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公開番号
2024167712
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023083967
出願日
2023-05-22
発明の名称
表皮材
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B32B
5/26 20060101AFI20241127BHJP(積層体)
要約
【課題】消臭性及び耐摩耗性に優れる表皮材の提供。
【解決手段】表面層と、該表面層の片面に接合されたシート材と、を含む表皮材であって、該表面層は、織物、編物、天然皮革、人工皮革、合成皮革、及び樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1つであり、かつ、該表面層の通気度は、30cc/cm
2
/sec以上であり、かつ、該シート材は、2枚の不織布の間に消臭性無機粒子が挟持され、かつ、該2枚の不織布同士が融着しているものである、ことを特徴とする表皮材。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
表面層と、該表面層の片面に接合されたシート材と、を含む表皮材であって、
該表面層は、織物、編物、天然皮革、人工皮革、合成皮革、及び樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1つであり、かつ、
該表面層の通気度は、30cc/cm
2
/sec以上であり、かつ、
該シート材は、2枚の不織布の間に消臭性無機粒子が挟持され、かつ、該2枚の不織布同士が融着しているものである、
ことを特徴とする表皮材。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記不織布が、熱可塑性合成繊維層(A)と、極細繊維層(B)と、該熱可塑性合成繊維層(A)を構成する繊維の融点よりも40℃以上低い融点を有する成分を含む熱可塑性繊維層(C)と、の3層から構成され、前記シート材において該不織布の熱可塑性繊維層(C)同士が接着している、請求項1に記載の表皮材。
【請求項3】
前記不織布の目付が15~120g/m
2
である、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項4】
前記不織布の地合い指数が300以下である、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項5】
前記消臭性無機粒子の粒径が1000μm以下である、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項6】
前記消臭性無機粒子が活性炭である、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項7】
前記活性炭が、籾殻、藁、珈琲豆、茶葉、サトウキビ類、トウモロコシ類、果実の皮、葦、及び茎ワカメからなる群から選択された少なくとも1種類の材料を炭化させたものである、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項8】
前記消臭性無機粒子の目付が50g/m
2
以下である、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項9】
前記不織布の通気性が0.1~100cc/cm
2
/secである、請求項1又は2に記載の表皮材。
【請求項10】
前記熱可塑性合成繊維層(A)が、平均繊維径10μm以上30μm以下の繊維層であり、かつ、前記極細繊維層(B)が、平均繊維径が0.3μm以上7μm以下の繊維層である、請求項2に記載の表皮材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表皮材に関する。さらに詳しくは、消臭性と耐摩耗性に優れた表皮材に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車、建築用壁材などの分野において使用され得る、消臭機能に優れる消臭材として、短繊維不織布層および無機多孔質体含有層を含む消臭吸音材であって、該無機多孔質体含有層が、メルトブローン不織布同士又はメルトブローン不織布と他の長繊維不織布とに挟まれた無機多孔質体を有することを特徴とする消臭吸音材が知られている(以下、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-275309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載に記載された消臭材は、消臭性を発現するための無機粒子の微細な孔をバインダー樹脂や接着剤で塞いでしまい、十分な消臭性を発現することができない。また、特許文献1に記載の消臭材は、自動車のシートやカーペットなどの、人が触れ、摩耗する部分へ適用された場合、不織布の耐摩耗性の低さのため破袋が生じるという問題がある。
【0005】
前記した従来技術の問題点に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、消臭性及び耐摩耗性に優れる表皮材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、表面層と、該表面層の片面に接合されたシート材と、を含む表皮材であって、該表面層は、織物、編物、天然皮革、人工皮革、合成皮革、及び樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1つであり 、かつ、該表面層の通気度が30cc/cm
2
/sec以上であり、かつ、該シート材は、2枚の不織布の間に消臭性無機粒子が挟持され、前記2枚の不織布同士が融着しているものであるところの表皮材であれば、前記課題を解決しうることを予想外に見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
すなわち、本発明は以下の通りのものである。
[1]表面層と、該表面層の片面に接合されたシート材と、を含む表皮材であって、
該表面層は、織物、編物、天然皮革、人工皮革、合成皮革、及び樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1つであり、かつ、
該表面層の通気度は、30cc/cm
2
/sec以上であり、かつ、
該シート材は、2枚の不織布の間に消臭性無機粒子が挟持され、かつ、該2枚の不織布同士が融着しているものである、
ことを特徴とする表皮材。
[2]前記不織布が、熱可塑性合成繊維層(A)と、極細繊維層(B)と、該熱可塑性合成繊維層(A)を構成する繊維の融点よりも40℃以上低い融点を有する成分を含む熱可塑性繊維層(C)と、の3層から構成され、前記シート材において該不織布の熱可塑性繊維層(C)同士が接着している、前記[1]に記載の表皮材。
[3]前記不織布の目付が15~120g/m
2
である、前記[1]又は[2]に記載の表皮材。
[4]前記不織布の地合い指数が300以下である、前記[1]~[3]のいずれかに記載の表皮材。
[5]前記消臭性無機粒子の粒径が1000μm以下である、前記[1]~[4]のいずれかに記載の表皮材。
[6]前記消臭性無機粒子が活性炭である、前記[1]~[5]のいずれかに記載の表皮材。
[7]前記活性炭が、籾殻、藁、珈琲豆、茶葉、サトウキビ類、トウモロコシ類、果実の皮、葦、及び茎ワカメからなる群から選択された少なくとも1種類の材料を炭化させたものである、前記[6]に記載の表皮材。
[8]前記消臭性無機粒子の目付が50g/m
2
以下である、前記[1]~[7]のいずれかに記載の表皮材。
[9]前記不織布の通気性が0.1~100cc/cm
2
/secである、前記[1]~[8]のいずれかに記載の表皮材。
[10]前記熱可塑性合成繊維層(A)が、平均繊維径10μm以上30μm以下の繊維層であり、極細繊維層(B)が、平均繊維径が0.3μm以上7μm以下の繊維層である、前記[2]に記載の表皮材。
[11]前記熱可塑性繊維層(C)における、可塑性合成繊維層(A)を構成する繊維の融点よりも40℃以上低い融点を有する成分のうち、少なくとも一部が、芯鞘構造の複合繊維からなる、前記[2]又は[10]に記載の表皮材。
[12]シート、天井、インストルメントパネル、コンソール、アームレスト、ドアトリム、カーペット、及び床材からなる群から選ばれる少なくとも1つの用途に用いられる、前記[1]~[11]のいずれかに記載の表皮材。
【発明の効果】
【0008】
本発明の表皮材は、消臭性、及び耐摩耗性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態は、
表面層と、該表面層の片面に接合されたシート材と、を含む表皮材であって、
該表面層は、織物、編物、天然皮革、人工皮革、合成皮革、及び樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1つであり、かつ、
該表面層の通気度が30cc/cm
2
/sec以上であり、かつ、
該シート材は、2枚の不織布の間に消臭性無機粒子が挟持され、前記2枚の不織布同士が融着しているものである、
ことを特徴とする表皮材である。
【0010】
<表皮材>
本実施形態の表皮材は、表面層と、該表面層の片面に接合されたシート材と、を含む。表皮材は、表面層を、織物、編物、天然皮革、人工皮革、合成皮革、及び樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1つで構成することにより、不織布が表面に露出しないため、耐摩耗性に優れるものとなる。
(【0011】以降は省略されています)
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