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公開番号2024153428
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067317
出願日2023-04-17
発明の名称冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F25D 23/02 20060101AFI20241022BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】従来の冷蔵庫では、自閉機構のストライカ部とキャッチャー部とが非連結状態となることで、断熱扉が半ドア状態となるという課題がある。
【解決手段】本発明の冷蔵庫10の自閉機構41は、断熱箱体11に配設されるキャッチャー部42と、第1の断熱扉14から第4の断熱扉19に配設され、キャッチャー部42と着脱自在に連結するストライカ部44と、キャッチャー部42の回転速度を減速させるソフトクローズ部45と、を備える。そして、キャッチャー部42の係合溝42Aにストライカ部44の係合ピン44Aが、挿入されることで、キャッチャー部42とストライカ部44とは連結状態となる。この構造により、第1の断熱扉14から第4の断熱扉19の半ドア状態が発生し難くなる。
【選択図】図5A
特許請求の範囲【請求項1】
貯蔵室が形成される断熱箱体と、
前記断熱箱体にヒンジ機構を介して取り付けられ、前記貯蔵室の前面開口部を開閉自在に塞ぐ断熱扉と、
前記断熱扉を前記断熱箱体に対して自閉させる自閉機構と、を備え、
前記自閉機構は、
前記断熱箱体に対して回転可能に配設されるキャッチャー部と、
前記断熱扉に配設され、前記断熱扉の開閉動作に連動して前記キャッチャー部に連結し、あるいは前記キャッチャー部から離脱するストライカ部と、を有し、
前記断熱扉には、
少なくともその一部が前記断熱扉のヒンジ取付け孔に対して位置決めされる連結部材と、
前記連結部材に配設され、前記ストライカ部を前記断熱扉に対して位置決めする取付けプレート部と、が配設され、
前記断熱扉の閉動作時には、前記キャッチャー部と前記ストライカ部とは連結することを特徴とする冷蔵庫。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記断熱扉の前記閉動作時には、前記ストライカ部の係合ピンは、前記キャッチャー部の係合溝に対して侵入し、前記キャッチャー部と前記ストライカ部とが連結することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記自閉機構は、前記キャッチャー部と連結し、前記キャッチャー部の回転速度を減速させる減速機構を有し、
前記減速機構は、前記ヒンジ機構の本体フレームまたは前記本体フレームに固定される補強板に形成された位置決め構造に対して位置決めされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記取付けプレート部には、前記ストライカ部を前記断熱扉の初期設定位置に固定する基準構造が形成されることを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記基準構造は、前記ストライカ部を前記断熱扉に固定する固定部材が挿入される基準孔であり、
前記ストライカ部には、前記断熱扉の横幅方向に延在する長孔が形成され、
前記固定部材は、前記長孔及び前記基準孔に対して挿入されると共に、前記ストライカ部は、前記長孔の横幅を用いることで前記断熱扉の横幅方向に移動可能となることを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に関し、特に、断熱扉の自閉機構の組み立て作業を簡素化し、自閉機構の位置決め精度を向上させることで断熱扉の半ドアを防止する冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の冷蔵庫が開示されている。冷蔵庫は、貯蔵室として用いられる冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体の前面開口部を塞ぐ断熱扉と、を備える。そして、断熱扉は、冷蔵庫本体の略中央から両開き式である。冷蔵庫の正面視左側の断熱扉は、その左側上端部が上部ヒンジ部を介して冷蔵庫本体に対して回転自在に軸支される。同様に、冷蔵庫の正面視右側の断熱扉は、その右側上端部が上部ヒンジ部を介して冷蔵庫本体に対して回転自在に軸支される。それぞれの上部ヒンジ部は、冷蔵庫本体の天面において、カバー体により覆われる。
【0003】
また、冷蔵庫本体の天面には、断熱扉の開閉動作に要するトルクを低減する扉開閉手段が配設される。扉開閉手段は、左右両側の断熱扉に対してそれぞれ配設される。そして、一対の扉開閉手段は、冷蔵庫本体の略中央に並んで配設される。
【0004】
扉開閉手段は、断熱扉側に配設される引き込みピンを有するブラケットと、冷蔵庫本体側に配設される引き込みピンと連結する回転板と、連結部材を介して回転板の閉方向への回転を規制するアクチュエータと、回転板の閉方向への回転をアシストするスプリングと、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3864948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、従来の冷蔵庫では、上部ヒンジ部が断熱扉の横幅方向の一端側に配設され、扉開閉手段が断熱扉の横幅方向の他端側に配設される。そして、断熱扉の閉動作時には、扉開閉手段では、断熱扉側の引き込みピンが、冷蔵庫本体側の回転板の螺旋溝内へと侵入し、連結状態となる。その後、扉開閉手段の連結状態にて、断熱扉は、全閉状態へと移行する。この構造により、断熱扉の閉動作時に、引き込みピンが回転板の螺旋溝内へと侵入出来ない場合には、断熱扉は半ドア状態となるという課題がある。
【0007】
そして、従来の冷蔵庫では、上部ヒンジ部と扉開閉手段とが、個別に冷蔵庫本体部に取付けられる構造であり、両部材の取付け位置が大幅に離間している。そのため、上記断熱扉の半ドアを防止するためには、冷蔵庫の組み立て作業時に、扉開閉手段の引き込みピンと回転板との位置決めに関して高い精度が求められる。その結果、作業者の組み立て作業が煩雑化し、個々の作業員の技量に依存するという課題がある。そして、冷蔵庫の量産時における歩留まりを向上させるためには、個々の作業員の技量に頼らず、上記位置精度を高める構造が求められる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、断熱扉の自閉機構の組み立て作業を簡素化し、自閉機構の位置決め精度を向上させることで断熱扉の半ドアを防止する冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の冷蔵庫の第1の態様では、貯蔵室が形成される断熱箱体と、前記断熱箱体にヒンジ機構を介して取り付けられ、前記貯蔵室の前面開口部を開閉自在に塞ぐ断熱扉と、前記断熱扉を前記断熱箱体に対して自閉させる自閉機構と、を備え、前記自閉機構は、前記断熱箱体に対して回転可能に配設されるキャッチャー部と、前記断熱扉に配設され、前記断熱扉の開閉動作に連動して前記キャッチャー部に連結し、あるいは前記キャッチャー部から離脱するストライカ部と、を有し、前記断熱扉には、少なくともその一部が前記断熱扉のヒンジ取付け孔に対して位置決めされる連結部材と、前記連結部材に配設され、前記ストライカ部を前記断熱扉に対して位置決めする取付けプレート部と、が配設され、前記断熱扉の閉動作時には、前記キャッチャー部と前記ストライカ部とは連結することを特徴とする。この構造により、作業員が、自閉機構の組み付け作業時にストライカ部単独の位置決め作業を行うことなく、自閉機構は、断熱扉の所望の位置に精度良く組み付けられる。その結果、断熱扉の閉動作時に、断熱扉の半ドアが防止される。
【0010】
また、本発明の冷蔵庫の第2の態様では、前記断熱扉の前記閉動作時には、前記ストライカ部の係合ピンは、前記キャッチャー部の係合溝に対して侵入し、前記キャッチャー部と前記ストライカ部とが連結することを特徴とする。この構造により、断熱扉の閉動作時に、自閉機構のキャッチャー部とストライカ部とが連結状態となり、キャッチャー部がストライカ部に押されながら回転することで、断熱扉の半ドアが防止される。
(【0011】以降は省略されています)

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