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公開番号2024155119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069549
出願日2023-04-20
発明の名称樹脂粒子、樹脂粒子の製造方法、トナー、トナーの製造方法、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、画像形成方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類G03G 9/09 20060101AFI20241024BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】優れた、着色力及び優れた帯電性能を有する樹脂粒子の提供。
【解決手段】少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含む樹脂粒子であって、前記着色剤はイソインドリン骨格を有する顔料を含み、前記樹脂粒子のラマン分光法における950cm-1~3250cm-1の波数領域で得られた各樹脂粒子の波数kにおけるラマンスペクトルの強度を1に規格化したとき、2750cm-1~3250cm-1の波数領域で得られた各樹脂粒子のスペクトルの積分強度をInとし、前記Inの平均値をIaveとし、下記(式1)で算出される値をCH率としたとき、CH率の絶対値が20.0%以上である樹脂粒子の全樹脂粒子に対する個数割合が1.0個数%以上、30.0個数%以下であり、BET比表面積が0.80m2/g以上、1.60m2/g以下であることを特徴とする樹脂粒子。
CH率(%)=[(In-Iave)/Iave]×100・・・(式1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含む樹脂粒子であって、前記着色剤はイソインドリン骨格を有する顔料を含み、前記樹脂粒子のラマン分光法における950cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子の波数kにおけるラマンスペクトルの強度を1に規格化したとき、2750cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子のスペクトルの積分強度をInとし、前記Inの平均値をIaveとし、下記(式1)で算出される値をCH率としたとき、CH率の絶対値が20.0%以上である樹脂粒子の全樹脂粒子に対する個数割合が1.0個数%以上、30.0個数%以下であり、BET比表面積が0.80m

/g以上、1.60m

/g以下であることを特徴とする樹脂粒子。
CH率(%)=[(In-Iave)/Iave]×100・・・(式1)
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記樹脂粒子のBET比表面積が、0.80m

/g以上、1.40m

/g以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項3】
前記CH率の絶対値が35.0%以上である樹脂粒子の全樹脂粒子に対する個数割合が、7.0個数%以下である請求項2に記載の樹脂粒子。
【請求項4】
前記樹脂粒子の断面の長径をLとしたとき、半径をL/10とする円の中心が前記樹脂粒子の断面の輪郭に沿って移動したときの前記円の通過領域と前記樹脂粒子の断面が重なる重複領域を樹脂粒子表層とした場合、前記樹脂粒子の断面における前記イソインドリン骨格を有する顔料の総面積に対し、前記樹脂粒子表層における前記イソインドリン骨格を有する顔料の面積が30.0%未満である請求項3に記載の樹脂粒子。
【請求項5】
少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含む樹脂粒子の製造方法であって、
少なくとも前記結着樹脂及び前記着色剤の分散液中の粒子を凝集させる工程を含み、
前記着色剤はイソインドリン骨格を有する顔料を含み、前記樹脂粒子のラマン分光法における950cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子の波数kにおけるラマンスペクトルの強度を1に規格化したとき、2750cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子のスペクトルの積分強度をInとし、前記Inの平均値をIaveとし、下記(式1)で算出される値をCH率としたとき、CH率の絶対値が20.0%以上である樹脂粒子の全樹脂粒子に対する個数割合が1.0個数%以上、30.0個数%以下であり、BET比表面積が0.80m

/g以上、1.60m

/g以下であることを特徴とする樹脂粒子の製造方法。
CH率(%)=[(In-Iave)/Iave]×100・・・(式1)
【請求項6】
少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含む樹脂粒子の製造方法であって、
少なくとも結着樹脂と着色剤を有機溶媒に溶解乃至分散させた油相を作製する工程と、
前記油相に水を添加して、油中水型分散液から水中油型分散液に転相させる工程と、
前記水中油型分散液中の粒子を凝集させる工程とを含み、
前記着色剤はイソインドリン骨格を有する顔料を含み、前記樹脂粒子のラマン分光法における950cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子の波数kにおけるラマンスペクトルの強度を1に規格化したとき、2750cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子のスペクトルの積分強度をInとし、前記Inの平均値をIaveとし、下記(式1)で算出される値をCH率としたとき、CH率の絶対値が20.0%以上である樹脂粒子の全樹脂粒子に対する個数割合が1.0個数%以上、30.0個数%以下であり、BET比表面積が0.80m

/g以上、1.60m

/g以下であることを特徴とする樹脂粒子の製造方法。
CH率(%)=[(In-Iave)/Iave]×100・・・(式1)
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂粒子を含有することを特徴とするトナー。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂粒子に、少なくとも外添剤を添加する工程を含むことを特徴とするトナーの製造方法。
【請求項9】
請求項7に記載のトナーを含有することを特徴とする現像剤。
【請求項10】
請求項7に記載のトナーを収容したことを特徴とするトナー収容ユニット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂粒子、樹脂粒子の製造方法、トナー、トナーの製造方法、現像剤、トナー収容ユニット、画像形成装置、画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂粒子は、オフィス等、様々な場所において、複合機(MFP)及びプリンタ等の画像形成装置のトナーとして広く利用されている。
【0003】
オフセット印刷に迫る細線性や色特性等の高画質への要求も高くなっている。フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は、一般に3原色であるイエロー、マゼンタ、シアンの3色のカラートナー又はそれに黒色を加えた4色のカラートナーを積層させて全ての色の再現を行なう。
【0004】
フルカラー電子写真法に用いられる樹脂粒子として、樹脂、着色剤及び可塑剤を含有するトナー用マスターバッチを結着樹脂と混合した混合物を水系媒体中に分散及び乳化して樹脂乳化液を生成し、得られた樹脂乳化液中の乳化粒子を凝集及び合一することで、顔料の凝集を抑制して顔料の分散性を高めた電子写真用トナーが開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
しかしながら、従来の樹脂粒子では、高画質及び高信頼性の要求を十分に満足できるものではない。特にイソインドリン骨格を有するイエロー顔料は、耐候性や着色力に優れる着色剤であるが、分散性が比較的低いため、当該顔料を含む樹脂粒子は、樹脂粒子1粒子当たりの顔料の含有量のバラつきによって、顔料本来の着色力を十分に活かすことが困難な場合がある。
【0006】
また、当該顔料を含む樹脂粒子は、顔料の分散性の課題によって樹脂粒子間の材料組成の差が生じ、帯電安定性が低下し、又は弱帯電及び逆帯電となり、信頼性の観点で問題となる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の一態様は、優れた、着色力及び帯電性能を有する樹脂粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る樹脂粒子の一態様は、少なくとも結着樹脂と、着色剤とを含む樹脂粒子であって、前記着色剤はイソインドリン骨格を有する顔料を含み、前記樹脂粒子のラマン分光法における950cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子の波数kにおけるラマンスペクトルの強度を1に規格化したとき、2750cm
-1
~3250cm
-1
の波数領域で得られた各樹脂粒子のスペクトルの積分強度をInとし、前記Inの平均値をIaveとし、下記(式1)で算出される値をCH率としたとき、CH率の絶対値が20.0%以上である樹脂粒子の全樹脂粒子に対する個数割合が1.0個数%以上、30.0個数%以下であり、BET比表面積が0.80m

/g以上、1.60m

/g以下である。
CH率(%)=[(In-Iave)/Iave]×100・・・(式1)
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様は、優れた、着色力及び帯電性能を有する樹脂粒子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
波数kの算出方法を説明する図である。
波数kにおける強度を1にする規格化方法を説明する図である。
波数2750cm
-1
~3250cm
-1
における平均スペクトル強度を算出する方法を説明する図である。
平均スペクトルに対する粒子(n)の規格化スペクトルの差からCH率を算出する方法を説明する図である。
一実施形態に係る樹脂粒子の断面の一例を示す図である。
一実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略図である。
一実施形態に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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