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公開番号
2024171917
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023089276
出願日
2023-05-30
発明の名称
ナノ粒子、ナノ粒子の製造方法、乳化物
出願人
学校法人神奈川大学
,
株式会社ミロット
代理人
個人
,
個人
主分類
B01J
13/08 20060101AFI20241205BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】生体適合性に優れたエマルションを実現するための乳化剤に用いることのできるナノ粒子およびその製造方法、ならびにナノ粒子で乳化されてなる乳化物を提供する。
【解決手段】ナノ粒子は、水中に分散しているナノ粒子であって、不飽和脂肪酸と塩基性アミノ酸と、セラミドおよびステロールの少なくとも一方とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水中に分散しているナノ粒子であって、
前記ナノ粒子は、不飽和脂肪酸と塩基性アミノ酸と、セラミドおよびステロールの少なくとも一方とを有する、ナノ粒子。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸または多価不飽和脂肪酸である、請求項1に記載のナノ粒子。
【請求項3】
前記塩基性アミノ酸は、リシンおよびL-アルギニンの少なくとも一方である、請求項1に記載のナノ粒子。
【請求項4】
前記セラミドは、ヒト型セラミド、植物性セラミドおよび擬似セラミドからなる群より選択される1種以上である、請求項1に記載のナノ粒子。
【請求項5】
前記ステロールは、コレステロールおよびフィトステロールの少なくとも一方である、請求項1に記載のナノ粒子。
【請求項6】
前記ナノ粒子は、前記不飽和脂肪酸と前記塩基性アミノ酸と、前記セラミドおよび前記ステロールの少なくとも一方とのみからなる、請求項1に記載のナノ粒子。
【請求項7】
水中に分散しているナノ粒子の製造方法であって、
不飽和脂肪酸とセラミドおよびステロールの少なくとも一方とを加熱溶解して混合液を得る加熱溶解工程と、
前記混合液と塩基性アミノ酸水溶液とを撹拌してナノ粒子を得る撹拌工程と
を有する、ナノ粒子の製造方法。
【請求項8】
前記加熱溶解工程において、前記不飽和脂肪酸と前記セラミドおよび前記ステロールの少なくとも一方と共溶媒とを加熱溶解して前記混合液を得る、請求項7に記載のナノ粒子の製造方法。
【請求項9】
前記共溶媒は、ブチレングリコール、ジプロピレングリコールまたはペンタンジオールである、請求項8に記載のナノ粒子の製造方法。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか1項に記載のナノ粒子で乳化されてなる、乳化物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノ粒子、ナノ粒子の製造方法、乳化物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
現代女性の髪は、毎日のシャンプ-やドライヤー、紫外線などの物理的ストレス、ヘアカラ-剤やパーマ剤のようなヘアメイク剤の頻繁な使用による化学的ストレスを受け、さらには昨今では多くの精神的ストレスも受けているのが実態である。このようなストレスが毛髪を構成する毛幹、頭皮、毛根といった各部位に多くの影響を与え、細胞や細胞間脂質、細胞膜複合体(CMC)などの構造変化や破壊を起こさせることで機能性低下を引き起こし、結果として、すべすべ感がない、つやがない、コシがない、弾力がない、ハリがない、パサつきがある、枝毛や切れ毛がある、細い、くせ毛がある、本数が減少する、などといったヘアダメ-ジ現象が今日まで数多く観察されている。
【0003】
これらに対処するため、例えば特許文献1~2のように、これまでに種々研究がなされてきたが、毛幹、中でも毛幹の85%を占めるコルテックスについては多量の補修成分による補修が必須となることから、技術的側面も踏まえ従来から充分な研究がなされてこなかった。そのため、未だコルテックスのダメージを充分解消するに至っていない。
【0004】
コルテックスがストレスを受けると、細胞間脂質のCMCが自身の構造変化や破壊により流失し、この流出に伴い細胞内の潤い成分である天然保湿因子(NMF)、水分、ペプチドの流失が起こると共に、細胞本体の繊維状結晶性タンパクや非結晶性タンパクの変性や破壊が起こり、結果的に髪の潤い、弾力、こし、太さ、硬さ、ハリが失われてしまう。このような現象を抑制して美しい髪を保つには、多量の有効成分を確実にコルテックスに送達しCMCや細胞をしっかり補修改善することが必要である。
【0005】
そのためには、多量の有効成分を運搬するビヒクルが重要で、ベシクルやヘキソソーム、キューボソームなどの分子集合体ではなくエマルションが最適である。しかしながら、従来の分子乳化で得られるエマルションは、キューティクルに吸着した際、すぐに破壊されるため、有効成分をコルテックスに送達させるのが難しい。したがって、毛髪への吸着により破壊が起こりにくく、多くの有効成分をコルテックスに届けることの可能なキャリアーエマルションの創出が望まれている。
【0006】
また、上記では毛髪分野における問題を挙げたが、こうした問題は化粧品全体に共通することであり、生体適合性に優れたエマルションが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2023-010657号公報
特開2021-172621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、生体適合性に優れたエマルションを実現するための乳化剤に用いることのできるナノ粒子およびその製造方法、ならびにナノ粒子で乳化されてなる乳化物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[1] 水中に分散しているナノ粒子であって、前記ナノ粒子は、不飽和脂肪酸と塩基性アミノ酸と、セラミドおよびステロールの少なくとも一方とを有する、ナノ粒子。
[2] 前記不飽和脂肪酸は、一価不飽和脂肪酸または多価不飽和脂肪酸である、上記[1]に記載のナノ粒子。
[3] 前記塩基性アミノ酸は、リシンおよびL-アルギニンの少なくとも一方である、上記[1]または[2]に記載のナノ粒子。
[4] 前記セラミドは、ヒト型セラミド、植物性セラミドおよび擬似セラミドからなる群より選択される1種以上である、上記[1]~[3]のいずれか1つに記載のナノ粒子。
[5] 前記ステロールは、コレステロールおよびフィトステロールの少なくとも一方である、上記[1]~[4]のいずれか1つに記載のナノ粒子。
[6] 前記ナノ粒子は、前記不飽和脂肪酸と前記塩基性アミノ酸と、前記セラミドおよび前記ステロールの少なくとも一方とのみからなる、上記[1]~[5]のいずれか1つに記載のナノ粒子。
[7] 水中に分散しているナノ粒子の製造方法であって、不飽和脂肪酸とセラミドおよびステロールの少なくとも一方とを加熱溶解して混合液を得る加熱溶解工程と、前記混合液と塩基性アミノ酸水溶液とを撹拌してナノ粒子を得る撹拌工程とを有する、ナノ粒子の製造方法。
[8] 前記加熱溶解工程において、前記不飽和脂肪酸と前記セラミドおよび前記ステロールの少なくとも一方と共溶媒とを加熱溶解して前記混合液を得る、上記[7]に記載のナノ粒子の製造方法。
[9] 前記共溶媒は、ブチレングリコール、ジプロピレングリコールまたはペンタンジオールである、上記[8]に記載のナノ粒子の製造方法。
[10] 上記[1]~[6]のいずれか1つに記載のナノ粒子で乳化されてなる、乳化物。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生体適合性に優れたエマルションを実現するための乳化剤に用いることのできるナノ粒子およびその製造方法、ならびにナノ粒子で乳化されてなる乳化物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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