TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024168251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023084757
出願日2023-05-23
発明の名称自動車用の多機能バッテリーカバー
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01M 50/278 20210101AFI20241128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】車体の剛性を保持しながらも軽量で耐衝撃性に優れ、且つ低コストで製造可能な、自動車用のバッテリーカバーを提供する。
【解決手段】自動車用の多機能バッテリーカバー1であって、バッテリーカバー本体11と、該バッテリーカバー本体に接合され、一方向に延びるように構成された複数のフロアクロスメンバー12と、を備え、前記バッテリーカバー本体及びフロアクロスメンバーは、連続強化繊維を含む繊維束と熱可塑性樹脂とを含有する連続強化繊維樹脂複合材からなり、前記バッテリーカバー本体が、車室の床面を構成するフロアパネルとしても機能する、ことを特徴とする、多機能バッテリーカバーである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
自動車用の多機能バッテリーカバーであって、
バッテリーカバー本体と、該バッテリーカバー本体に接合され、一方向に延びるように構成された複数のフロアクロスメンバーと、を備え、
前記バッテリーカバー本体及びフロアクロスメンバーは、連続強化繊維を含む繊維束と熱可塑性樹脂とを含有する連続強化繊維樹脂複合材からなり、前記バッテリーカバー本体が、車室の床面を構成するフロアパネルとしても機能する、
ことを特徴とする、多機能バッテリーカバー。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記バッテリーカバー本体と前記フロアクロスメンバーとにより閉断面構造が形成された、請求項1に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項3】
前記フロアクロスメンバーが、熱可塑性樹脂からなるリブ構造体を更に有する、請求項1又は2に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項4】
前記フロアクロスメンバーにおいて、前記連続強化繊維樹脂複合材を構成する前記熱可塑性樹脂と、前記リブ構造体を構成する前記熱可塑性樹脂とが、同じ樹脂である、請求項3に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項5】
前記バッテリーカバー本体が、熱可塑性樹脂からなるリブ構造体を更に有する、請求項1又は2に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項6】
前記バッテリーカバー本体において、前記連続強化繊維樹脂複合材を構成する前記熱可塑性樹脂と、前記リブ構造体を構成する前記熱可塑性樹脂とが、同じ樹脂である、請求項5に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項7】
前記バッテリーカバー本体が、熱可塑性樹脂からなるリブ構造体を更に有する、請求項3に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項8】
前記バッテリーカバー本体において、前記連続強化繊維樹脂複合材を構成する前記熱可塑性樹脂と、前記リブ構造体を構成する前記熱可塑性樹脂とが、同じ樹脂である、請求項7に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項9】
前記閉断面構造の領域に、熱可塑性樹脂発泡体を備える、請求項2に記載の多機能バッテリーカバー。
【請求項10】
前記連続強化繊維が、ガラス繊維を含む、請求項1又は2に記載の多機能バッテリーカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用の多機能バッテリーカバーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両には、リチウムイオン電池等のバッテリーモジュール(以下、単に「バッテリー」と称することがある。)が搭載される。このようなバッテリーは、車室の床面を構成するフロアパネルの下部に搭載されることが一般的である。
【0003】
概して、電動車両は、車幅方向外側に車体前後方向に延在する一対のサイドシルと、該一対のサイドシルに固定された、車室の床面を構成するフロアパネルとを備える。そして、上記バッテリーは、通常、上記フロアパネルの下部にて、ロアーケース(バッテリーケース)とアッパーケース(バッテリーカバー)とに覆われて収納される。
【0004】
また、通常、上記フロアパネルの上部には、車室の車幅方向に延びるように複数のフロアクロスメンバーが配置される(特許文献1)。このフロアクロスメンバーは、その上部に配置される乗員座席を支持する目的や、車体の剛性を高める目的などのために用いられる部品である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2021/070530号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の電動車両においては、車体の剛性を担保するため、バッテリーケース、バッテリーカバー、フロアパネル、及びフロアクロスメンバーのいずれの部品も、一般的には鋼材から作製される。そのため、車体の軽量化に限界がある上、製造(加工)コストも嵩むという問題を抱えており、改良の余地があった。
【0007】
更に、上述した従来の電動車両においては、より多くのバッテリーを積載したいという要求がある。しかしながら、その要求を満たすためには、衝突時のバッテリーの安全確保のために、十分なスペースを確保するか、或いはバッテリーまわりの部品の耐衝撃性を一層向上させる必要性も生じる。中でも、車体のコンパクト化などの需要に応じるためには、バッテリーまわりの部品の耐衝撃性の向上が、より重要である。
【0008】
そこで、本発明は、車体の剛性を保持しながらも軽量で耐衝撃性に優れ、且つ低コストで製造可能な、自動車用のバッテリーカバーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上述した課題を解決するに当たり、各部品の作製に用いる材料の適正化について鋭意検討した。その結果、バッテリーカバー本体の作製に、所定の繊維及び樹脂を含む複合材を用いることで、単なる金属からの脱却により軽量化が図れるだけでなく、車体の剛性も鋼材同等に担保できることが見出された。また、上記複合材の高強度性ゆえ、上記複合材からなるバッテリーカバー本体は、車室の床面を構成するフロアパネルとしての機能を具備できることも見出された。
【0010】
更に、フロアクロスメンバーについても、上記複合材を用いて作製し、上記バッテリーカバー本体に接合することができ、これにより高い耐衝撃性を発現できることも見出された。これら新たな知見を組み合わせることで、複数の部品を統合して部品点数を低減できる結果、製造コストの一層の低減を図ることもできる。このようにして、本発明をなすに至った。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

旭化成株式会社
表皮材
1日前
旭化成株式会社
電解装置
1か月前
旭化成株式会社
樹脂組成物
27日前
旭化成株式会社
情報処理装置
14日前
旭化成株式会社
窒化物半導体素子
27日前
旭化成株式会社
エポキシ樹脂組成物
1か月前
旭化成株式会社
生体電極及びその用途
21日前
旭化成株式会社
樹脂組成物及び成形体
27日前
旭化成株式会社
ノズルおよびノズル装置
1か月前
旭化成株式会社
光照射装置、及び光処理方法
1か月前
旭化成株式会社
ポリアミド組成物及び成形品
今日
旭化成株式会社
ポリアミド組成物及び成形品
今日
旭化成株式会社
配合組成物、塗料組成物、及び塗膜
14日前
旭化成株式会社
自動車用の多機能バッテリーカバー
今日
旭化成株式会社
ポリカーボネートポリオール共重合体
1か月前
旭化成株式会社
ポリカーボネートポリオール共重合体
1か月前
旭化成株式会社
蓄電デバイス用セパレータ及び蓄電デバイス
29日前
旭化成株式会社
セルロースナノファイバーを含むゴム組成物
7日前
旭化成株式会社
樹脂付着アルミニウム顔料、塗料、及びインキ
今日
旭化成株式会社
固体電解質層、固体二次電池、及びその製造方法
1か月前
旭化成株式会社
ポリイソシアネート組成物、樹脂組成物及び硬化膜
1か月前
旭化成株式会社
ポリマー処理装置、プログラム及びポリマー処理方法
1か月前
旭化成株式会社
ポリイソシアネート組成物、樹脂組成物及び樹脂硬化物
今日
旭化成株式会社
発酵状態管理システム、発酵状態管理方法及びプログラム
28日前
旭化成株式会社
ネガ型感光性樹脂組成物及び硬化レリーフパターンの製造方法
14日前
旭化成株式会社
硬化性組成物、硬化性組成物の硬化物、及び硬化物の製造方法
1か月前
旭化成株式会社
ポリウレタン弾性繊維、並びにそれを含む布帛、及び衛生材料
14日前
旭化成株式会社
接着層用組成物、接着層、接着層付きセパレーター及び二次電池
7日前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物
28日前
旭化成株式会社
成形体、電子機器用シールド筐体及び電子機器用シールドプレート
27日前
旭化成株式会社
ポリイソシアネート組成物、接着性樹脂組成物及び接着性樹脂硬化物
27日前
旭化成株式会社
感光性樹脂組成物、転写フィルム、パターンの形成方法、及び硬化物
14日前
旭化成株式会社
ポリアミド樹脂組成物、成形品、及びポリアミド樹脂組成物の製造方法
6日前
旭化成株式会社
セルロース微細繊維分散液の濃縮物の製造方法、及び樹脂組成物の製造方法
今日
旭化成株式会社
ブロックポリイソシアネート組成物、樹脂組成物、樹脂硬化膜及び塗料硬化膜
1か月前
旭化成株式会社
ヘッドマウントディスプレイ
29日前
続きを見る