TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024165696
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082097
出願日2023-05-18
発明の名称2アームベルトテンショナを備えた内燃機関
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F02B 67/06 20060101AFI20241121BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】テンショナプーリを支持して揺動自在に支持されたアームの揺動軸が片持ち状態の場合、当該揺動軸が偏摩耗することを抑制することができる2アームベルトテンショナを備えた内燃機関を提供する。
【解決手段】第1・第2テンショナプーリと、これらを回転自在に支持する第1・第2アームと、これらを揺動自在に支持する第1・第2シャフトとが立設されたベース13と、第1・第2テンショナプーリの押圧力を発生させる弾性体とを有し、第1シャフト11と第2シャフト12は片持ち状態で立設され、無負荷状態では対向方向に向かってプーリ回転軸線に対して所定傾斜角度θ1を有するように立設されている。ベースにおける第1シャフトと第2シャフトの間にはベース脆弱部13w、13xが設けられており、ベース脆弱部は、内燃機関が運転された場合に、傾斜していた第1シャフト11と第2シャフト12を、ほぼ平行にするベースの弾性変形の起点となる。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
プーリに掛けられた環状の動力伝達ベルトにテンションを付与する2アームベルトテンショナを備えた内燃機関であって、
前記2アームベルトテンショナは、
前記動力伝達ベルトにおける前記プーリへの入力側の部位を外周側から内周側へと押圧する第1テンショナプーリと、
前記動力伝達ベルトにおける前記プーリからの出力側の部位を外周側から内周側へと押圧する第2テンショナプーリと、
前記第1テンショナプーリを回転自在に支持する第1アームと、
前記第2テンショナプーリを回転自在に支持する第2アームと、
前記第1アームを揺動自在に支持する第1シャフトと前記第2アームを揺動自在に支持する第2シャフトとが立設されたベースと、
前記第1アームと前記第2アームに接続されて前記第1テンショナプーリと前記第2テンショナプーリを前記動力伝達ベルトに押圧する押圧力を発生させる弾性体と、
を有し、
前記第1シャフトと前記第2シャフトは、それぞれの一方端のみが前記ベースに接合されて片持ち状態で立設されており、前記第1テンショナプーリ及び前記第2テンショナプーリが無負荷状態の場合では互いに対向している方向に向かって前記ベースから延在するよう前記プーリの回転軸線であるプーリ回転軸線に対して所定傾斜角度を有するように立設されており、
前記ベースにおける前記第1シャフトと前記第2シャフトの間には、周囲よりも剛性が低いベース脆弱部が設けられており、
前記ベース脆弱部は、前記内燃機関が運転されて前記第1テンショナプーリと前記第2テンショナプーリに負荷がかかった場合に、前記プーリ回転軸線に対して傾斜していた前記第1シャフトと前記第2シャフトを、前記動力伝達ベルトと前記弾性体からの押圧力によって前記プーリ回転軸線に対してほぼ平行にする前記ベースの弾性変形の起点となる、
2アームベルトテンショナを備えた内燃機関。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
プーリに掛けられた環状の動力伝達ベルトにテンションを付与する2アームベルトテンショナを備えた内燃機関であって、
前記2アームベルトテンショナは、
前記動力伝達ベルトにおける前記プーリへの入力側の部位を外周側から内周側へと押圧する第1テンショナプーリと、
前記動力伝達ベルトにおける前記プーリからの出力側の部位を外周側から内周側へと押圧する第2テンショナプーリと、
前記第1テンショナプーリを回転自在に支持する第1アームと、
前記第2テンショナプーリを回転自在に支持する第2アームと、
前記第1アームを揺動自在に支持する第1シャフトと前記第2アームを揺動自在に支持する第2シャフトとが立設されたベースと、
前記第1アームと前記第2アームに接続されて前記第1テンショナプーリと前記第2テンショナプーリを前記動力伝達ベルトに押圧する押圧力を発生させる弾性体と、
を有し、
前記第1シャフトと前記第2シャフトは、それぞれの一方端のみが前記ベースに接合されて片持ち状態で立設されており、前記第1テンショナプーリ及び前記第2テンショナプーリが無負荷状態の場合では互いに対向している方向に向かって前記ベースから延在するよう前記プーリの回転軸線であるプーリ回転軸線に対して所定傾斜角度を有するように立設されており、
前記第1シャフトと前記第2シャフトのそれぞれにおける前記ベースへの接合個所の近傍には、周囲よりも剛性が低いシャフト脆弱部が設けられており、
前記シャフト脆弱部は、前記内燃機関が運転されて前記第1テンショナプーリと前記第2テンショナプーリに負荷がかかった場合に、前記プーリ回転軸線に対して傾斜していた前記第1シャフトと前記第2シャフトを、前記動力伝達ベルトと前記弾性体からの押圧力によって前記プーリ回転軸線に対してほぼ平行にする前記第1シャフトと前記第2シャフトの弾性変形の起点となる、
2アームベルトテンショナを備えた内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プーリに掛けられた動力伝達ベルトにテンションを付与する2アームベルトテンショナを備えた内燃機関に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば車両に搭載された内燃機関には、オルタネータ(またはモータジェネレータ)、エアコンコンプレッサ、ウォーターポンプ、オイルポンプ等の種々の補機が取り付けられている。これらの補機にはプーリが取り付けられており、内燃機関のクランクシャフトに取り付けられたクランクプーリから動力伝達ベルトを介して各補機のプーリが回転駆動される。各補機のプーリには前記動力伝達ベルトが掛けられているが、当該動力伝達ベルトの滑りを抑制するために、一部のプーリには、動力伝達ベルトにテンションを付与するベルトテンショナが設けられている。
【0003】
例えば特許文献1には、平ベルトを介して電動機の駆動側プーリの動力を従動側プーリに伝達して送風機を回転駆動する冷却塔送風機用ベルト伝動機構が開示されている。特許文献1には、送風動作時には、動荷重によって電動機出力軸が傾くことが記載されている。そこで、電動機を固定する場合、電動機出力軸の向きを送風機作動時に傾く側とは反対側に所定角度分傾斜させて固定している。これにより、送風機作動時には、駆動側プーリの回転中心軸が、従動側プーリの回転中心軸と平行になることが記載されている。また従動側プーリの近傍には、平ベルトにテンションを付与する1個のテンショナプーリ(回転軸が片持ち状態とされたテンショナプーリ)が配置されている。
【0004】
また特許文献2には、第1のテンショナプーリを回転自在に支持したメインアームと、第2のテンショナプーリを回転自在に支持したサブアームとを有する自動車用エンジンの補機ベルト用オートテンショナ(2アームベルトテンショナに相当)が記載されている。特許文献2におけるメインアームは、片持ち状態のメインアーム揺動軸に揺動自在に支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-094940号公報
特開2022-134912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ベルトテンショナのテンショナプーリには、テンショナプーリをベルトに押圧する弾性体からの押圧力と、ベルトからの押圧力と、が印加される。上記押圧力を発生させる弾性体からの押圧力と、前記ベルトからの押圧力は、アーム(テンショナプーリを支持しているアーム)を揺動自在に支持する揺動軸に印加される。そして揺動軸が片持ち状態で支持されている場合、上記のベルトと弾性体からの押圧力は、この揺動軸を傾斜させる力となる。揺動軸が傾斜した場合には、揺動軸を収容しているスリーブや軸受に、傾斜した揺動軸が当たるので、当該揺動軸または当該スリーブや軸受が偏摩耗するので好ましくない。また、上記のベルトと弾性体からの押圧力は、テンションを付与するベルトが運転状態となって駆動されている場合に、最も大きな力となる。
【0007】
特許文献1では、送風動作時(平ベルトのテンションが大きくなった時)に、電動機出力軸が傾斜する点を考慮しているが、片持ち状態とされたテンショナプーリの回転軸の傾斜については考慮されていない。従って、テンショナプーリの揺動軸または当該揺動軸の軸受が偏摩耗する可能性がある。
【0008】
また特許文献2も特許文献1と同様に、エンジン運転時(補機ベルトのテンションが大きくなった時)に、片持ち状態のメインアーム揺動軸が傾斜することを考慮していない。従って、メインアーム揺動軸または当該揺動軸の軸受が偏摩耗する可能性がある。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、テンショナプーリを支持して揺動自在に支持されたアームの揺動軸が片持ち状態の場合、当該揺動軸または当該揺動軸の軸受が偏摩耗することを抑制することができる2アームベルトテンショナを備えた内燃機関を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、第1の発明は、プーリに掛けられた環状の動力伝達ベルトにテンションを付与する2アームベルトテンショナを備えた内燃機関である。前記2アームベルトテンショナは、前記動力伝達ベルトにおける前記プーリへの入力側の部位を外周側から内周側へと押圧する第1テンショナプーリと、前記動力伝達ベルトにおける前記プーリからの出力側の部位を外周側から内周側へと押圧する第2テンショナプーリと、前記第1テンショナプーリを回転自在に支持する第1アームと、前記第2テンショナプーリを回転自在に支持する第2アームと、前記第1アームを揺動自在に支持する第1シャフトと前記第2アームを揺動自在に支持する第2シャフトとが立設されたベースと、前記第1アームと前記第2アームに接続されて前記第1テンショナプーリと前記第2テンショナプーリを前記動力伝達ベルトに押圧する押圧力を発生させる弾性体と、を有する。また前記第1シャフトと前記第2シャフトは、それぞれの一方端のみが前記ベースに接合されて片持ち状態で立設されており、前記第1テンショナプーリ及び前記第2テンショナプーリが無負荷状態の場合では互いに対向している方向に向かって前記ベースから延在するよう前記プーリの回転軸線であるプーリ回転軸線に対して所定傾斜角度を有するように立設されている。そして前記ベースにおける前記第1シャフトと前記第2シャフトの間には、周囲よりも剛性が低いベース脆弱部が設けられており、前記ベース脆弱部は、前記内燃機関が運転されて前記第1テンショナプーリと前記第2テンショナプーリに負荷がかかった場合に、前記プーリ回転軸線に対して傾斜していた前記第1シャフトと前記第2シャフトを、前記動力伝達ベルトと前記弾性体からの押圧力によって前記プーリ回転軸線に対してほぼ平行にする前記ベースの弾性変形の起点となる、2アームベルトテンショナを備えた内燃機関である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社SUBARU
排ガス浄化装置
1か月前
個人
アンモニアを燃焼させるシステムと方法
1か月前
トヨタ紡織株式会社
樹脂製部品
23日前
スズキ株式会社
エンジン制御システム
3日前
株式会社SUBARU
蒸発燃料処理装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
異音解析装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
燃料供給装置
3日前
株式会社日本ビデオセンター
エンジン
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
3日前
日野自動車株式会社
燃料噴射装置
25日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
内燃機関用点火装置
17日前
スズキ株式会社
排気再循環システムの制御装置
23日前
トヨタ自動車株式会社
気体燃料供給装置
10日前
フタバ産業株式会社
キャニスタ
1か月前
スズキ株式会社
内燃機関の気体燃料供給システム
3日前
個人
可変吸気長ノンスロットルエンジン。
10日前
ダイハツ工業株式会社
発電システム及び発電方法
3日前
日産自動車株式会社
内燃機関の吸気システム
24日前
ほつま工房株式会社
低温スターリングエンジンの構造詳細
1か月前
株式会社SUBARU
制御装置
4日前
日立Astemo株式会社
エンジン制御装置
23日前
株式会社豊田自動織機
排気システム
10日前
株式会社豊田自動織機
排気システム
23日前
株式会社デンソー
燃料噴射装置
1か月前
株式会社SUBARU
制御装置
4日前
愛三工業株式会社
燃料供給装置
4日前
株式会社デンソー
点火コイル
3日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
3日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
3日前
トヨタ自動車株式会社
燃料系配管
1か月前
株式会社豊田自動織機
タービンホイール
3日前
トヨタ自動車株式会社
自動車
9日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
1か月前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
10日前
株式会社日立産機システム
圧縮空気エネルギ貯蔵装置
2日前
株式会社やまびこ
エンジン制御装置およびエンジン制御方法
16日前
続きを見る