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公開番号2024147820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-16
出願番号2024123611,2021535190
出願日2024-07-30,2019-12-20
発明の名称通気された中空セグメントを有するエアロゾル発生物品
出願人フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A24D 3/04 20060101AFI20241008BHJP(たばこ;葉巻たばこ;紙巻たばこ;喫煙具)
要約【課題】通気された中空セグメントを有するエアロゾル発生物品を提供する。
【解決手段】吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品10は、エアロゾル発生基体のロッド12と、濾過材料のプラグと、ロッドの下流に配設されたマウスピースセグメント18と、ロッドとマウスピースセグメントとの間の中空の管状セグメント16とを備える。中空管セグメントは、ロッドおよびマウスピースセグメントと長軸方向に整列されていて、かつマウスピースセグメントの上流端までずっと延びる空洞を画定する。物品は、中空の管状セグメントに沿った場所に通気ゾーンをさらに備える。通気ゾーンの場所での中空の管状セグメントの相当内径は、少なくとも約5ミリメートルである。エアロゾル発生基体のロッドは、少なくともエアロゾル形成体を含み、ロッドは、乾燥重量基準で少なくとも約10パーセントのエアロゾル形成体含有量を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品であって、
エアロゾル発生基体のロッドと、
濾過材料のプラグを備えるマウスピースセグメントであって、前記ロッドの下流に配設されていて、かつ前記ロッドと長軸方向に整列されている、マウスピースセグメントと、
前記ロッドと前記マウスピースセグメントとの間の場所にある中空の管状セグメントであって、前記ロッドおよび前記マウスピースセグメントと長軸方向に整列されていて、前記中空の管状セグメントが前記マウスピースセグメントの上流端までずっと延びる空洞を画定する、中空の管状セグメントと、
前記中空の管状セグメントに沿った場所にある通気ゾーンと、を備え、
前記エアロゾル発生基体のロッドが、約15ミリメートル未満の長さを有し、
前記エアロゾル発生物品の全長が、約40ミリメートル~約70ミリメートルであり、
前記通気ゾーンの前記場所での前記中空の管状セグメントの相当内径が少なくとも約5ミリメートルであり、
前記エアロゾル発生基体のロッドが、少なくともエアロゾル形成体を含み、前記エアロゾル発生基体のロッドが、乾燥重量基準で少なくとも約10パーセントのエアロゾル形成体含有量を有する、エアロゾル発生物品。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記中空の管状セグメントがラッパーを含み、前記ラッパーが前記ロッドおよび前記マウスピースセグメントを囲む、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項3】
前記中空の管状セグメントが、高分子材料またはセルロース系材料から形成された管を備え、前記加熱式エアロゾル発生物品が、前記ロッドと、前記管と、前記マウスピースセグメントとを囲むラッパーをさらに備える、請求項1に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項4】
前記中空の管状セグメントの相当内径が前記中空の管状セグメントの長さに沿って実質的に一定である、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項5】
前記通気ゾーンが、前記中空の管状セグメントに沿って前記マウスピースセグメントの上流端から少なくとも2ミリメートルの場所にある、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項6】
前記通気ゾーンが、前記中空の管状セグメントに沿って、前記エアロゾル発生基体のロッドの下流端から25ミリメートル未満の場所にある、請求項4に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項7】
前記通気ゾーンが、前記中空の管状セグメントに沿って、前記中空の管状セグメントの上流端から約18ミリメートル未満の場所にある、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項8】
前記エアロゾル発生物品が、少なくとも約10パーセントの通気レベルを有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項9】
前記エアロゾル発生物品が、約60パーセント未満の通気レベルを有する、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
【請求項10】
前記中空の管状セグメントが、約10ミリメートル~約30ミリメートルの長さを有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル発生物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル発生基体を備える、かつ加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するように適合されたエアロゾル発生物品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
たばこ含有基体などのエアロゾル発生基体が燃焼されるのではなく加熱されるエアロゾル発生物品は、当業界で周知である。典型的に、こうした加熱式喫煙物品においてエアロゾルは、熱源からの熱を、物理的に分離されたエアロゾル発生基体または材料に伝達することによって発生され、このエアロゾル発生基体または材料は熱源に接触して、または熱源内に、または熱源の周囲に、または熱源の下流に位置してもよい。エアロゾル発生物品の使用中、揮発性化合物は、熱源からの熱伝達によってエアロゾル発生基体から放出され、エアロゾル発生物品を通して引き出された空気中に同伴される。放出された化合物は冷えるにつれて凝縮してエアロゾルを形成する。
【0003】
数多くの先行技術文書は、エアロゾル発生物品を消費するためのエアロゾル発生装置を開示している。こうした装置としては、例えばエアロゾル発生装置の一つ以上の電気ヒーター要素から加熱式エアロゾル発生物品のエアロゾル発生基体への熱伝達によってエアロゾルが発生される、電気加熱式エアロゾル発生装置が挙げられる。
【0004】
加熱式エアロゾル発生物品用の基体はこれまで典型的に、たばこ材料の無作為な向きにされた断片、ストランド、または細片を使用して生産されてきた。代替として、たばこ材料のシートの集合体から形成されている、加熱式エアロゾル発生物品用のロッドが、例えば国際特許公開公報第A-2012/164009号に提案されている。国際特許公開公報第A-2012/164009号で開示されたロッドは、空気がロッドを通して引き出されることを可能にする長軸方向の空隙率を有する。実質的に、たばこ材料シートの集合体における折り畳みは、ロッドを通した長軸方向チャネルを画定する。
【0005】
加熱式エアロゾル発生物品用の代替的なロッドは、国際特許公開公報第A-2011/101164号から周知である。これらのロッドは、均質化したたばこ材料のストランドから形成されていて、粒子状たばこおよび少なくとも一つのエアロゾル形成体を含む混合物をキャスト、圧延、カレンダー加工、または押出成形して均質化したたばこ材料のシートを形成することによって形成されてもよい。また、代替的な実施形態において、国際特許公開公報第A-2011/101164号のロッドはまた、粒子状たばこおよび少なくとも一つのエアロゾル形成体を含む混合物を押出成形して、均質化したたばこ材料の連続的な長さを形成することによって得られた均質化したたばこ材料のストランドから形成されてもよい。
【0006】
加熱式エアロゾル発生物品用の基体は典型的に、エアロゾル形成体、すなわち使用時にエアロゾルの形成を容易にする、および好ましくはエアロゾル発生物品の使用温度で熱分解に対して実質的に耐性がある化合物または化合物の混合物をさらに含む。適切なエアロゾル形成体の例には、多価アルコール(プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール、グリセリンなど)、多価アルコールのエステル(グリセロールモノアセテート、ジアセテートまたはトリアセテートなど)、およびモノカルボン酸、ジカルボン酸またはポリカルボン酸の脂肪族エステル(ドデカン二酸ジメチル、テトラデカン二酸ジメチルなど)が挙げられる。
【0007】
また、加熱に伴い吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品中に、同一のラッパーの中で基体とともに組み立てられる一つ以上の追加的な要素を含むことも一般的である。こうした追加的な要素の例には、マウスピース濾過セグメント、エアロゾル発生物品に構造的強度を付与するように適合された支持要素、マウスピースに到達する前のエアロゾルの冷却に有利に働くように適合された冷却要素などが含まれる。しかしながら、こうした追加的な要素の包含は、それらの有利な効果を考慮して提案されているものの、概してエアロゾル発生物品の全体的な構造を複雑にし、製造をより複雑かつ高価にする。実際に、こうした複数要素エアロゾル発生物品の製造は典型的に、やや複雑な製造機械および機械の組み合わせを必要とする。
【0008】
これを考慮して、より単純な構造を有するエアロゾル発生物品も提案されてきた。しかしながら、例えばエアロゾル冷却要素などのある特定の追加的構成要素が存在しない場合、満足のいくエアロゾル送達およびRTDを消費者に一貫して提供するエアロゾル発生物品を製造することはより困難となる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それ故に、使用中に満足のいくエアロゾル送達を消費者に一貫して提供することを可能にするエアロゾル発生物品を提供することが望ましいことになる。さらに、満足のいくRTD値を有する、こうした改善されたエアロゾル発生物品の一つを提供することが望ましいことになる。効率的かつ高速で製造されることができ、好ましくは物品間のRTD変動が小さい、こうしたエアロゾル発生物品の一つを提供することも同様に望ましいことになる。本発明は、上述の望ましい結果のうちの少なくとも一つを達成するように適合された技術的解決策を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によると、加熱された時に吸入可能なエアロゾルを生成するためのエアロゾル発生物品が提供されていて、エアロゾル発生物品は、エアロゾル発生基体のロッドと、濾過材料のプラグを備え、ロッドの下流に配設されていて、かつ第一のセグメントと長軸方向に整列されたマウスピースセグメントと、ロッドとマウスピースセグメントの間の場所にある中空の管状セグメントとを備える。中空管セグメントは、ロッドおよびマウスピースセグメントと長軸方向に整列されている。さらに、中空の管状セグメントは、マウスピースセグメントの上流端までずっと延びる空洞を画定する。エアロゾル発生物品は、中空の管状セグメントに沿った場所に通気ゾーンをさらに備える。通気ゾーンの場所での中空の管状セグメントの相当内径は、少なくとも約5ミリメートルである。エアロゾル発生基体のロッドは、少なくともエアロゾル形成体を含み、エアロゾル発生基体のロッドは、乾燥重量基準で少なくとも約10パーセントのエアロゾル形成体含有量を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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