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公開番号2024148551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023061763
出願日2023-04-05
発明の名称終端抵抗調整プログラム、終端抵抗調整方法、および情報処理装置
出願人富士通株式会社
代理人個人
主分類H04L 25/02 20060101AFI20241010BHJP(電気通信技術)
要約【課題】メモリの終端抵抗を調整しやすくすること。
【解決手段】システム制御ユニット120は、メモリバス#0に接続された各メモリ#0~#2の終端抵抗の設定を初期設定にして、各メモリ#0~#2の第1メモリアイパターンを測定する。システム制御ユニット120は、各メモリ#0~#2の終端抵抗の設定を4コーナー設定それぞれにして、各メモリ#0~#2の第2メモリアイパターンを測定する。システム制御ユニット120は、各メモリ#0~#2の第1メモリアイパターンと第2メモリアイパターンとに基づいて、初期設定および4コーナー設定以外の中間設定それぞれについて、各メモリ#0~#2の第3メモリアイパターンを推測する。システム制御ユニット120は、各メモリ#0~#2の第3メモリアイパターンに基づいて、クライテリアを満たすように、各メモリ#0~#2の終端抵抗の設定値を決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
自装置内のCPUとメモリバスを介して接続された複数のメモリの各メモリの終端抵抗それぞれに初期値を設定して、前記各メモリの第1メモリアイパターンを測定し、
前記各メモリの終端抵抗に設定可能な複数の設定値のいずれかの値を前記各メモリの終端抵抗それぞれに設定した場合に取り得る全通りの組合せのうち、前記複数の設定値の最小値または最大値のいずれかの値を設定した場合に取り得る特定の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第2メモリアイパターンを測定し、
測定した前記各メモリの第1メモリアイパターンと前記各メモリの第2メモリアイパターンとに基づいて、前記全通りの組合せのうち、前記初期値および前記特定の組合せ以外の他の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第3メモリアイパターンを推測し、
推測した前記各メモリの第3メモリアイパターンに基づいて、前記CPUと前記各メモリとの間の伝送品質に関する基準を満たすように、前記各メモリの終端抵抗の設定値を決定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする終端抵抗調整プログラム。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記各メモリの第1メモリアイパターンを重ね合わせた第1共通アイパターンに基づいて、前記基準を満たすか否かを判断し、
前記第1共通アイパターンに基づき前記基準を満たすと判断した場合、前記初期値を前記各メモリの終端抵抗の設定値に決定する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記第2メモリアイパターンを測定する処理は、
前記第1共通アイパターンに基づき前記基準を満たさないと判断した場合に、前記各メモリの第2メモリアイパターンを測定する、ことを特徴とする請求項1に記載の終端抵抗調整プログラム。
【請求項3】
前記各メモリの第2メモリアイパターンを重ね合わせた第2共通アイパターンに基づいて、前記基準を満たすか否かを判断し、
前記第2共通アイパターンに基づき前記基準を満たすと判断した場合、前記特定の組合せを前記各メモリの終端抵抗の設定値に決定する、
処理を前記コンピュータに実行させ、
前記第3メモリアイパターンを推測する処理は、
前記第2共通アイパターンに基づき前記基準を満たさないと判断した場合に、前記各メモリの第3メモリアイパターンを推測する、ことを特徴とする請求項2に記載の終端抵抗調整プログラム。
【請求項4】
前記決定する処理は、
前記他の組合せのうち、推測した前記各メモリの第3メモリアイパターンを重ね合わせた第3共通アイパターンが最大となる組合せを特定し、
特定した前記組合せについて、前記各メモリの第4メモリアイパターンを測定し、
測定した前記各メモリの第4メモリアイパターンを重ね合わせた第4共通アイパターンに基づいて、前記基準を満たすか否かを判断し、
前記第4共通アイパターンに基づき前記基準を満たすと判断した場合、特定した前記組合せを前記各メモリの終端抵抗の設定値に決定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の終端抵抗調整プログラム。
【請求項5】
前記決定する処理は、
前記第4共通アイパターンに基づき前記基準を満たさないと判断した場合、特定した前記組合せのいずれかの値を、前記複数の設定値のうちの他の値に変更した変更後の組合せについて、前記各メモリの第5メモリアイパターンを測定し、
測定した前記各メモリの第5メモリアイパターンを重ね合わせた第5共通アイパターンに基づいて、前記基準を満たすか否かを判断し、
前記第5共通アイパターンに基づき前記基準を満たすと判断した場合、前記変更後の組合せを前記各メモリの終端抵抗の設定値に決定する、
ことを特徴とする請求項4に記載の終端抵抗調整プログラム。
【請求項6】
前記決定する処理は、
前記第4共通アイパターンに基づき前記基準を満たさないと判断した場合、前記各メモリの第4メモリアイパターンに基づいて、前記複数のメモリの中から、前記第4共通アイパターンを小さくしているメモリを特定し、
特定した前記組合せのうち、特定した前記メモリとは異なる他のメモリの終端抵抗の値を、前記複数の設定値のうちの他の値に変更した変更後の組合せについて、前記各メモリの第5メモリアイパターンを測定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の終端抵抗調整プログラム。
【請求項7】
前記第1メモリアイパターンを測定する処理は、
前記各メモリの終端抵抗それぞれに初期値を設定して、前記各メモリから読み出される各データ信号の第1アイパターンを測定し、
測定した前記各データ信号の第1アイパターンをストローブポイントで揃えて重ね合わせることにより、前記各メモリの第1メモリアイパターンを測定し、
前記第2メモリアイパターンを測定する処理は、
前記特定の組合せそれぞれについて、前記各メモリから読み出される前記各データ信号の第2アイパターンを測定し、
測定した前記各データ信号の第2アイパターンをストローブポイントで揃えて重ね合わせることにより、前記各メモリの第2メモリアイパターンを測定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の終端抵抗調整プログラム。
【請求項8】
自装置内のCPUとメモリバスを介して接続された複数のメモリの各メモリの終端抵抗それぞれに初期値を設定して、前記各メモリの第1メモリアイパターンを測定し、
前記各メモリの終端抵抗に設定可能な複数の設定値のいずれかの値を前記各メモリの終端抵抗それぞれに設定した場合に取り得る全通りの組合せのうち、前記複数の設定値の最小値または最大値のいずれかの値を設定した場合に取り得る特定の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第2メモリアイパターンを測定し、
測定した前記各メモリの第1メモリアイパターンと前記各メモリの第2メモリアイパターンとに基づいて、前記全通りの組合せのうち、前記初期値および前記特定の組合せ以外の他の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第3メモリアイパターンを推測し、
推測した前記各メモリの第3メモリアイパターンに基づいて、前記CPUと前記各メモリとの間の伝送品質に関する基準を満たすように、前記各メモリの終端抵抗の設定値を決定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする終端抵抗調整方法。
【請求項9】
自装置内のCPUとメモリバスを介して接続された複数のメモリの各メモリの終端抵抗それぞれに初期値を設定して、前記各メモリの第1メモリアイパターンを測定し、
前記各メモリの終端抵抗に設定可能な複数の設定値のいずれかの値を前記各メモリの終端抵抗それぞれに設定した場合に取り得る全通りの組合せのうち、前記複数の設定値の最小値または最大値のいずれかの値を設定した場合に取り得る特定の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第2メモリアイパターンを測定し、
測定した前記各メモリの第1メモリアイパターンと前記各メモリの第2メモリアイパターンとに基づいて、前記全通りの組合せのうち、前記初期値および前記特定の組合せ以外の他の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第3メモリアイパターンを推測し、
推測した前記各メモリの第3メモリアイパターンに基づいて、前記CPUと前記各メモリとの間の伝送品質に関する基準を満たすように、前記各メモリの終端抵抗の設定値を決定する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、終端抵抗調整プログラム、終端抵抗調整方法、および情報処理装置に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、CPU(Central Processing Unit)とメモリとの間のデータ通信環境は、様々な要因により厳しくなっている。例えば、伝送速度の高速化や低電圧化により、アイパターンが縮小する傾向にある。DDR(Double Data Rate)4では、シングルエンド方式のパラレルバスで1チャネルあたりの伝送速度は2400Mbpsを超えている。
【0003】
また、大規模システムでは、基板の多層化によりノイズの影響を受けやすくなっており、様々なメモリ搭載条件に対応することが望まれる。メモリの各種仕様についてはJEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)規格で定義されているものの、メーカ間の差によるインピーダンス不整合によりCPUとメモリとの間の伝送路上で信号の反射が発生することがある。
【0004】
先行技術としては、モジュール基板上のデータバスとデータ入出力パッドとの配線の長さが長いメモリチップの終端抵抗制御パッドを、終端抵抗制御配線に接続し、ODT端子から終端抵抗のオンオフを制御し、モジュール基板上のデータバスとデータ入出力パッドとの配線の長さが短いメモリチップの終端抵抗制御パッドについて終端抵抗をオンさせるように固定電位に接続するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-294864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、CPUとメモリとの間の伝送路上でのインピーダンス不整合による反射を回避するために挿入されるメモリの終端抵抗を調整することが難しい。
【0007】
一つの側面では、本発明は、メモリの終端抵抗を調整しやすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
1つの実施態様では、自装置内のCPUとメモリバスを介して接続された複数のメモリの各メモリの終端抵抗それぞれに初期値を設定して、前記各メモリの第1メモリアイパターンを測定し、前記各メモリの終端抵抗に設定可能な複数の設定値のいずれかの値を前記各メモリの終端抵抗それぞれに設定した場合に取り得る全通りの組合せのうち、前記複数の設定値の最小値または最大値のいずれかの値を設定した場合に取り得る特定の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第2メモリアイパターンを測定し、測定した前記各メモリの第1メモリアイパターンと前記各メモリの第2メモリアイパターンとに基づいて、前記全通りの組合せのうち、前記初期値および前記特定の組合せ以外の他の組合せそれぞれについて、前記各メモリの第3メモリアイパターンを推測し、推測した前記各メモリの第3メモリアイパターンに基づいて、前記CPUと前記各メモリとの間の伝送品質に関する基準を満たすように、前記各メモリの終端抵抗の設定値を決定する、終端抵抗調整プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面によれば、メモリの終端抵抗を調整しやすくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、サーバ装置100の装置構成例を示す説明図である。
図2は、CPU-メモリ間の伝送系を示す説明図である。
図3は、終端抵抗の一例を示す説明図である。
図4は、CPUにおける信号の受信例を示す説明図である。
図5は、終端抵抗の違いによるアイパターンの変化を示す説明図である。
図6は、3種類のアイパターンの一例を示す説明図である。
図7は、共通アイパターンのイメージを示す説明図である。
図8は、サーバ装置100の機能的構成例を示すブロック図である。
図9は、アイパターンの一例を示す説明図である。
図10は、メモリの終端抵抗の組合せを示す説明図である。
図11は、メモリアイパターンの推測例を示す説明図である。
図12は、推測波形の作成例を示す説明図(その1)である。
図13は、推測波形の作成例を示す説明図(その2)である。
図14は、推測波形の作成例を示す説明図(その3)である。
図15は、推測波形の作成例を示す説明図(その4)である。
図16は、エラー部の値の書換例を示す説明図である。
図17は、推測波形のイメージを示す説明図である。
図18は、波形管理テーブル1800の記憶内容の一例を示す説明図である。
図19は、仮の最適設定のメモリアイパターンの一例を示す説明図である。
図20は、仮の最適設定の共通アイパターンの一例を示す説明図である。
図21は、メモリアイパターンと共通アイパターンとの関係を示す説明図である。
図22は、共通アイパターンの拡大例を示す説明図である。
図23は、メモリ#1,#2の終端抵抗の組合せ例を示す説明図(その1)である。
図24は、メモリ#1,#2の終端抵抗の組合せ例を示す説明図(その2)である。
図25は、メモリトレーニングにおける終端抵抗の探索例を示す説明図である。
図26は、システム制御ユニット120の終端抵抗調整処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
図27は、システム制御ユニット120の終端抵抗調整処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
図28は、システム制御ユニット120の終端抵抗調整処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。
図29は、システム制御ユニット120の終端抵抗調整処理手順の一例を示すフローチャート(その4)である。
図30は、推測波形作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
図31は、推測波形作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
図32は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その1)である。
図33は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その2)である。
図34は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その3)である。
図35は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その4)である。
図36は、実施例にかかるメモリアイパターンの一例を示す説明図(その1)である。
図37は、実施例にかかるメモリアイパターンの一例を示す説明図(その2)である。
図38は、実施例にかかるメモリアイパターンの一例を示す説明図(その3)である。
図39は、実施例にかかる各設定のメモリアイパターンを示す説明図(その1)である。
図40は、実施例にかかる推測波形の作成例を示す説明図(その1)である。
図41は、実施例にかかる終端抵抗の組合せ例を示す説明図(その1)である。
図42は、実施例にかかる推測波形の作成例を示す説明図(その2)である。
図43は、実施例にかかる終端抵抗の組合せ例を示す説明図(その2)である。
図44は、実施例にかかる各設定のメモリアイパターンを示す説明図(その2)である。
図45は、実施例にかかる波形管理テーブル1800の記憶内容の一例を示す説明図である。
図46は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その5)である。
図47は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その6)である。
図48は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その7)である。
図49は、実施例にかかる終端抵抗の組合せ例を示す説明図(その3)である。
図50は、実施例にかかる共通アイパターンの一例を示す説明図(その8)である。
図51は、実施例にかかる終端抵抗の組合せ例を示す説明図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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