置。
【請求項6】
前記半導体層が、膜状又は板状である請求項1記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体層が、100μm

以上の面積を有する請求項6記載の半導体装置。
【請求項8】
前記ショットキー電極が、周期律表第10族及び/又は第11族の金属を含む請求項1記載の半導体装置。
【請求項9】
さらに、オーミック電極を備えており、前記オーミック電極が、周期律表第4族及び/又は第11族の金属を含む請求項1記載の半導体装置。
【請求項10】
パワーデバイスである請求項1記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パワーデバイス等として有用な半導体装置及びそのシステムに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、Ga



は、将来のパワーエレクトロニクス・デバイスに有望な超ワイドバンドギャップ(UWBG)半導体として注目されている。
【0003】
しかしながら、Ga



は、P型半導体が作製困難であるという課題があり、また、安価にすることが容易ではなく、普及するにはまだまだ課題が数多くあった。
近年においては、新規なUWBG半導体(バンドギャップが4.44-4.68eV)としてルチル型二酸化ゲルマニウム(r-GeO

)が研究されており、ルチル型二酸化ゲルマニウムは、n型及びp型半導体が実現可能であり、安価に作製することも実現可能であるため、Ga



に代わるUWBG半導体として期待されており、例えば、r-TiO

(001)基板上にr-GeO

結晶膜を積層した積層構造体が検討されている(非特許文献1、特許文献1)。しかしながら、非特許文献1は、非特許文献1の査読後に非特許文献2がErratumとして提出されており(非特許文献2)、非特許文献1及び特許文献1に記載の結晶粒(異常粒)が、ルチル型二酸化ゲルマニウム結晶であることが判明し、他の部分はアモルファス相であった。すなわち、アモルファス相が大部分に形成されるだけで、また結晶相ができても、結晶粒が一部に形成されるにすぎなかった。そのため、例えば、SBDを試作しても移動度などの電気特性が悪くなるという問題もあり、半導体用途にかなう結晶を製造することができるような方策が待ち望まれていた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Takane, K. Kaneko, “Establishment of a growth route of crystallized rutile GeO2 thin film (≧ 1 mm/h) and its structural properties” Applied Physics Letters Vol.119, pp.062104(1-6) (2021).
Takane, K. Kaneko, Erratum: “Establishment of a growth route of crystallized rutile GeO2 thin film (≧1 μm/h) and its structural properties” Applied Physics Letters Vol.120, 099903(1-3) (2022).
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/008454号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、電気的特性に優れたGeO

系半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、ガイド隔壁を用いたミストCVD装置を新たに開発し、前記ガイド隔壁を用いたミストCVD装置を使用して、GeO

を主成分として含む結晶膜を製膜すると10mm角基板全面に良質な結晶膜を形成することができ、また、得られた結晶膜を用いた半導体装置が電気的特性に優れていること等を知見し、このような半導体装置が、上記した従来の問題を一挙に解決できるものであることを見出した。
また、本発明者らは、上記知見を得た後、さらに検討を重ねて、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の発明に関する。
[1] 半導体層と、前記半導体層とショットキー接合しているショットキー電極とを少なくとも含む半導体装置であって、前記半導体層が、ルチル構造を有する酸化物半導体を主成分とする結晶からなり、前記酸化物半導体がゲルマニウムを含んでおり、移動度が10cm

/Vs以上であることを特徴とする半導体装置。
[2] 前記酸化物半導体のキャリア密度が、1×10
18
/cm

以上である前記[1]記載の半導体装置。
[3] 前記酸化物半導体が、スズ及び/又はケイ素をさらに含んでいる前記[1]記載の半導体装置。
[4] 前記酸化物半導体が、前記スズ及び/又はケイ素に対して前記ゲルマニウムを1以上の原子比で含んでいる前記[3]記載の半導体装置。
[5] 前記移動度が、20cm

/Vs以上である前記[1]記載の半導体装置。
[6] 前記半導体層が、膜状又は板状である前記[1]記載の半導体装置。
[7] 前記半導体層が、100μm

以上の面積を有する前記[6]記載の半導体装置。
[8] 前記ショットキー電極が、周期律表第10族及び/又は第11族の金属を含む前記[1]記載の半導体装置。
[9] さらに、オーミック電極を備えており、前記オーミック電極が、周期律表第4族及び/又は第11族の金属を含む前記[1]記載の半導体装置。
[10] パワーデバイスである前記[1]記載の半導体装置。
[11] 前記[1]記載の半導体装置を含む半導体システム。
【発明の効果】
【0009】
本発明の半導体装置は、GeO

系半導体装置であり、電気的特性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明において好適に用いられる製膜装置の概略構成図の一例である。
本発明におけて好適に用いられる霧化装置を模式的に示す図である。
実施例1におけるXRD回析結果を示す図である。
実施例1におけるEDS像を示す図である。
実施例1におけるSEM像を示す図である。
実施例1におけるIV測定の結果を示す図である。
実施例2におけるIV測定の結果を示す図である。
本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明の高電子移動度トランジスタ(HEMT)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明の金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明の接合電界効果トランジスタ(JFET)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明の絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明の発光素子(LED)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明のジャンクションバリアショットキーダイオード(JBS)の好適な一例を模式的に示す図である。
本発明のショットキーバリアダイオード(SBD)の好適な他の一例を模式的に示す図である。
実施例1における霧化装置の拡大断面図の好適な一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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