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公開番号
2024163613
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-22
出願番号
2023079377
出願日
2023-05-12
発明の名称
ポリフェノールの分析方法
出願人
株式会社島津製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
30/88 20060101AFI20241115BHJP(測定;試験)
要約
【課題】複数種のカテキン類およびテアフラビン類を短時間で一斉分析できる方法を提供する。
【解決手段】ポリフェノールを含有する試料を、液体クロマトグラフィーにより分離する分離工程と、分離した試料を、質量分析法により測定する測定工程とを順に備える。分離工程では、液体クロマトグラフのカラムとして、ペンタフルオロフェニルプロピル基を有する充填剤が充填されたカラムを用いる。測定工程では、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、エピカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、エピガロカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、テアフラビン、テアフラビン3-O-ガレート、テアフラビン3´-O-ガレートおよびテアフラビン3,3´-ジガレートに由来するイオンを測定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリフェノールを液体クロマトグラフィー質量分析法により分析する方法であって、
ポリフェノールを含有する試料を、液体クロマトグラフィーにより分離する分離工程と、
分離した前記試料を、質量分析法により測定する測定工程とを順に備え、
前記分離工程では、液体クロマトグラフのカラムとして、ペンタフルオロフェニルプロピル基を有する充填剤が充填されたカラムを用い、
前記測定工程では、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、エピカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、エピガロカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、テアフラビン、テアフラビン3-O-ガレート、テアフラビン3´-O-ガレートおよびテアフラビン3,3´-ジガレートに由来するイオンを測定する、ポリフェノールの分析方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
分離工程において、移動相における有機溶媒濃度を増加させる、請求項1に記載の分析方法。
【請求項3】
分離工程開始から所定時間経過した後に、移動相における有機溶媒濃度の増加割合を遅くする、請求項2に記載の分析方法。
【請求項4】
前記液体クロマトグラフィー質量分析法は、液体クロマトグラフィータンデム質量分析法である、請求項1に記載の分析方法。
【請求項5】
前記ポリフェノールに由来するイオンに加えて、一次代謝物に由来するイオンを測定する、請求項1に記載の分析方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリフェノールの分析方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
緑茶に含まれるポリフェノールの一種であるカテキン類には、生体に対する抗酸化作用、血統上昇抑制作用、コレステロール吸収抑制作用があることが報告されている。また、緑茶を発酵させた紅茶には、カテキン類以外のポリフェノールとして、テアフラビン類が豊富に含まれ、テアフラビン類には、抗ウィルス活性があると報告されている。これら茶に含まれるカテキン類およびテアフラビン類は、種々存在し、具体的には、カテキン類としては、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、エピカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、エピガロカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、などの少なくとも10種類が知られており、テアフラビン類としては、テアフラビン、テアフラビン3-O-ガレート、テアフラビン3´-O-ガレートおよびテアフラビン3,3´-ジガレートの少なくとも4種類が知られている。これらのカテキン類およびテアフラビン類の機能などを詳細に把握するには、茶に含まれるこれらの有無を分析することは重要である。
【0003】
ところで、複数種のカテキン類およびテアフラビン類を一斉分析する方法としては、液体クロマトグラフィー法、液体クロマトグラフィー質量分析法などが知られている(非特許文献1~3参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
「茶葉に含まれるカテキン類の定量分析」、https://www.naro.go.jp/laboratory/nfri/contens/files/l583.pdf、[令和5年4月17日検索]、インターネット
「トリプル四重極型LC/MS/MSを用いたお茶中のカテキン類/テアフラビン類一斉分析」、https://www.an.shimadzu.co.jp/aplnotes/lcms/an_01-00034-jp.pdf、[令和5年4月17日検索]、インターネット
「LCとLC/MSの知恵」、第4号、6-13(2022)、 https://www.lckon.org/_userdata/journal_004_202206.pdf、[令和5年4月17日検索]、インターネット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、いずれの方法でも、上記10種のカテキン類および4種のテアフラビン類の14成分の全てを一斉分析することは達成できていない。また、分析時間においてもいずれの方法も15分以上と長く、より短い時間、例えば10分未満での分析完了が求められている。
【0006】
したがって、本発明は、複数種のカテキン類およびテアフラビン類を短時間で一斉分析できる方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様の分析方法は、ポリフェノールを液体クロマトグラフィー質量分析法により分析する方法であって、ポリフェノールを含有する試料を、液体クロマトグラフィーにより分離する分離工程と、分離した前記試料を、質量分析法により測定する測定工程とを順に備え、前記分離工程では、液体クロマトグラフのカラムとして、ペンタフルオロフェニルプロピル基を有する充填剤が充填されたカラムを用い、前記測定工程では、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、エピカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、エピガロカテキン3-(3´´-O-メチル)ガレート、テアフラビン、テアフラビン3-O-ガレート、テアフラビン3´-O-ガレートおよびテアフラビン3,3´-ジガレートに由来するイオンを測定する。
【発明の効果】
【0008】
第1の態様の分析方法によれば、10種類のカテキン類および4種類のテアフラビン類を短時間で一斉分析することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例1において、固定相におけるA液とB液との混合割合を示したグラフであり、横軸が時間、縦軸が固定相におけるB液の混合割合を示す。
図2は、実施例1における14成分のマスクロマトグラムを合わせたマスクロマトグラムであって、横軸が保持時間、縦軸がピーク強度を示す。
図3は、実施例2におけるウーロン茶に含まれる成分のマスクロマトグラムを合わせたマスクロマトグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1.第1の実施形態
本発明の第1の実施形態の分析方法は、ポリフェノールを含有する試料を液体クロマトグラフィー質量分析法により分析する方法であって、用意工程、分離工程および測定工程を順に備える。以下、各工程を詳述する。
(【0011】以降は省略されています)
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