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公開番号
2024154934
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-31
出願番号
2023069169
出願日
2023-04-20
発明の名称
半導体装置の検査方法、および、半導体装置の製造方法
出願人
三菱電機株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01L
21/336 20060101AFI20241024BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】本説明書に開示される技術は、SBD内蔵MOSFETにおいて、電流サージ耐性の低いものを検出するための技術である。
【解決手段】本説明書に開示される技術に関する半導体装置の検査方法は、ドレイン電極からソース電極に流れる第1のドレイン電流に対応してゲート電極に印加される第1のゲート電圧を測定し、第1のドレイン電流よりも大きな値の第2のドレイン電流に対応してゲート電極に印加される第2のゲート電圧を測定し、第1のゲート電圧と第2のゲート電圧との差分があらかじめ定められたしきい値を超えるか否かを検査する。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
SBD領域とMOSFET領域とを備える半導体装置の検査方法であり、
前記SBD領域および前記MOSFET領域が、炭化珪素で構成される半導体基板の第1の主面側に設けられ、
前記半導体基板の前記第1の主面に、第1の導電型のドリフト層が設けられ、
前記MOSFET領域が、
前記ドリフト層の前記第1の主面側の表層に設けられる第2の導電型のウェル領域と、
前記ウェル領域の表層に設けられる第1の導電型のソース領域と、
前記ソース領域と前記ドリフト層とに挟まれる前記ウェル領域に接触して設けられるゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜に接触して設けられるゲート電極と、
前記ゲート電極を覆う層間絶縁膜とを備え、
前記SBD領域が、前記ドリフト層の前記第1の主面側で前記ドリフト層とショットキー接合するショットキー電極を備え、
前記半導体装置が、
前記ショットキー電極と接続され、かつ、前記層間絶縁膜を覆うソース電極と、
前記半導体基板の前記第1の主面の反対側の主面である第2の主面側に設けられるドレイン電極とを備え、
前記半導体装置の検査方法が、
前記ドレイン電極から前記ソース電極に流れる第1のドレイン電流に対応して前記ゲート電極に印加される第1のゲート電圧を測定し、
前記第1のドレイン電流よりも大きな値の第2のドレイン電流に対応して前記ゲート電極に印加される第2のゲート電圧を測定し、
前記第1のゲート電圧と前記第2のゲート電圧との差分があらかじめ定められたしきい値を超えるか否かを検査する、
半導体装置の検査方法。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の半導体装置の検査方法であり、
前記第1のドレイン電流と前記第2のドレイン電流との比が、100倍以上である、
半導体装置の検査方法。
【請求項3】
SBD領域とMOSFET領域とを備える半導体装置の検査方法であり、
前記SBD領域および前記MOSFET領域が、炭化珪素で構成される半導体基板の第1の主面側に設けられ、
前記半導体基板の前記第1の主面に、第1の導電型のドリフト層が設けられ、
前記MOSFET領域が、
前記ドリフト層の前記第1の主面側の表層に設けられる第2の導電型のウェル領域と、
前記ウェル領域の表層に設けられる第1の導電型のソース領域と、
前記ソース領域と前記ドリフト層とに挟まれる前記ウェル領域に接触して設けられるゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜に接触して設けられるゲート電極と、
前記ゲート電極を覆う層間絶縁膜とを備え、
前記SBD領域が、前記ドリフト層の前記第1の主面側で前記ドリフト層とショットキー接合するショットキー電極を備え、
前記半導体装置が、
前記ショットキー電極と接続され、かつ、前記層間絶縁膜を覆うソース電極と、
前記半導体基板の前記第1の主面の反対側の主面である第2の主面側に設けられるドレイン電極とを備え、
前記半導体装置の検査方法が、
前記ドレイン電極と前記ソース電極との間に印加する第1のドレイン電圧を一定として、前記ゲート電極に印加する第1のゲート電圧に対応する、前記ドレイン電極から前記ソース電極に流れる第1のドレイン電流を測定し、
前記第1のドレイン電圧を前記ドレイン電極と前記ソース電極との間に印加して、前記ゲート電極に印加する第2のゲート電圧に対応する、前記ドレイン電極から前記ソース電極に流れる第2のドレイン電流を測定し、
前記第2のゲート電圧が、前記第1のゲート電圧とは異なる電圧であり、
前記第1のドレイン電流と前記第2のドレイン電流との差分があらかじめ定められたしきい値を超えるか否かを検査する、
半導体装置の検査方法。
【請求項4】
請求項3に記載の半導体装置の検査方法であり、
前記第1のゲート電圧と前記第2のゲート電圧との差が、1V以上である、
半導体装置の検査方法。
【請求項5】
SBD領域とMOSFET領域とを備える半導体装置の製造方法であり、
炭化珪素で構成される半導体基板の第1の主面に、第1の導電型のドリフト層を形成し、
前記ドリフト層の前記第1の主面側の表層に、第2の導電型のウェル領域を形成し、前記ウェル領域の表層に、第1の導電型のソース領域を形成し、前記ソース領域と前記ドリフト層とに挟まれる前記ウェル領域に接触するゲート絶縁膜を形成し、前記ゲート絶縁膜に接触するゲート電極を形成し、前記ゲート電極を覆う層間絶縁膜を形成することによって、前記MOSFET領域を形成し、
前記ドリフト層の前記第1の主面側に、前記ドリフト層とショットキー接合するショットキー電極を形成することによって、前記SBD領域を形成し、
前記ショットキー電極と接続され、かつ、前記層間絶縁膜を覆うソース電極を形成し、
前記半導体基板の前記第1の主面の反対側の主面である第2の主面側に、ドレイン電極を形成し、
前記ドレイン電極から前記ソース電極に流れる第1のドレイン電流に対応して前記ゲート電極に印加される第1のゲート電圧を測定し、
前記第1のドレイン電流よりも大きな値の第2のドレイン電流に対応して前記ゲート電極に印加される第2のゲート電圧を測定し、
前記第1のゲート電圧と前記第2のゲート電圧との差分があらかじめ定められたしきい値を超えない前記半導体装置を選択する、
半導体装置の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の半導体装置の製造方法であり、
前記第1のドレイン電流と前記第2のドレイン電流との比が、100倍以上である、
半導体装置の製造方法。
【請求項7】
SBD領域とMOSFET領域とを備える半導体装置の製造方法であり、
炭化珪素で構成される半導体基板の第1の主面に、第1の導電型のドリフト層を形成し、
前記ドリフト層の前記第1の主面側の表層に、第2の導電型のウェル領域を形成し、前記ウェル領域の表層に、第1の導電型のソース領域を形成し、前記ソース領域と前記ドリフト層とに挟まれる前記ウェル領域に接触するゲート絶縁膜を形成し、前記ゲート絶縁膜に接触するゲート電極を形成し、前記ゲート電極を覆う層間絶縁膜を形成することによって、前記MOSFET領域を形成し、
前記ドリフト層の前記第1の主面側に、前記ドリフト層とショットキー接合するショットキー電極を形成することによって、前記SBD領域を形成し、
前記ショットキー電極と接続され、かつ、前記層間絶縁膜を覆うソース電極を形成し、
前記半導体基板の前記第1の主面の反対側の主面である第2の主面側に、ドレイン電極を形成し、
前記ドレイン電極と前記ソース電極との間に印加する第1のドレイン電圧を一定として、前記ゲート電極に印加する第1のゲート電圧に対応する、前記ドレイン電極から前記ソース電極に流れる第1のドレイン電流を測定し、
前記第1のドレイン電圧を前記ドレイン電極と前記ソース電極との間に印加して、前記ゲート電極に印加する第2のゲート電圧に対応する、前記ドレイン電極から前記ソース電極に流れる第2のドレイン電流を測定し、
前記第2のゲート電圧が、前記第1のゲート電圧とは異なる電圧であり、
前記第1のドレイン電流と前記第2のドレイン電流との差分があらかじめ定められたしきい値を超えない前記半導体装置を選択する、
半導体装置の製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の半導体装置の製造方法であり、
前記第1のゲート電圧と前記第2のゲート電圧との差が、1V以上である、
半導体装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本説明書に開示される技術は、半導体装置の検査技術に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
パワーエレクトロニクス機器において、モータなどの負荷への電力供給を制御するスイッチング素子として、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの絶縁ゲート型半導体装置が広く使用されている。
【0003】
一方、次世代のスイッチング素子として、炭化珪素(SiC)などのワイドバンドギャップ半導体を用いたMOSFETまたはIGBTなどが注目されており、1kV程度またはそれ以上の高電圧を扱う技術分野への適用が有望視されている。上記のワイドバンドギャップ半導体としては、SiCの他に、たとえば、窒化ガリウム(GaN)系材料、ダイヤモンドなどがある。
【0004】
SiCは、多くの結晶多型を有している。結晶多型は結晶を構成する原子配置の違いに基づくものであり、結晶を構成する原子配置が異なるSiC結晶は異なる物性を示す。
【0005】
一般に電力制御用の半導体素子には4H-SiCが用いられる。しかしながら、SiC結晶を1つの結晶系のみで構成することはできず、結晶成長中に他の結晶多型が混入することがある。これは積層欠陥と呼ばれる。
【0006】
電力制御用MOSFETのドレイン-ソース間にはボディダイオードと呼ばれるpnダイオードが寄生しており、ドレイン端子に正電圧を印加する順方向の動作以外に、ソース端子に正電圧を印加する逆方向の動作が可能である。このボディダイオードを利用することで、MOSFETに並列に配置する還流ダイオードを削減し、回路の素子数を減らすことができる。
【0007】
MOSFETが電子または正孔のみが流れるユニポーラ素子であるのに対し、pnダイオードはその両方が同時に流れるユニポーラ素子である。SiCがユニポーラ動作をした場合、電子-正孔対の再結合エネルギーによって上記の積層欠陥が拡張することが知られている。4H-SiC結晶中の積層欠陥は高抵抗体として振る舞うため、結晶欠陥の拡張は素子抵抗の増加につながる。
【0008】
よって、MOSFETとSBD(Schottky Barrier Diode)とを並列させる際には印加電流の範囲内でMOSFETのボディダイオードが動作しないよう、言い換えれば発生電圧がボディダイオードの立ち上がり電圧に満たないようにSBDを設計する必要がある。
【0009】
そこで、SiC-MOSFET中にSBDを内蔵し、逆方向電流をボディダイオードではなくSBDに流す、SBD内蔵MOSFET技術が開発されている。SBDはユニポーラ素子であるため、ボディダイオードのような積層欠陥の拡張は起こらない。内蔵されたSBDは通常のSBDとは異なりMOSFETとドリフト層を共有する。これによって、SBDにかかる電圧とボディダイオードにかかる電圧とが等しくなるため、通常のMOSFETに寄生するボディダイオードの立ち上がり電圧よりも、SBD内蔵MOSFETのボディダイオードの立ち上がり電圧は大きくなる。すなわち、SBD内蔵MOSFETは、通常のMOSFETとSBDとを並列接続させた場合よりも多くのSBD電流を流すことができる。
【0010】
半導体装置の欠陥は、たとえば、特許文献1に示される方法で検査することができるが、ドリフト層中に存在する欠陥の影響によって通常のSBDとは異なる動作を示す場合がある。たとえば、SBDに電流サージが入った場合(サージ電流が流れた場合)、SBDが発熱して破壊に至る可能性がある。
(【0011】以降は省略されています)
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