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公開番号
2024157394
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-07
出願番号
2023071736
出願日
2023-04-25
発明の名称
メタン酸化触媒、メタン酸化触媒の製造方法、および、メタンの分解方法
出願人
カナデビア株式会社
代理人
弁理士法人いくみ特許事務所
主分類
B01J
23/63 20060101AFI20241030BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】比較的低温の条件下において、高いメタン分解能を有するメタン酸化触媒、メタン酸化触媒の製造方法、および、メタンの分解方法を提供する。
【解決手段】メタン酸化触媒は、メタンを酸化するための触媒であって、セリア-ジルコニア複合酸化物を含む触媒担体と、前記触媒担体に担持され、PdおよびPtを含む活性金属とを備える。また、前記触媒担体における、セリアの含有割合が、5質量%以上、15質量%未満である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
メタンを酸化するための触媒であって、
セリア-ジルコニア複合酸化物を含む触媒担体と、
前記触媒担体に担持され、PdおよびPtを含む活性金属と
を備え、
前記触媒担体における、セリアの含有割合が、5質量%以上、15質量%未満である、メタン酸化触媒。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記活性金属における、前記Pdの含有割合が、50質量%以上である、請求項1に記載のメタン酸化触媒。
【請求項3】
前記触媒担体100質量部に対する、前記活性金属の配合量が、5質量部以下である、請求項1に記載のメタン酸化触媒。
【請求項4】
前記触媒担体は、さらに、ジルコニアを含み、
前記ジルコニアは、単斜晶ジルコニア相を含有し、
前記セリア-ジルコニア複合酸化物は、正方晶セリア-ジルコニア相を含有する、請求項1に記載のメタン酸化触媒。
【請求項5】
セリア-ジルコニア複合酸化物を含む触媒担体原料と、PdおよびPtを含む活性金属の溶液とを混合し、スラリーを用意する第1工程と、
前記スラリーを乾燥させて、粉体を得る第2工程と、
前記粉体を400℃以上、600℃以下で焼成し、請求項1~4のいずれか一項に記載のメタン酸化触媒を得る第3工程と
を含み、
前記第1工程において、前記触媒担体原料における、セリアの含有割合が、5質量%以上、15質量%未満である、メタン酸化触媒の製造方法。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか一項に記載のメタン酸化触媒に対して、メタンを接触させ、酸化させる酸化工程を含み、
前記酸化工程において、酸化温度が450℃以下である、メタンの酸化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、メタン酸化触媒、メタン酸化触媒の製造方法、および、メタンの分解方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
内燃機関などから排出される排ガスに含まれる有害物質(例えば、炭化水素、窒素酸化物など)は、大気汚染の原因となる。具体的には、自動車から排出される排ガスには、炭化水素として、プロピレンが多く含まれる。また、天然ガスにより稼働する内燃機関から排出される排ガスには、天然ガスに含まれるメタンの一部が燃焼せず、未燃焼のメタンが含まれる。このような排ガスに含まれる炭化水素を分解するために、排ガスの流れる排気通路に、炭化水素を分解する触媒を配置し、炭化水素を分解する技術が知られている。
【0003】
このような炭化水素分解触媒として、希土類酸化物(例えば、セリア)を15~100重量%含む金属酸化物からなる触媒担体に、活性金属を担持させた炭化水素分解触媒が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
特許文献1の炭化水素分解触媒は、高活性であり、高温条件(例えば、800℃)下においても、その活性を長期間維持することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-270882号公報
【0006】
一方、上記したように、天然ガスにより稼働する内燃機関からの排ガスには、未燃焼のメタンが含まれる。メタンは、化学的に安定な構造を有しており、酸化されにくい性質を有する。また、天然ガスにより稼働する内燃機関から排出される排ガスは、比較的低い温度で排出される。そのため、炭化水素分解触媒のうち、メタンを酸化する触媒には、比較的低温の条件下において、高いメタン分解能を有することが求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の炭化水素分解触媒は、比較的低温の条件下で、メタン分解能が低いという不具合がある。
【0008】
本発明は、比較的低温の条件下において、高いメタン分解能を有するメタン酸化触媒、メタン酸化触媒の製造方法、および、メタンの分解方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明[1]は、メタンを酸化するための触媒であって、セリア-ジルコニア複合酸化物を含む触媒担体と、前記触媒担体に担持され、PdおよびPtを含む活性金属とを備え、前記触媒担体における、セリアの含有割合が、5質量%以上、15質量%未満である、メタン酸化触媒を含む。
【0010】
本発明[2]は、前記活性金属における、前記Pdの含有割合が、50質量%以上である、[1]に記載のメタン酸化触媒を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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