TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025122357
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017768
出願日
2024-02-08
発明の名称
フッ化水素除去剤及びその製造方法
出願人
株式会社レゾナック
代理人
個人
,
個人
主分類
B01J
20/30 20060101AFI20250814BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】劣化が生じにくく交換の必要性が生じにくいフッ化水素除去剤の製造方法を提供する。
【解決手段】フッ化水素除去剤の製造方法は、フッ化水素を含有するフッ素ガスである粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去するフッ化水素除去剤を製造する方法であって、フッ化ナトリウムの成形体を700℃以上900℃以下の温度で焼結して焼結体とする焼結工程を有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フッ化水素を含有するフッ素ガスである粗製フッ素ガスから前記フッ化水素を除去するフッ化水素除去剤を製造する方法であって、フッ化ナトリウムの成形体を700℃以上900℃以下の温度で焼結して焼結体とする焼結工程を有するフッ化水素除去剤の製造方法。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
フッ化水素ナトリウムを成形し400℃以上650℃以下の温度で焼成して前記フッ化ナトリウムの成形体を得る焼成工程を、前記焼結工程の前に有する請求項1に記載のフッ化水素除去剤の製造方法。
【請求項3】
前記フッ化ナトリウムの成形体の体積密度が1.4g/mL以上1.7g/mL以下である請求項2に記載のフッ化水素除去剤の製造方法。
【請求項4】
前記焼結工程において、前記フッ化ナトリウムの成形体を700℃以上850℃以下の温度で焼結して焼結体とする請求項1~3のいずれか一項に記載のフッ化水素除去剤の製造方法。
【請求項5】
フッ化ナトリウムの焼結体を含み、体積密度が1.60g/mL超過2.5g/mL以下であるフッ化水素除去剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、フッ化水素除去剤及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
KF・2HF溶融塩電解液を電気分解すると、陽極からフッ素ガス(F
2
)が発生する。KF・2HF溶融塩電解液はフッ化水素(HF)の蒸気圧を有するため、陽極から発生するフッ素ガス中には濃度4~10体積%のフッ化水素が混入する。
フッ化水素を含有するフッ素ガスである粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去する方法として、フッ化水素除去剤であるフッ化ナトリウム(NaF)のペレットにフッ化水素を吸着させる方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
フッ化水素除去剤を充填したフッ化水素除去塔に粗製フッ素ガスを供給して、粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去する処理を連続的に行うためには、複数のフッ化水素除去塔を使用する必要がある。例えば、2つのフッ化水素除去塔を使用する場合であれば、一方のフッ化水素除去塔で粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去するフッ化水素除去処理を行いつつ、他方のフッ化水素除去塔では、フッ化水素を吸着したフッ化水素除去剤からフッ化水素を脱着させるフッ化水素脱着処理を行ってフッ化水素除去剤を再生する。そして、フッ化水素除去処理を行うフッ化水素除去塔を交互に切り替えながら、両フッ化水素除去塔でフッ化水素除去処理とフッ化水素脱着処理を並行して行えば、粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去する処理を連続的に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-215588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、フッ化水素除去処理とフッ化水素脱着処理(すなわち、再生処理)を交互に繰り返し行うと、フッ化水素除去塔内のフッ化水素除去剤が、割れたり、粉化したり、フッ化水素除去剤同士が融着したりする場合があるという問題があった。
フッ化水素除去剤が、割れたり、粉化したり、フッ化水素除去剤同士が融着したりすると、フッ化水素除去塔内における気体の流路が塞がれたり、偏流が起こったりするおそれがあるので、1回又は数回の再生処理後にフッ化水素除去剤を新品に交換する必要があった。
【0005】
フッ化水素除去剤の交換作業は煩雑であるので、フッ化水素除去剤の交換作業を頻繁に行う必要があると、粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去する処理を簡易的に行うことができないおそれがあった。また、フッ化ナトリウムのペレットは安価ではないので、フッ化水素除去剤の交換作業を頻繁に行う必要があると、粗製フッ素ガスからフッ化水素を除去する処理が経済的ではなくなるおそれがあった。なお、本明細書においては、フッ化水素除去剤の割れ、粉化、又は融着を「劣化」と記すこともある。
本開示は、劣化が生じにくく交換の必要性が生じにくいフッ化水素除去剤及びその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本開示の一態様は以下の[1]~[5]の通りである。
[1] フッ化水素を含有するフッ素ガスである粗製フッ素ガスから前記フッ化水素を除去するフッ化水素除去剤を製造する方法であって、フッ化ナトリウムの成形体を700℃以上900℃以下の温度で焼結して焼結体とする焼結工程を有するフッ化水素除去剤の製造方法。
【0007】
[2] フッ化水素ナトリウムを成形し400℃以上650℃以下の温度で焼成して前記フッ化ナトリウムの成形体を得る焼成工程を、前記焼結工程の前に有する[1]に記載のフッ化水素除去剤の製造方法。
[3] 前記フッ化ナトリウムの成形体の体積密度が1.4g/mL以上1.7g/mL以下である[2]に記載のフッ化水素除去剤の製造方法。
【0008】
[4] 前記焼結工程において、前記フッ化ナトリウムの成形体を700℃以上850℃以下の温度で焼結して焼結体とする[1]~[3]のいずれか一項に記載のフッ化水素除去剤の製造方法。
[5] フッ化ナトリウムの焼結体を含み、体積密度が1.60g/mL超過2.5g/mL以下であるフッ化水素除去剤。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、劣化が生じにくく交換の必要性が生じにくいフッ化水素除去剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
焼結温度と焼結体の体積密度との関係を示すグラフである。
焼結温度と焼結前後での直径の減少率との関係を示すグラフである。
焼結温度と焼結前後での長さの減少率との関係を示すグラフである。
焼結温度と最大フッ化水素収着量との関係を示すグラフである。
収着処理及び再生処理の繰り返し回数と圧力損失との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三洋化成工業株式会社
水処理薬剤
2日前
トヨタ自動車株式会社
CO2回収装置
4日前
本田技研工業株式会社
ガス回収装置
9日前
株式会社レゾナック
フッ化水素の除去方法
2日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
5日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
8日前
パナソニックIPマネジメント株式会社
除湿装置
8日前
ダイニチ工業株式会社
エアフィルタ清掃ユニット、および空調装置
8日前
日揮触媒化成株式会社
オルト水素をパラ水素に変換する触媒
1日前
株式会社レゾナック
フッ化水素除去剤及びその製造方法
2日前
国立大学法人鳥取大学
マイクロピペット用保持構造
1日前
トヨタ自動車株式会社
炭酸水素塩生成システム及び炭酸水素塩生成方法
5日前
株式会社フクハラ
エアフィルタ並びにエアフィルタ用フィルタエレメント
9日前
セイコーエプソン株式会社
廃粉捕集装置、および、シート製造装置
3日前
日立GEベルノバニュークリアエナジー株式会社
気体分離モジュール
3日前
東レエンジニアリング株式会社
反応容器、及び合成装置
2日前
株式会社ネクストリー
湿式塗装ブースの循環水処理剤とその使用方法
1日前
株式会社タケエイ
スクリュー及び木質燃料製造装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
二酸化炭素回収装置、二酸化炭素回収方法及び二酸化炭素回収プログラム
4日前
西松建設株式会社
吸着材の再生方法
4日前
シャープ株式会社
光触媒塗料、光触媒塗工方法及び光触媒被覆物
2日前
ピークベント エーエス
エアフィルタ装置
9日前
日鉄エンジニアリング株式会社
二酸化炭素ガス回収システム及び化学反応システム
2日前
株式会社エム・イ-・ティ-
活性炭およびその製造方法ならびに浄水器カートリッジおよび浄水器
2日前
日鉄エンジニアリング株式会社
二酸化炭素ガス回収システム
2日前
オルガノ株式会社
使用済み非再生型混床イオン交換樹脂の分離方法および再利用方法ならびに単床イオン交換樹脂の製造方法
1日前
デカ プロダクツ リミティド パートナーシップ
水蒸留装置、方法およびシステム
1日前
日鉄エンジニアリング株式会社
二酸化炭素ガス回収システム
2日前
日鉄エンジニアリング株式会社
二酸化炭素ガス回収システム
2日前
日鉄エンジニアリング株式会社
二酸化炭素ガス回収システム
2日前
三菱瓦斯化学株式会社
触媒、触媒の製造方法及びビス(アミノメチル)シクロヘキサンの製造方法
5日前
ドナルドソン カンパニー,インコーポレイティド
パルス送出洗浄システム及び方法
3日前
インテグリス・インコーポレーテッド
多孔質ポリエチレンフィルタ膜並びに関連フィルタ及び方法
8日前
Solution Creators株式会社
再生可能エネルギーを活用した流体中特定成分の濃縮回収方法および再生可能エネルギー活用型の流体中特定成分の濃縮回収装置
4日前
株式会社トクヤマ
縞状流体の形成方法、化学物質の製造方法、及び縞状流体の形成装置
2日前
パーカー-ハネフィン コーポレーション
構造的エンボス加工を使用する燃料水分離の強化
3日前
続きを見る
他の特許を見る