TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024167301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-03
出願番号2024145214,2020095365
出願日2024-08-27,2020-06-01
発明の名称学習モデル生成装置およびシステム
出願人株式会社クボタ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類B01D 65/02 20060101AFI20241126BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】将来の分離膜の状態を推測して安定した膜ろ過運転を行う。
【解決手段】学習モデル生成装置(1)は、膜ろ過運転中に計測される、膜ろ過圧および散気量を含む運転データから導出される入力データを取得する入力データ取得部(21)と、取得された入力データを入力とした機械学習により、分離膜の状態を推測するための学習モデル(31)を生成する学習部(13)と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水中に浸漬して配置された分離膜と、前記分離膜の膜面散気を行う散気装置とを備え、前記散気装置により前記膜面散気を行いながら前記分離膜を透過した処理水を得る膜分離装置にて行われる膜ろ過運転中に計測される、膜ろ過圧および散気量を含む運転データから導出される入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データと、当該入力データに対する前記分離膜の状態を示すラベルとが対応付けられた教師データを生成する教師データ生成部であって、前記教師データ生成部は、前記運転データが取得された時刻における特定条件の充足度と、前記運転データが取得された時刻よりも所定時間前に取得された運転データから導出される前記入力データと、に基づいて、前記所定時間後の前記分離膜の状態を示すラベルを対応付けるものであり、
前記特定条件は、膜間差圧の単位時間当たりの変動量である変動速度が第1所定値未満である第1条件と、膜間差圧が第2所定値未満である第2条件と、前記変動速度が前記第1所定値以上第3所定値未満である第3条件と、前記変動速度が前記第3所定値以上である第4条件と、前記膜間差圧が前記第2所定値以上である第5条件とを含み、
前記教師データ生成部は、前記第1条件および前記第2条件の両方を充足する前記入力データには、正常ラベルを対応付け、前記第3条件および前記第2条件の両方を充足する前記入力データには、中間ラベルを対応付け、前記第4条件または前記第5条件を充足する前記入力データには、異常ラベルを対応付ける、教師データ生成部と、
前記取得された入力データを入力とした機械学習により、将来の前記分離膜の状態を推測するための学習モデルであって、前記教師データ生成部が生成した教師データを用いた教師あり学習により将来の前記分離膜の状態が正常となる確率または異常となる確率を出力する学習モデルを生成する学習部と、を備える学習モデル生成装置。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記膜ろ過圧から導出される前記入力データは、前記膜ろ過圧を膜ろ過流量で除算した膜ろ過抵抗値およびその変動値を含み、請求項1に記載の学習モデル生成装置。
【請求項3】
前記膜ろ過運転は、間欠運転であり、
前記膜ろ過圧から導出される前記入力データは、運転期間と当該運転期間に続く休止期間とから成る単位期間における、膜ろ過圧の最大値、膜ろ過圧の最小値、膜ろ過圧の標準偏差値、膜ろ過圧の平均値、および、膜間差圧、並びに、前記単位期間以前の所定期間における、膜間差圧の変動速度、膜間差圧の変動量、および、膜間差圧の変動率、の少なくともいずれかを含み、
前記散気量から導出される前記入力データは、前記単位期間における前記散気量の平均値、および、前記所定期間における前記散気量の積算値、の少なくともいずれかを含む、請求項1に記載の学習モデル生成装置。
【請求項4】
前記運転データは、さらに、前記膜ろ過運転中に計測された膜ろ過流量を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の学習モデル生成装置。
【請求項5】
前記膜ろ過運転は、間欠運転であり、
前記膜ろ過流量から導出される前記入力データは、運転期間と当該運転期間に続く休止期間とから成る単位期間における膜ろ過流量の平均値、および、前記単位期間以前の所定期間における前記膜ろ過流量の積算値、の少なくともいずれかを含む、請求項4に記載の学習モデル生成装置。
【請求項6】
前記学習部は、前記学習モデルを用いて前記分離膜の状態を推測したときに前記学習モデルに入力されたデータを取得し、該取得したデータを入力とした機械学習により前記学習モデルを更新する、請求項1から5のいずれか1項に記載の学習モデル生成装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の学習モデル生成装置と、
前記学習モデル生成装置によって生成された学習モデルを記憶する記憶装置と、
前記学習モデルを用いて、前記取得された入力データから、前記分離膜の状態を推測する推測装置と、
前記推測装置が推測した前記状態に応じて前記散気装置を制御する散気量制御装置と、を備える、システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被処理水中に浸漬して配置された分離膜の膜面散気を行いながら、分離膜を透過した処理水を得る膜ろ過処理において適用される学習モデル生成装置等に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、散気量を制御する制御時刻において、或る過去の時点からの膜間差圧の変化量、変化率または上昇速度に基づき、事前に設定した閾値や有機物濃度から選定した目標上昇速度と比較し、散気量を決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6342101号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
膜分離装置による膜ろ過処理においては、膜表面のファウリングの進行などに伴い、膜間差圧が急上昇する現象(TMP jump)が発生することがある。しかしながら、特許文献1に開示された技術では、制御時刻において上述のファウリングの進行が起こっている場合、換言すれば、分離膜に異常がある場合、将来、膜間差圧が急上昇する現象が発生し、膜分離装置の運転に支障をきたすおそれがある。
【0005】
本発明の一態様は、将来の分離膜の状態を推測して安定した膜ろ過運転を行うための学習モデル生成装置などを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る学習モデル生成装置は、被処理水中に浸漬して配置された分離膜と、前記分離膜の膜面散気を行う散気装置とを備え、前記散気装置により前記膜面散気を行いながら前記分離膜を透過した処理水を得る膜分離装置にて行われる膜ろ過運転中に計測される、膜ろ過圧および散気量を含む運転データから導出される入力データを取得する入力データ取得部と、
前記入力データと、当該入力データに対する前記分離膜の状態を示すラベルとが対応付けられた教師データを生成する教師データ生成部であって、前記教師データ生成部は、前記運転データが取得された時刻における特定条件の充足度と、前記運転データが取得された時刻よりも所定時間前に取得された運転データから導出される前記入力データと、に基づいて、前記所定時間後の前記分離膜の状態を示すラベルを対応付けるものであり、
前記特定条件は、膜間差圧の単位時間当たりの変動量である変動速度が第1所定値未満である第1条件と、膜間差圧が第2所定値未満である第2条件と、前記変動速度が前記第1所定値以上第3所定値未満である第3条件と、前記変動速度が前記第3所定値以上である第4条件と、前記膜間差圧が前記第2所定値以上である第5条件とを含み、
前記教師データ生成部は、前記第1条件および前記第2条件の両方を充足する前記入力データには、正常ラベルを対応付け、前記第3条件および前記第2条件の両方を充足する前記入力データには、中間ラベルを対応付け、前記第4条件または前記第5条件を充足する前記入力データには、異常ラベルを対応付ける、教師データ生成部と、
前記取得された入力データを入力とした機械学習により、将来の前記分離膜の状態を推測するための学習モデルであって、前記教師データ生成部が生成した教師データを用いた教師あり学習により将来の前記分離膜の状態が正常となる確率または異常となる確率を出力する学習モデルを生成する学習部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、将来の分離膜の状態を推測して安定した膜ろ過運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態1に係る分離膜の状態推測システムの概要を示す図である。
膜ろ過運転における膜ろ過圧の経時変化を示す図である。
学習モデル生成装置および推測装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
入力データの一具体例を示す図である。
分離膜の状態を判定するための所定の条件について説明する図である。
教師データの一具体例を示す図である。
学習モデル生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
学習モデル更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。
推測処理および散気量制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
教師データの一具体例を示す図である。
本発明の実施形態2に係る学習モデル生成装置および推測装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
学習モデル生成処理の流れの一例を示すフローチャートである。
推測処理および散気量制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
本発明の参考形態に係る処理概要を示す模式図である。
参考形態に係る回帰モデル生成装置および推測装置の要部構成の一例を示すブロック図である。
推測処理および散気量制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
〔実施形態1〕
<分離膜の状態推測システムの概要>
図1は、本実施形態に係る分離膜の状態推測システム100の概要を示す図である。状態推測システム100は、機械学習により生成される学習モデルを用いて膜ろ過運転に用いられる分離膜93の状態を推測したうえで、推測結果に応じて分離膜93へ供給する散気量を制御するシステムである。分離膜93の「状態」とは、どの程度汚染されている状態にあるかを意味する。正常な状態とは、汚染度が低く、膜間差圧が急上昇する現象が当面は発生し難い状態である。
【0010】
状態推測システム100は、学習モデル生成装置1、推測装置2、記憶装置3、運転データ取得装置4、入力データ算出装置5、散気量制御装置8、および膜分離装置90を含み、また、記憶装置7を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
担持光触媒
1か月前
東レ株式会社
複合半透膜
8日前
株式会社フルヤ金属
触媒
1か月前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路
1か月前
東ソー株式会社
多孔質ゼオライト成形体
23日前
前澤工業株式会社
沈殿池構造
21日前
住友金属鉱山株式会社
蒸気回収機構
1か月前
東レ株式会社
スパイラル分離膜エレメント
29日前
冷化株式会社
撹拌混合装置
21日前
東洋紡エムシー株式会社
濾材およびフィルター
1か月前
大陽日酸株式会社
排ガス処理システム
今日
新東工業株式会社
集塵機
9日前
DOWAメタルマイン株式会社
撹拌装置
8日前
三菱ケミカル株式会社
分離材および分離材の製造方法
22日前
株式会社フルヤ金属
担持触媒の作製方法
1か月前
積水化学工業株式会社
ガス製造装置
7日前
国立大学法人広島大学
二酸化炭素吸放出材
1か月前
個人
水溶性フィルター
1か月前
トヨタ自動車株式会社
吸着システム及び吸着方法
1か月前
大同化学株式会社
ワックスソリューション液の製造方法
1か月前
東洋リビング株式会社
除湿ユニットおよび保管庫
1か月前
前澤工業株式会社
沈殿池のピット排泥装置
21日前
JFEエンジニアリング株式会社
多重管式反応容器
28日前
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
1か月前
セイコーエプソン株式会社
気体分離膜
1か月前
JFEエンジニアリング株式会社
多重管式反応容器
28日前
JFEエンジニアリング株式会社
多重管式反応容器
28日前
株式会社レゾナック
ノズル、送液装置、及び送液システム
1か月前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用アミン組成物及びその用途
21日前
株式会社美和製作所
触媒材
29日前
旭化成メディカル株式会社
多孔質膜
1か月前
株式会社荏原製作所
排ガス処理装置
1か月前
株式会社タクマ
脱臭装置
1か月前
株式会社島津製作所
ピペット装置
8日前
大同工機株式会社
濾過用ストレーナの自動洗浄システム
7日前
三菱重工業株式会社
攪拌翼及び攪拌装置
7日前
続きを見る