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公開番号
2024160205
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-13
出願番号
2024061946
出願日
2024-04-08
発明の名称
軸方向-半径方向排気ディフューザを有するシステム及びその使用方法
出願人
ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
,
General Electric Technology GmbH
代理人
個人
,
弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
主分類
F01D
25/30 20060101AFI20241106BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】軸方向-半径方向排気ディフューザを有するシステム及びその使用方法を提供する。
【解決手段】システムは、軸方向-半径方向ディフューザ(24)と移行ダクト(26)とを有する排気ディフューザシステム(22)を含む。軸方向-半径方向ディフューザは、直列流れ順に、入口(284)、軸方向ディフューザ部分(240)、半径方向ディフューザ部分(242)、及び出口(286)を含み、入口は、ガスタービン装置に結合するように構成されている。軸方向-半径方向ディフューザに結合される移行ダクトは、軸方向-半径方向ディフューザから排熱回収蒸気発生器(HRSG)への流れ方向に拡大する断面積を有する。移行ダクトは、断面積の膨張率が異なる複数の膨張段(360、362、364)を含む。出口は、移行ダクトの吸気部分(360)の内側に配置され、移行ダクトは、HRSGに結合するように構成された排出部分(364)を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
システム(10)であって、
排気ディフューザシステム(22)を含み、
排気ディフューザシステム(22)は、
入口(284)と、出口(286)と、入口(284)と出口(286)との間の軸方向ディフューザ部分(240)と、軸方向ディフューザ部分(240)と出口(286)との間の半径方向ディフューザ部分(242)と、中心軸(270)とを備え、入口(284)がガスタービンシステム(12)に結合するように構成されている、軸方向-半径方向ディフューザ(24)と、
軸方向-半径方向ディフューザ(24)に結合された移行ダクト(26)と、
を含み、
移行ダクト(26)は、軸方向-半径方向ディフューザ(24)からHRSG(16)への流れ方向に拡大する断面積を有し、
移行ダクト(26)は、断面積の拡大率が異なる複数の拡大段(360、362、364)を備え、
軸方向-半径方向ディフューザ(24)の出口(286)は、移行ダクト(26)の吸気部分(360)の内側に配置され、
移行ダクト(26)は、排熱回収蒸気発生器(HRSG)(16)に結合するように構成された排出部分(364)を備える、システム(10)。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
排気ディフューザシステム(22)に結合されたガスタービンシステム(12)、排気ディフューザシステム(22)に結合されたHRSG(16)、HRSG(16)の下流にガス捕捉システム(20)を有するガス処理システム(18)、又はそれらの組合せを含む、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項3】
半径方向ディフューザ部分(242)が、軸方向-半径方向ディフューザ(24)の中心軸(270)に対して非対称である、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項4】
移行ダクト(26)が、軸方向-半径方向ディフューザ(24)からHRSG(16)のダクト(252)まで上向きに傾斜している、請求項1記載のシステム(10)。
【請求項5】
吸気部(360)が、複数の膨張段(360、362、364)のうちの第1の膨張段を構成し、第1の膨張段が、軸方向-半径方向ディフューザ(24)からHRSG(16)に向かう流れ方向において中心軸(270)から離れる方向に発散する、第1の頂部壁(378)、第1の底部壁(380)、及び第1の対向側壁(382、384)を構成する、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項6】
複数の膨張段(360、362、364)のうちの第2の膨張段(362)が、軸方向-半径方向ディフューザ(24)の中心軸(270)から離れるように広がる第2の対向側壁(390、392)を含む、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項7】
排出部(364)が、複数の膨張段(360、362、364)のうちの第3の膨張段を構成し、第3の膨張段(364)が、軸方向-半径方向ディフューザ(24)の中心軸(270)から離れるように広がる第3の対向側壁(398、400)を構成する、請求項6に記載のシステム(10)。
【請求項8】
第2の膨張段(362)が、中心軸(270)に対して上向きに傾斜している第2の上下壁(386、388)を含み、第3の膨張段(364)が、中心軸(270)に対して上向きに傾斜している第3の上下壁(394、396)を含む、請求項7に記載のシステム(10)。
【請求項9】
移行ダクト(26)が、移行ダクト(26)の側壁(374、376)から中心軸(24)に向かって半径方向距離(446)延びる複数の多孔バッフル(438、440)を備え、複数の多孔バッフル(438、440)の各々が、軸方向-半径方向ディフューザ(24)の中心軸(270)に対して鋭角(444)に配向され、半径方向距離(446)が、複数の多孔バッフル(438、440)の軸方向位置における側壁(374、376)と中心軸(270)との間の半径方向距離(448)の5~60パーセントである、請求項1に記載のシステム(10)。
【請求項10】
軸方向ディフューザ部分(240)が、中心軸(270)に関して配置された第1の内壁(290)と、第1の内壁(290)に関して配置された第1の外壁(292)と、第1の内壁と外壁(290、292)との間の第1の流路(294)とを有する第1の中心ハブ(288)を備え、
半径方向ディフューザ部分(242)は、中心軸(270)に関して配置された第2の内壁(304)と、第2の内壁(304)に関して配置された第2の外壁(306)と、第2の内壁と外壁(304、306)との間であって、第1の流路(294)に流体結合された第2の流路(308)と、を有する第2の中心ハブ(302)を備え、
半径方向ディフューザ部分(242)は、軸方向ディフューザ部分(240)から出口(286)に向かって中心軸(270)から離れるように外向きに回転する、請求項1に記載のシステム(10)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、2023年4月26日に出願されたインド出願第202311030098号(発明の名称は「SYSTEM HAVING AXIAL-RADIAL EXHAUST DIFFUSER AND METHOD OF USE」)の優先権及び利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
本出願は、一般に、排熱回収蒸気発生器(HRSG:heat recovery steam generator)に供給するためにガスタービンシステムからの排ガスを拡散(diffuse:放散)するためのシステム及び方法に関する。
【0003】
コンバインドサイクル発電プラント(combined cycle power plant)は、ガスタービンシステムからの排ガスをHRSGに通し、HRSGが蒸気を生成して蒸気タービンシステムを駆動する。残念なことに、HRSGは、HRSGの上流での排気の拡散(exhaust diffusion)のために、ガスタービンシステムからかなり離れた場所に設置されることがあり、それにより、複合サイクル発電所の敷地内の貴重なスペースが消費される。地球温暖化に関する様々な規制や環境問題に伴い、排気ガス中に存在する望ましくないガスの出力を低減するためのガス処理装置を追加するための追加スペースが必要となる。例えば、望ましくないガスには、二酸化炭素(CO2)や一酸化炭素(CO)などの炭素酸化物(COX)、二酸化窒素(NO2)などの窒素酸化物(NOX)、及び/又は二酸化硫黄(SO2)などの硫黄酸化物(SOX)が含まれる。したがって、排気拡散のための空間消費を低減し、それによってガス処理のための利用可能な空間を増大させる必要性が存在する。
【発明の概要】
【0004】
本来請求される主題の範囲に相応する特定の実施形態を以下に要約する。これらの実施形態は、特許請求される実施形態の範囲を限定することを意図したものではなく、むしろこれらの実施形態は、主題の可能な形態の簡単な要約を提供することのみを意図したものである。実際、現在特許請求される実施形態は、以下に記載される実施形態に類似するか又は異なる可能性のある様々な形態を包含し得る。
【0005】
システムは、軸方向-半径方向ディフューザ及び移行ダクトを有する排気ディフューザシステム(an axial-radial diffuser and a transition duct)を含む。軸方向-半径方向ディフューザは、入口と、出口と、入口と出口との間の軸方向ディフューザ部分と、軸方向ディフューザ部分と出口との間の半径方向ディフューザ部分とを含み、入口は、ガスタービンシステムに結合するように構成される。移行ダクト(transition duct)は、軸方向-半径方向ディフューザに結合され、出口は、移行ダクトの吸気部分の内側に配置され、移行ダクトは、排熱回収蒸気発生器(HRSG)に結合するように構成された排出部分を含む。
【0006】
方法は、排気ディフューザシステムの軸方向-半径方向ディフューザを通してガスタービンシステムからの排気ガスを拡散させる(diffusing an exhaust gas)ことを含む。軸方向-半径方向ディフューザは、入口と、出口と、入口と出口との間の軸方向ディフューザ部分と、軸方向ディフューザ部分と出口との間の半径方向ディフューザ部分とを含み、入口がガスタービンシステムに結合される。この方法はまた、排気ガスを半径方向ディフューザ部分から排気ディフューザシステムの移行ダクトを通して排熱回収蒸気発生器(HRSG)に移行させることを含む。移行ダクトは、軸方向-半径方向ディフューザに結合され、出口は、移行ダクトの吸気部分の内側に配置され、移行ダクトは、HRSGに結合された排出部分を含む。
【0007】
システムは、ガスタービンシステムと排熱回収蒸気発生器(HRSG)との間に取り付けられるように構成された排気ディフューザシステムを含む。排気ディフューザシステムは、中心軸の周りに配置された内壁と、内壁の周りに配置された外壁と、内壁と外壁との間の排気通路とを有する中心ハブを有する半径方向ディフューザ部分を含む。排気ディフューザシステムは、半径方向ディフューザ部分の中央ハブに結合された駆動部(drive:ドライブ)を有する流路面積調整システム(flow passage area adjustment system)を含む。排気ディフューザシステムはまた、駆動部に結合された制御装置を含み、制御装置は、半径方向ディフューザ部分を通る流れを調整するために半径方向ディフューザ部分の中央ハブを動かすように駆動部を制御するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
現在開示されているシステム及び技術のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明を添付の図面を参照して読むと、よりよく理解されるであろう。
ガスタービンシステム、蒸気タービンシステム、排熱回収蒸気発生器(HRSG)、1つ又は複数のガス捕捉システム(gas capture systems)を有するガス処理システム、及び排気ディフューザシステムを有する複合サイクルシステムの一実施形態のブロック図である。
図1のHRSGに結合された排気ディフューザシステムの一実施形態の概略側面図である。
図1及び図2の排気ディフューザシステムの実施形態の概略側面図であり、排気ディフューザシステムの軸方向-半径方向ディフューザ及び移行ダクトの詳細をさらに示している。
図1~3の排気ディフューザシステムの一実施形態の概略上面図であり、排気ディフューザシステムの軸方向-半径方向ディフューザ及び移行ダクトの詳細をさらに示している。
図1~4の排気ディフューザシステムの一実施形態の部分概略側面図であり、排気ディフューザシステムの軸方向-半径方向ディフューザの半径方向ディフューザ部分及び移行ダクトの詳細をさらに示しており、半径方向ディフューザ部分は、中央ハブ内の穴あき壁部分を含む。
図1~4の排気ディフューザシステムの実施形態の部分概略側面図であり、軸方向-半径方向ディフューザの半径方向ディフューザ部分と排気ディフューザシステムの移行ダクトの詳細をさらに示しており、半径方向ディフューザ部分の中央ハブは、流路面積調整システム(flow passage area adjustment system)を介して移動可能である。
図1~6の排気ディフューザシステムの一実施形態の概略側面図であり、非対称構成(asymmetric configuration)を有する軸方向-半径方向ディフューザの半径方向ディフューザ部分の詳細をさらに示している。
図1~図6の排気ディフューザシステムの一実施形態の概略側面図であり、S字湾曲プロファイルを有する軸方向-半径方向ディフューザの半径方向ディフューザ部分の詳細をさらに示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
現在開示されているシステム及び方法の1つ又は複数の具体的な実施形態を以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するための努力において、実際の実装のすべての特徴は、本明細書には記載されない場合がある。このような実際の実装の開発においては、あらゆるエンジニアリング又は設計プロジェクトと同様に、システム関連及びビジネス関連の制約への準拠など、開発者の特定の目標を達成するために、実装ごとに異なる多数の実装固有の決定を行わなければならないことが理解されるべきである。さらに、このような開発努力は複雑で時間がかかるかもしれないが、それにもかかわらず、本開示の利益を有する通常の技術者にとっては、設計、製造、及び製造の日常的な事業であることが理解されるべきである。
【0010】
現在開示されている様々な実施形態の要素を紹介する場合、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1つ又は複数が存在することを意味することを意図している。「含む:comprising」、「備える:including」、及び「有する:having」という用語は、包括的であることを意図しており、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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