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公開番号2024141963
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053875
出願日2023-03-29
発明の名称電源制御装置および電源制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H02J 1/00 20060101AFI20241003BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】第2系統に地絡が発生して退避走行が完了した後、次回起動される場合に、車両の走行に支障をきたさない電源制御装置および電源制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る電源制御装置は、コントローラを有する。コントローラは、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する接続装置を制御する。コントローラは、第1系統または第2系統の異常を検出すると、接続装置を遮断し、正常な系統によって電力を供給するフェイルセーフ制御を行い、異常な系統を示す異常情報を不揮発性メモリに記憶させる。コントローラは、次回の起動時に、不揮発性メモリに第2系統の異常を示す異常情報が記憶されていれば、接続装置をハーフオンして第2系統の異常を確認する第2系統確認処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられる接続装置を制御するコントローラを有する電源制御装置であって、
前記コントローラは、
前記第1系統または前記第2系統の異常を検出すると、前記接続装置を遮断し、
前記第1系統および前記第2系統のうち正常な系統によって電力を供給するフェイルセーフ制御を行い、
前記第1系統および前記第2系統のうち異常な系統を示す異常情報を不揮発性メモリに記憶させ、
次回の起動時に、前記不揮発性メモリに前記第2系統の異常を示す前記異常情報が記憶されていれば、前記接続装置を、前記接続装置に流れる電流を制限するハーフオン状態にして前記第2系統の異常を確認する第2系統確認処理を実行する
電源制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記コントローラは、
前記第2系統確認処理によって前記第2系統の異常が解消されたと判定した場合、前記接続装置を導通して通常制御に移行する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記第2系統確認処理によって前記第2系統の異常が解消されていないと判定した場合、前記接続装置を遮断し、外部装置による車両の自動運転制御を禁止する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記コントローラは、
次回の起動時に、前記不揮発性メモリに前記第1系統の異常を示す前記異常情報が記憶されていれば、前記第1系統の電圧に基づいて前記第1系統の異常を確認する第1系統確認処理を実行する
請求項1に記載の電源制御装置。
【請求項5】
コントローラは、
前記第1系統確認処理において前記第1系統の電圧が正常値を示す第1閾値以上であれば、前記第1系統の異常が解消されたと判定し、前記接続装置を導通して通常制御に移行する
請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項6】
コントローラは、
前記第1系統確認処理において前記第1系統の電圧が正常値を示す第1閾値未満であれば、前記第1系統の異常が解消されていないと判定し、前記第1系統の異常が断線か地絡かを判定する異常判定処理を実行する
請求項4に記載の電源制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、
前記異常判定処理において前記接続装置をハーフオンして前記第2電源の電力を前記第1系統に供給し、前記第1系統の電圧が所定電圧以上であれば前記第1系統の断線と判定する
請求項6に記載の電源制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、
前記異常判定処理によって前記第1系統の断線と判定した場合、前記接続装置を導通して前記第2電源の電力を前記第1負荷に供給する
請求項7に記載の電源制御装置。
【請求項9】
前記コントローラは、
前記異常判定処理において前記接続装置をハーフオンして前記第2電源の電力を前記第1系統に供給し、前記第1系統の電圧が所定電圧未満であれば前記第1系統の地絡と判定する
請求項6に記載の電源制御装置。
【請求項10】
前記コントローラは、
前記異常判定処理によって前記第1系統の地絡と判定した場合、前記接続装置を遮断して前記第2電源の電力を前記第2負荷に供給する
請求項9に記載の電源制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、電源制御装置および電源制御方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
第1電源から負荷へ電力を供給する第1系統と、第2電源から負荷へ電力を供給する第2系統と、第1系統および第2系統を接続する系統間スイッチとを備える車載電源装置がある。
【0003】
車載電源装置は、第1系統および第2系統に地絡が発生していない通常時には、系統間スイッチを接続した状態に維持する。その後、車載電源装置は、車両の自動運転中に第2系統に地絡が発生すると、系統間スイッチを遮断し、第1電源から第1系統を介して供給する電力によって車両を退避走行させる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-80730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車載電源装置は、退避走行が完了してIG(イグニッションスイッチ)がオフされた後、次回の起動時に通常時と同様に系統間スイッチを接続すると、車両の走行に支障をきたす場合がある。例えば、車載電源装置は、次回の起動時に第2系統の地絡が解消されていない場合、系統間スイッチを接続すると、第1電源から第2系統の地絡点に向けて電流が流れるため、第1電源の電力が急激に減少して車両の走行に支障をきたす。
【0006】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、第2系統に地絡が発生して退避走行が完了した後、次回起動される場合に、車両の走行に支障をきたさない電源制御装置および電源制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、コントローラを有する。前記コントローラは、第1電源の電力を第1負荷に供給する第1系統と第2電源の電力を第2負荷に供給する第2系統とを接続する系統間ラインに設けられる接続装置を制御する。前記コントローラは、前記第1系統または前記第2系統の異常を検出すると、前記接続装置を遮断し、前記第1系統および前記第2系統のうち正常な系統によって電力を供給するフェイルセーフ制御を行い、前記第1系統および前記第2系統のうち異常な系統を示す異常情報を不揮発性メモリに記憶させる。前記コントローラは、次回の起動時に、前記不揮発性メモリに前記第2系統の異常を示す前記異常情報が記憶されていれば、前記接続装置を、前記接続装置に流れる電流を制限するハーフオン状態にして前記第2系統の異常を確認する第2系統確認処理を実行する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様に係る電源制御装置は、第2系統に地絡が発生して退避走行が完了した後、次回起動される場合に、車両の走行に支障をきたさないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図2は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図3は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図4は、実施形態に係る電源制御装置の構成および動作の説明図である。
図5は、実施形態に係るコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図6は、実施形態に係るコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図7は、実施形態に係るコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図8は、実施形態に係るコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
図9は、実施形態に係るコントローラが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、電源制御装置および電源制御方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。以下では、実施形態に係る電源制御装置が搭載される車両が電気自動車またはハイブリッド自動車である場合について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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