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公開番号2024162895
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078873
出願日2023-05-11
発明の名称タイヤ状態判定装置、タイヤ状態判定方法、およびタイヤ状態判定プログラム
出願人オムロン株式会社,株式会社ブリヂストン
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類B60C 23/06 20060101AFI20241114BHJP(車両一般)
要約【課題】道路を走行している車両毎に、その車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する。
【解決手段】入力部には、走行路を走行している車両のタイヤが路面を押圧する押圧力を計測したセンサの計測信号が入力される。第1算出部が、入力部に入力されたタイヤが路面を押圧する押圧力の計測信号と、速度取得部が取得した車両の速度を基に、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを算出する。判定部が、記憶部が車両の登録番号別に記憶しているタイヤと路面との接地長さを示す判定情報と、第1算出部が算出したタイヤの接地長さを基に、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走行路を走行している車両のタイヤが路面を押圧する押圧力を計測したセンサの計測信号が入力される入力部と、
前記走行路を走行している車両のナンバープレートに表記されている登録番号を読み取る読取部と、
前記登録番号別に、対応する車両のタイヤの空気圧が適正である場合における、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを示す判定情報を記憶する記憶部と、
タイヤが路面を押圧する押圧力が前記センサによって計測される車両の速度を取得する速度取得部と、
前記入力部に入力されたタイヤが路面を押圧する押圧力の計測信号と、前記速度取得部が取得した車両の速度を基に、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを算出する第1算出部と、
前記第1算出部で算出したタイヤの接地長さ、および前記読取部が読み取った登録番号の車両について前記記憶部が記憶している前記判定情報を用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する判定部と、
を備えたタイヤ状態判定装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記入力部に入力されたタイヤが路面を押圧する押圧力の計測信号を基に、このタイヤが路面に加える荷重を算出する第2算出部を備え、
前記記憶部は、判定情報として、タイヤの空気圧が適正である場合における、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さと、タイヤが路面に加える荷重との関係を記憶し、
前記判定部は、前記第1算出部で算出したタイヤの接地長さ、前記第2算出部で算出したタイヤが路面に加える荷重、および前記読取部が読み取った登録番号の車両について前記記憶部が記憶している前記判定情報を用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する、
請求項1に記載のタイヤ状態判定装置。
【請求項3】
前記センサは、走行路における車両の走行方向に複数並べられ、
前記第1算出部は、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に、タイヤと路面との接地長さを算出し、
前記判定部は、前記第1算出部が、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に算出したタイヤと路面との接地長さを用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する、
請求項1に記載のタイヤ状態判定装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記第1算出部が、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に算出したタイヤと路面との接地長さの平均値を用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する、
請求項3に記載のタイヤ状態判定装置。
【請求項5】
前記センサは、走行路における車両の走行方向に複数並べられ、
前記第1算出部は、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に、タイヤと路面との接地長さを算出し、
前記第2算出部は、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に、タイヤが路面に加える荷重を算出し、
前記判定部は、前記センサ毎に、前記第1算出部が算出したタイヤの接地長さ、および前記第2算出部が算出したタイヤが路面に加える荷重を基に、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する、
請求項2に記載のタイヤ状態判定装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記第1算出部が、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に算出したタイヤと路面との接地長さの平均値、および前記第2算出部が、前記センサ毎に、そのセンサの計測信号を基に算出したタイヤが路面に加える荷重の平均値を用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する、
請求項5に記載のタイヤ状態判定装置。
【請求項7】
走行路を走行している車両のタイヤが路面を押圧する押圧力を計測したセンサの計測信号が入力される入力部、および車両のナンバープレートに表記されている登録番号別に、対応する車両のタイヤの空気圧が適正である場合における、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを示す判定情報を記憶させた記憶部を備えたタイヤ状態判定装置のコンピュータが、
前記走行路を走行している車両のナンバープレートに表記されている登録番号を読み取る読取ステップと、
タイヤが路面を押圧する押圧力が前記センサによって計測される車両の速度を取得する速度取得ステップと、
前記入力部に入力されたタイヤが路面を押圧する押圧力の計測信号と、前記速度取得ステップで取得した車両の速度を基に、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを算出する第1算出ステップと、
前記第1算出ステップで算出したタイヤの接地長さ、および前記読取ステップで読み取った登録番号の車両について前記記憶部が記憶している前記判定情報を用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する判定部と、
を実行するタイヤ状態判定方法。
【請求項8】
走行路を走行している車両のタイヤが路面を押圧する押圧力を計測したセンサの計測信号が入力される入力部、および車両のナンバープレートに表記されている登録番号別に、対応する車両のタイヤの空気圧が適正である場合における、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを示す判定情報を記憶させた記憶部を備えたタイヤ状態判定装置のコンピュータに、
前記走行路を走行している車両のナンバープレートに表記されている登録番号を読み取る読取ステップと、
タイヤが路面を押圧する押圧力が前記センサによって計測される車両の速度を取得する速度取得ステップと、
前記入力部に入力されたタイヤが路面を押圧する押圧力の計測信号と、前記速度取得ステップで取得した車両の速度を基に、車両の走行方向におけるタイヤと路面との接地長さを算出する第1算出ステップと、
前記第1算出ステップで算出したタイヤの接地長さ、および前記読取ステップで読み取った登録番号の車両について前記記憶部が記憶している前記判定情報を用いて、タイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する判定部と、
を実行させるタイヤ状態判定プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、走行路を走行している車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する技術に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、走行路(道路)を走行している車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する装置として、特許文献1に記載されたものがあった。
【0003】
この特許文献1では、振動発電素子がタイヤに設けられ、この振動発電素子の出力を処理してタイヤの接地面における接地長さ(車両の進行方向におけるタイヤの接地長さ)を検出し、検出した接地長さに基づいてタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定する構成であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016- 22761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された装置は、この装置が備えられた車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定できるが、この装置が備えられていない車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定できない。
【0006】
道路を走行している車両が、タイヤの空気圧が適正でなかったことが原因で、なんらかの事故を起こした場合、他の車両(タイヤの空気圧が適正である車両であっても)がその事故に巻き込まれることがある。このことから、道路を走行している車両毎に、その車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定できる技術が望まれている。
【0007】
この発明の目的は、道路を走行している車両毎に、その車両のタイヤの空気圧が適正であるかどうかを判定できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のタイヤ状態判定装置は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
【0009】
入力部には、走行路を走行している車両のタイヤが路面を押圧する押圧力を計測したセンサの計測信号が入力される。センサは、例えば圧力センサである。
【0010】
読取部は、走行路を走行している車両のナンバープレートに表記されている登録番号を読み取る。読取部は、例えば、撮像装置によって撮像された車両のフレーム画像を処理し、公知の文字認識でナンバープレートに表記されている登録番号を認識する。周知のように、車両は、ナンバープレートに表記されている登録番号によって識別(特定)できる。
(【0011】以降は省略されています)

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