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公開番号2024149250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023063019
出願日2023-04-07
発明の名称連続式オルガノソルブ処理装置
出願人トレ食株式会社,株式会社村上商会,国立大学法人北海道大学
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B09B 3/70 20220101AFI20241010BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】単位時間当たりの処理量が向上する連続式オルガノソルブ処理装置を提供する。
【解決手段】オルガノソルブ処理装置10は、リグノセルロースを含むバイオマス原料と、水と有機溶媒とを含む含水有機溶媒と、が混合した被処理体を、連続式でオルガノソルブ処理を行う。オルガノソルブ処理装置10は、被処理体を流通させながら所定温度以上に加温する加温装置60を備える。加温装置60は、被処理体が導入される被処理体導入ノズル652と、被処理体が排出される被処理体排出ノズル651と、を備える。被処理体は、所定圧力以上且つ所定温度以上で加温装置60を流通しながらオルガノソルブ処理されて、加温装置60の被処理体排出ノズル651から連続して排出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
リグノセルロースを含むバイオマス原料と、水と有機溶媒とを含む含水有機溶媒と、が混合した被処理体を、連続式でオルガノソルブ処理を行う、連続式オルガノソルブ処理装置であって、
前記連続式オルガノソルブ処理装置は、前記被処理体を流通させながら所定温度以上に加温する加温装置を備え、
前記加温装置は、
前記被処理体が導入される被処理体導入部と、
前記被処理体が排出される被処理体排出部と、を備え、
前記被処理体は、所定圧力以上且つ所定温度以上で前記加温装置を流通しながらオルガノソルブ処理されて、前記加温装置の前記被処理体排出部から連続して排出される、連続式オルガノソルブ処理装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
請求項１に記載の連続式オルガノソルブ処理装置であって、
前記加温装置は、
熱流体が導入される熱流体導入部と、
前記熱流体が排出される熱流体排出部と、
第１カバープレートと、
第２カバープレートと、
第１方向に重ね合わされた３つ以上の伝熱プレートと、を備え、
複数の前記伝熱プレートが、前記第１方向の両外側から、前記第１カバープレートと前記第２カバープレートとによって挟み込まれた構造を有し、
複数の前記伝熱プレートは、第１伝熱プレートと第２伝熱プレートとを有し、
前記第１伝熱プレート及び前記第２伝熱プレートは、前記第１カバープレートと前記第２カバープレートとの間で、前記第１方向に交互に重ね合わされており、
前記第１伝熱プレートと、当該第１伝熱プレートと前記第１方向の一方側に隣接する前記第２伝熱プレートとの間には、前記熱流体が流れる第１空間が形成されており、
前記第１伝熱プレートと、当該第１伝熱プレートと前記第１方向の他方側に隣接する前記第２伝熱プレートとの間には、前記被処理体が流れる第２空間が形成されており、
前記熱流体は、前記熱流体導入部から導入され、複数の前記第１空間を流れて前記熱流体排出部から排出され、
前記被処理体は、前記被処理体導入部から導入され、複数の前記第２空間を流れ、それぞれ隣接する前記第１空間を流れる前記熱流体と熱交換が行われることによって加温されてオルガノソルブ処理され、前記被処理体排出部から連続して排出される、連続式オルガノソルブ処理装置。
【請求項３】
請求項１又は２に記載の連続式オルガノソルブ処理装置であって、
前記被処理体を前記加温装置に圧送する圧送装置と、
前記加温装置を流通する前記被処理体の圧力を調整可能な圧力調整装置と、をさらに備え、
前記圧送装置と前記圧力調整装置によって、前記加温装置を流通する前記被処理体の圧力を、前記含水有機溶媒の蒸気圧以上の所定圧力以上に維持する、連続式オルガノソルブ処理装置。
【請求項４】
請求項１又は２に記載の連続式オルガノソルブ処理装置であって、
前記含水有機溶媒は、水とブタノールとを含み、
前記加温装置は、前記被処理体を２００［℃］以上２６０［℃］以下に加温する、連続式オルガノソルブ処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、オルガノソルブ処理装置に関する。特に、バッチ式ではなく、連続式でオルガノソルブ処理を行うことが可能なオルガノソルブ処理装置に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、バイオマス等、固形物を含む被処理体を処理する方法の１つとして、オルガノソルブ処理が知られている。例えば、特許文献１には、高価な有機溶媒を用いないため低コストであり、硫酸や塩酸などの鉱酸を使用しないため環境面での負荷が低く、アルコールと水の共存効果と固体酸触媒の存在により効率良くリグニンを可溶化できるオルガノソルブ処理方法が記載されている。特許文献１に記載のオルガノソルブ処理方法は、セルロース系バイオマス中のリグニンを他のセルロースやヘミセルロースと分離することができるので、セルロースやヘミセルロースを利用し易くすることができる、という特徴を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１２－１０２２９７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載のオルガノソルブ処理方法は、オルガノソルブ処理を行う際に反応器内を３時間高温高圧状態に維持する必要があり、また、オルガノソルブ処理後、反応器を冷却して温度が室温付近に下がってから反応器の中身を取り出す必要がある。そのため、特許文献１に記載のオルガノソルブ処理方法は、バッチ式でしか被処理体の処理を行うことができず、単位時間当たりの処理量に改善の余地があった。
【０００５】
本発明は、単位時間当たりの処理量が向上する連続式オルガノソルブ処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、
リグノセルロースを含むバイオマス原料と、水と有機溶媒とを含む含水有機溶媒と、が混合した被処理体を、連続式でオルガノソルブ処理を行う、連続式オルガノソルブ処理装置であって、
前記連続式オルガノソルブ処理装置は、前記被処理体を流通させながら所定温度以上に加温する加温装置を備え、
前記加温装置は、
前記被処理体が導入される被処理体導入部と、
前記被処理体が排出される被処理体排出部と、を備え、
前記被処理体は、所定圧力以上且つ所定温度以上で前記加温装置を流通しながらオルガノソルブ処理されて、前記加温装置の前記被処理体排出部から連続して排出される。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、被処理体は、加温装置を所定温度以上で流通しながらオルガノソルブ処理されて、加温装置の前記被処理体排出部から連続して排出される。これにより、被処理体を加温装置に流通させながら連続式でオルガノソルブ処理を行うことが可能となり、単位時間当たりの処理量が向上する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本発明の一実施形態のオルガノソルブ処理装置を示した模式図である。
図１のオルガノソルブ処理装置における加温装置の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の連続式オルガノソルブ処理装置の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。なお、図面は、符号の向きに見るものとする。
【００１０】
（オルガノソルブ処理装置の構成）
図１に示すように、本実施形態のオルガノソルブ処理装置１０は、粉砕装置２０と、給液装置３０と、混合装置４０と、圧送装置５０と、加温装置６０と、圧力調整装置７０と、を備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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